海洋共生生物学研究室(伊谷研究室)では、渚の生物を研究することによって、生物の種の多様性、生物と環境との関わりを学びます。黒潮圏総合科学専攻も担当しています。

・学部     :教育学部 生涯教育課程生活環境コース・学教課程教育内容コース
・大学院(修士):総合人間自然科学研究科 教育学専攻(理科教育)
・大学院(博士):総合人間自然科学研究科 黒潮圏総合科学専攻(流域圏資源科学)

住所:780-8520 高知市曙町2-5-1 高知大学教育学部海洋共生生物学研究室
電話とファックス:088-844-8415
電子メール: itani(at)cc.kochi-u.ac.jp (at)を@に変えてください

研究室の場所は、教育学部3号棟5階なかほどです。


研究内容の紹介

 干潟に深い巣穴をつくって住むアナジャコ類という甲殻類を題材にしています。干潟は、サンゴ礁や森林に 比べて空間構造の複雑性に乏しく、単調な環境だと考えられがちですが、泥底にできた生物の巣穴は他の生物 に新たな生息場所を提供して干潟の生物相を豊かにします。アナジャコ類の巣穴やその身体には、カニ類、 テッポウエビ類、エビヤドリムシ類、ゴカイ類、二枚貝類、ハゼ類などが共生しています。干潟の巣穴の中に 暮らしているこれらの生物の分類学、生態学を通して、海洋環境における共生関係の進化、種の多様化について研究しています。また、干潟や砂浜の自然やネコを題材にして、理科教育についても取り組んでいます。

アナジャコの胸にマゴコロガイ、鰓室の中にマドカアナジャコヤドリムシが共生している。 アナジャコの巣穴にトリウミアカイソモドキが共生している。
これまで扱った対象生物(業績を参照)

甲殻類:アナジャコ、ヨコヤアナジャコ、バルスアナジャコ、ナルトアナジャコ、ミナミアナジャコ、コブシアナジャコ、ハサミシャコエビ、ニホンスナモグリ、ハルマンスナモグリ、スナモグリ、トリウミアカイソモドキ、ヒメアカイソガニ、オオヒメアカイソガニ、シタゴコロガニ(仮称)、ウモレマメガニ、オオシロピンノ、ヘイケガニ、マドカアナジャコヤドリムシ、アナジャコノハラヤドリ(仮称)

二枚貝類:マゴコロガイ、シマノハテマゴコロガイ、コフジガイ、クシケマスオガイ、シオヤガイ、ミドリイガイ

その他:アナジャコウロコムシ、ユムシ、スジユムシ、ウミサボテン、イドミミズハゼ、チワラスボ

研究者総覧へ。
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