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今年度、私が担当する講義科目です。
- 『水産増殖学』 1学期水曜2限
- 『水族遺伝・育種学』 1学期金曜1限
- 『遺伝資源の利用と保全』 1学期水曜1限
- 『水産資源学』 2学期金曜1限
- 『水産法規学』 2学期集中講義
- 『科学英語T』 2学期水曜1限
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こちらは、私が担当する実験・実習風景です。
水産増殖学実習 (3回生1学期・2学期))
フィールドサイエンス実習 (1回生7月頃)
分子生物学実験 (3回生5月後半)
水産生物学実験 (2回生9月)
『水産増殖学実習』
下の写真(1) (2)は、産卵用親魚の採集、写真(3)(4)は生殖腺刺激ホルモンを注射しているところです。
学生が積極的に参加しています。
写真(5)は、コイの精子を採取しているところです。
水をよく拭き取った後、おなかを軽く押し、針のない注射器で採集します。
水に触れると精子は動きだし、数分で死んでしまいます。
精子が動かなくなると、授精能力を失うことになります。
したがって、水に触れてしまうと、精子は長く保存することはできません。
実験に用いる場合は、水に触れさせないことが大事です。
水に触れていない状態であれば、冷蔵で数時間は保存できます。
採精後、人工授精などの実験に用います。
下の写真は、コイの採卵風景(左)と藻についた受精卵です(右、丸印の中)。
コイの卵は沈性付着卵で、藻などに付着します。
下の写真はギンブナの発眼卵(@、丸印の中)と孵化仔魚です(A)。
これは、2016年5月に採卵したものです。
フナもコイも受精卵、孵化仔魚はかなり似ています。
写真のピントがあっていなくて申し訳ありませんが、Aの矢印が孵化5日目のギンブナ仔魚です。
同様の姿のものが水槽内を、たくさん泳いでいるのがわかると思います。
『フィールドサイエンス実習』
下の写真は、2011年7月16日に行ったフィールドサイエンス実習(1年生向け)です。場所は、高知県香南市夜須町手結山の塩屋海岸です。
快晴の強い日差しをものともせず、学生たちはキンギョ網あるいはドライバー(貝をはがす道具です)を片手に潮溜まりを動き回っています。
潮溜まりにいるウニを採って、試食をしている者もいましたね。野趣満点です。
2時間ほどの採集で、魚類10数種、その他水生生物も30種余りを採集しました。この海岸は、まだまだ生物は豊富です。
磯採集のあとは近くの手結漁協に行き、魚のセリ風景も見学しました。
『分子生物学実験』
上左の写真は、分子生物学実験で、魚からDNAを抽出しているところです。
ピントがうまく合っていませんが、DNAがとれました。
上中央の写真・赤い矢印の先に見える茶色っぽいものです。
上右の写真は、DNA多型解析を行うため、電気泳動の準備をしているところです。
左の写真は、制限酵素断片長多型(RFLP)という方法で、個体差をみたものです。
それぞれのバンドが、別の個体を表しています。HinfT、RsaTというのは制限酵素の種類です。
同じバンドが出ているものは、個体差がないものを表しています。
異なるバンドのものは別種あるいは異なる地方品種ですね。
制限酵素はたくさんの種類があり、それを使い分けることで切れ方の異なるバンドが得られます。
ここでは、みためでは分類が困難な稚魚について、実験を行ってみました。
種判別が容易な成魚も同時に解析しています。
成魚のバンドパターンと比較することで、稚魚の魚種も容易に判定できるわけです。
『水産生物学実験』
下の写真は、2011年9月26〜28日に行った水産生物学実験の風景です。
メニューは硬骨魚類の外部形態・内部形態の観察スケッチ、魚類の検索、組織切片標本の観察です。
硬骨魚類は、まず外部形態をスケッチし(1)、解剖をしていきます(2)(3)。みんな真面目にやっていますね。
2日目は魚類の採集です。検索用の魚は皆で採集します。先ずは近くの川で、セルびんによる採集(4)(5)、
午後は海での釣りによる採集です(6)。海では、様々な魚種を採集することができました(7)。
3日目は組織切片標本(矢印のもの)の顕微鏡観察(8)と、きのう採集した魚の検索です(9)。
学生たちは初日の経験を生かし、様々な部位を確認しながら、種の同定を行っています。
各人が5種類の魚の同定を行いました。