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キムネクマバチに労働寄生するヒラズゲンセイ


日本の西南部で記録されており、かつてはトサヒラズゲンセイと呼称されたこともある、高知県を代表するコウチュウ目ツチハンミョウ科昆虫の
1種で、高知県では準絶滅危惧種に指定されている。成虫は5月中旬から7月初旬にかけて、主に平野部のキムネクマバチの巣の周辺で見つかることが多い。クマバチの巣内でヒラズゲンセイの幼虫、擬蛹、蛹の各ステージが発見されることから、幼虫はクマバチ成虫が集めた花粉団子を食している労働寄生者であると思われる。クマバチの幼虫を食しているかどうかは未確認である。ヒラズゲンセイの卵は小型で多数の卵がクマバチの巣内に産み付けられる。孵化した幼虫はクマバチ成虫の体にとりついて、巣外に出ることも明らかになっているが、一度外に出たヒラズゲンセイの幼虫が再びどのようにして、クマバチの巣内に入るのかがまだ分かっていない。写真はいずれも2004年から2006年にかけて、高知大学農学部キャンパス内で撮影したもの。



ヒラズゲンセイ♂成虫
 体長3−4cm
キムネクマバチの巣内に入って産卵し、そのままとどまっているヒラズゲンセイ♀成虫 周辺に孵化したヒラズゲンセイ1齢幼虫が見られる。 キムネクマバチの巣孔入り口に集まるヒラズゲンセイ1齢幼虫。巣に戻ったキムネクマバチ成虫にしがみついて、一旦外に出ることが確認されているが、それからどのようにして巣に戻ってくるのかが不明。

野外で訪花中のキムネクマバチの脚に付着しているヒラズゲンセイ1齢幼虫。 8月のキムネクマバチ巣内で、花粉団子を食べているヒラズゲンセイ幼虫。クマバチの死骸もあるがそれを食べているかどうかは不明。 6月初旬のキムネクマバチの巣を解体したところ。羽化直後のヒラズゲンセイ(上右端)がいる。一方育房にはクマバチの前蛹(上左端)、老熟幼虫下右端2個体)、花粉団子と発育途中の幼虫が存在しており、クマバチの営巣末期であることが分かる

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