3) マウスの解剖と細胞数のカウント

○マウスの解剖

  今回の実験では,マウスの解剖と,脾臓から回収した細胞数の計測を行いました。
 解剖については,脾臓,胸腺の観察をしました。班によってはその他の臓器についても
 熱心に観察していたようです。解剖についても,レポートに目的,方法,結果をまとめること

        

  マウスの生命を無駄にしないためにも,しっかり復習してください。

○細胞数のカウント

  今回は,マウスから脾臓を摘出しました。その後,メッシュとガラス棒を使って脾臓をすりつぶし
 遊離した脾臓細胞として回収し,脾臓細胞を培地と一緒に24穴の培養皿に分注するところまで
 の作業を行いました。最後に,血球計算盤を使って,各班が回収した脾臓細胞の数を計測しました。

         
(トーマtypeの血球計算盤の計測マス)


●課題●
 
 @ 今回の実験で観察した,「脾臓」「胸腺」という器官について,ヒトもしくはマウスの
   免疫機構における役割をまとめなさい。
   (くれぐれも,Wikipedia のコピペなどしないように!!,自分で理解しなければ時間の無駄です。)
 
 A マウスの解剖と細胞数のカウントについての課題は,細胞数のカウントの問題です。

  24穴培養皿の1つの穴(1つのwell)に入った脾臓細胞の数を求めてください。レポートには,
 最終的な答えだけでなく,その計算過程も示してください。血球計算盤を使って数えた数字から
 どのようにして,1well分の細胞数までたどりついたのか,レポートを読んで分かるように書いてください。

  答えは,A のマスから求めた数字と B のマスから求めた数字の 2 つをレポートに書いて下さい。 
 細かい計算過程は,A の分だけかいてあれば OK です。


注意するポイント!! 

   ・最終的に求める答えは,血球の密度ではなくて,個数である。つまり,答えの単位は「XXX個」となる。
   ・1つのwellには,500マイクロリットルの細胞懸濁液が入っている。
   ・計算盤で細胞数を数えた細胞懸濁液は,24穴培養皿に分注した細胞懸濁液を希釈してある。
   ・実験のときに配った手順書にかいてありますが,以下の数値をつかっって計算する

 

 ・1区画は,0.2mm X 0.2mm X 0.1mm = 0.004平方mm
 
 ・一辺が 1cm の立方体の体積が 1ml 。 じゃあ,0.004平方mmは,何ml ??




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