研究テーマ

早いもので,高知大学に転任してから,もう10年が経過してしまいました。
大学の状況も大きく変わってしまいました(学生気質と修練度,研究費(校費)に教育duty…,昔は良かった)。
現在の高知大学では,(少なくとも筆者の分野では)20世紀型の「研究室」という「集団での研究」は極めて困難になってしまいました。
「研究」はあくまで「個人研究」として,「教育」とは切り離して行わねばならないのが現状です。
老眼も出始め,エタ沈の沈殿も見えにくくなってきましたが,自分一人でできるところまでやるしかないと考えています。
少なくとも年1報のinternational journalへの論文執筆を目標としていますが,さて,いつまで続けられるものやら。

現在,私が手がけている研究テーマは主に以下の2つです。
主に無脊椎動物の遺伝子・タンパク質を研究対象とし、
ささやかでも何らかの「新しい」知見を見出していきたいと考えています。
一応,生化学研究室なので主として生化学的な解析を行っている訳ですが、
遺伝子・タンパク質の進化的側面にも興味を持っており、
「比較進化生化学」とでもいうべき分野を展開していきたいと考えています。

湯浅の発表論文の一覧はこちら


1. トリプトファン分解酵素(indoleamine 2,3-dioxygenase: IDO)の分子進化と機能に関する研究


 

2. II型カルシフォシンの進化と機能解析 (金欠により,現在休業中)