21世紀は食と環境の世紀といわれています。
水産利用研究室では,食糧資源としての水産物(魚)の有効利用を目指して,

(1) 未利用水産資源の高度利用に関する研究, (2) 養殖魚の肉質の評価及びその改善に関する研究,(3) 水産物の品質(鮮度,肉質)の評価及びその保持技術の開発に関する研究, (4) 魚肉加熱ゲル(かまぼこ)の形成機構の解明に関する研究,(5) 海洋深層水の有効利用に関する研究などを行なっています。

生きている魚が口にはいるところまで,いわゆる“ポストハーベスト”の研究をします。
それだけでなく,環境保全,魚類栄養とも関連をもって,横断的な新しいスタイルの研究を始めています。
だから幅広い興味に対応できる研究室です。また,学内外との共同研究を積極的に進めています。


■ 1.未利用水産資源の有効利用に関する研究
アブラソコムツなどそのままでは利用できない海洋生物資源や魚の頭部・内蔵など加工残滓を食品素材として,
健康によい成分(機能性成分)の供給源として,あるいは養殖魚の餌として利用するための研究をしている。
ゼロエミッションの
資源循環型社会の構築を目指しましょう!

 (1)アブラソコムツ及びバラムツの皮コラーゲンの精製と性質について
 
(2)アブラソコムツ及びバラムツのゲル形成特性に関する研究


■ 2.養殖ブリ類(ブリ,カンパチ)の肉質に関する研究
養殖ブリ類の肉質を高品質化するための,基礎的・応用的研究です。
おいしいカンパチが食べたいな!
 (1)養殖ブリ類の肉の食感(物性)に関する研究
 筋肉脂質の蓄積様式及びコラーゲンの分布と肉の物性との関係
 (2)養殖ブリ類の血合肉の変色に関する研究
 〜カンパチ血合肉は,なぜ変色しにくいか?〜
 カンパチの血合肉は,ブリに比べて変色しにくいことが知られている。
 本研究では,その原因を明らかにする。

■ 3.土佐湾で漁獲される水産物の栄養成分のデーターベースつくり
土佐湾には,東は室戸沖で漁獲されるキンメダイ,西は土佐清水沖で漁獲されるゴマサバ,メジカなどが知られている。
これらのさかなの栄養成分の季節変動を正確に把握し,消費者へ“土佐のさかな”をアピールするための材料とする。


■ 4.魚肉タンパク質の機能性とそれに係わる組織構造に関する研究
走査型電子顕微鏡を使って魚肉のタンパク質が作り出す組織構造を観察し,その機能性(物性)との関わりを明らかにする研究です。さあ,ミクロの世界へいざスタート!

■ 5.市販かまぼこの物性と組織構造に関する研究
かまぼこは伝統的な食品であり,全国各地にみられますが,その品質は,非常に個性に富んでいます。
その品質(物性)を評価し,走査型電子顕微鏡を使った組織構造の観察結果とあわせて,特徴を明らかにする。

■ 6.海洋深層水の食品分野への利用に関する研究
海洋深層水を利用した食品は,発酵食品から非発酵食品まで数十品目にも及んでいる。
一方,深層水の添加が食品の品質に及ぼす効果について科学的にはほとんど証明されていない。
本研究では,海洋深層水の食品への効果を科学的に明らかにする。
深層水塩の性質−食品の味に及ぼす変化
酒盗(塩蔵品),塩乾品製造への利用深層水の食品への利用(パン,うどん,豆腐)深層水塩のねり製品への利用