研究内容 Project

1. 浦ノ内湾における赤潮とウイルスの関係に関する研究

 赤潮のメッカともいわれる高知県浦ノ内湾において、ヘテロシグマ、カレニア、シャットネラ、珪藻などの赤潮藻類とそれらを宿主とするウイルスとの関係を調べています。(京都大学・緒方博之先生、吉田天士先生、遠藤寿先生との共同研究)
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2. 環境遡及的ウイルス学の開拓

 水圏域の底質には各時代に堆積したウイルスが履歴として残されています。層ごとの年代測定とウイルス探査を並行して行うことで、その水域で過去に起きた生物現象を推定することが可能です。(宮崎大学・和田啓先生、高知大学・村山雅史先生との共同研究)
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3. 赤潮頻発海域から単離したアメーバ感染性ウイルスの性状解析

 赤潮が起こりやすい内湾域の底質からアメーバに感染するウイルスを単離し、その性状を調べています。
 ひとつの海底泥試料から複数種のウイルスが単離されることもあり、それらの生態学的存在意義が注目されます。

4. ピロリ菌感染性ファージに関する研究

 胃がん等の原因として知られるピロリ菌に対して感染するバクテリオファージを研究しています。
 特に、制限修飾系に注目した研究を進めています。
(高知学園大学・松崎茂展先生、高知大学・前田広道先生、花﨑和弘先生との共同研究)

 


ドローンで撮影した浦ノ内湾の赤潮   Shot by Y. Takano