千葉・茨城 2011年3月(1)

東北地方太平洋沖地震の津波堆積物調査です。3月中は福島、宮城、岩手は調査に入れる状況ではなかったので、千葉と茨城の沿岸地域へ向かいました。

まずは千葉県、九十九里浜の蓮沼海浜公園です。ここの津波高は、海岸付近で3~5m程度です(東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループによる。以下総て同じ)。
海岸にあった防災無線と思われる拡声器の塔が、根本から倒されていました。

津波の痕跡が「リップルマーク」として残されていました。左上から右下に向って流れたことがよくわかります。

私たちが知りたいことは、津波堆積物が池の底でどのように堆積しているかです。しかし、周辺に自然の池がないので、ホテルの庭でサンプリングです。

メジャーの24.5~28cmにあたる、厚さ約3.5cmの褐色の層準が津波によって運ばれた砂です。下の黒い層準は津波以前に池で堆積していた泥です(28cmより上の部分は水、5~8cmの黄色いものは詰め物のビニテです)。

橋の上からも採ります。

海岸沿いに北上し、矢指ヶ浦です。
公園の街燈はねじ曲げられ、大きな庭石が運ばれています。 後ろの倉庫も壁の下の部分が壊されています。

意味不明の写真ですが、右側にあった自転車道の橋が、左側にあった車道の橋の上にそのまま持ち上げられています。

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