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 『研究室ニュース』

【2023年1月5日(木)】

 欲が出てくるときりがない。
 今日は、肱川(愛媛県)まで行ってきました。
 1カ所目、コイはたくさんいましたが、水が汚れすぎている。
 早々にあきらめてもう1カ所、目をつけていた場所へ(@A)。
 以前、獲った実績のある支流です。
 でも、獲れない。
 獲れるのはメダカ、カマツカ、ヨシノボリ、そしてエビ。
 それでも頑張って川を上がっていく。
 こんな場所なら、ドンコがいないはずはないんだよな。
 自分の勘を信じよう。
 Aの写真の上方、Bの場所でついにドンコ!
 なんか、「ビンゴ」みたいな言い方ですね。
 ここぞという場所で、2尾は確保しました。
 1時間やって、2尾で今日は終了します。
 2尾は、明るい色と暗い色の2個体でしたよ。
 今日も、コケることはなかったんです。
 ただ、深みに入ると胴長が大浸水。
 腰の下あたりに、大きな穴があったようです。
 また、ズボンがびしょ濡れになってしまいました。
 今回は、ちゃんと着替えがあったので平気です。

肱川サンプリング









【2022年12月28日(水)】

 一昨日(26日)の成功に味を占め、今日は愛媛県へ。
 年末年始の2週間くらいでは、今日が一番暖かそうなんでね。
 目的地は西条市の加茂川です。
 卒業生のHT氏の情報に基づき、吟味したのが@Aの場所。
 @が水路の北側、Aが南側ですね。
 小さな水路です。でも、入ってみると水は暖かい。
 最初はタカハヤ、カワムツ、オイカワでした。
 でも、ここぞというポイントで、目的とするドンコ!
 40分余りで4尾捕獲しました。
 右写真下の白い入れ物(トスロン)をご覧ください。
 そこには、ドンコ4尾とタカハヤ、カワムツ、オイカワが入っています。
 この後、もうひと頑張りする(獲れるので、ちょっと楽しい)。
 大体いる場所がわかってきて、次の10分ほどでさらに4尾のドンコを捕獲。
 1時間弱で、今日の採集を終了しました。
 この後、服についたコセンダングサの種を取り除くのに1時間かかりました。
 浅い水路ですからね、今日はこけませんでしたよ。
 HT氏、的確な情報ありがとう。おかげで、今日はすぐに帰れました。
 加茂川のドンコは、右上・中の写真のような感じです。
 ついでに、Aの右上にタカハヤの写真も載せておきます。

加茂川サンプリング









【2022年12月26日(月)】

 果たしてこんなに寒くなっても、ドンコは獲れるのか?
 午後から、仁淀川の水路に行ってみます。
 23・24日が大雪だったんでね、凍結を避けて、行くのは午後ですよ。
 高知市内は、南国市よりもひどい雪、雪。
 日陰では、まだ雪が残っている。
 目的の場所の途中も、道路がシャーペット上で、びくびく運転です。
 目的の水路も、まだ雪が残っていました。
 雪を踏みしめながら川に入るってのも、南国ではなかなか出来ない経験。
 水が動いていない場所を狙って、手網を入れるといました、ドンコ!
 30分ほどで6尾を確保し、終了しました。
 実は悲劇もあったんです。
 川に入って間もなく、底がつるつるの場所があったんです。
 その場所で、見事に半身が水没したんですよね。
 動いていれば夢中になれますが、じわじわと寒さが身に染みてくる。
 30分の採集が限界でした。
 着替えは準備しておくべきでしたね。

仁淀川サンプリング









【2022年12月12日(月)】

 今日は午後から、物部川でドンコのサンプリングです。
 行ったのは、MR氏、SA氏、MH氏の3名です。
 先ずは、たくさん獲れるという、3回生からの情報のあった水路へ。
 季節的にどうだろうかという不安がある。もう、寒いよね。
 「ここにいなけりゃ・・・」そんなポイントを探ってみるも、空振り。
 MR氏の表情が暗くなる。
 こんなこともあろうかと、前日GoogleMapで調べておきました。
 可能性のありそうなポイントに移動してみます。
 道から水路まで、ちょっと深いな?いったん降りると、登れるかな?
 何とかなるだろうと、降りてみます。
 私がやっていると、SA氏も果敢に降りてきました。
 先ず獲ったのは、そのSA氏。これで俄然やる気が出る。
 2尾目もSA氏。
 まずい、負けてしまう。ちょっと焦ります。
 ま、無事私も獲って、最終的には5尾の確保となりました。
 いいんじゃない。
 2人とも無事に、道まで帰還することもできましたしね。

物部川サンプリング









【2022年10月31日(月)】

 今日は、SK氏、MH氏と四万十川へ。
 タカハヤとヤリタナゴを探しに行きます。
 MH氏は、最近3日に1回くらいヤリタナゴの夢を見てうなされるようです。
 何とか、そのストレスから解放させてあげたいところですね。
 まず行ったのは@の場所。
 入りました、ヤリタナゴ2尾、オスとメスです。
 獲ったら「やったぞー!」って、MH氏は雄たけびを上げるだろうか?
 ちょっと期待しましたが、MH氏は意外に冷静です。
 眺めながら「可愛いね〜、可愛いね〜」と愛でるだけでした。
 ま、これで悪夢からは解放されそうですね。

四万十川サンプリング









 この後は、広見川に移動して、タカハヤ採集です。
 Aの場所、釣りと玉網で採集を試みる。
 圧倒的に獲れるのはドンコ、11尾採集しましたよ。
 タカハヤは1尾のみでした。
 玉網じゃなく、サデ網ならもう少しタカハヤは獲れていたかもね。
 この場所、釣りではだめでした。
 時間も遅くなったので、タカハヤの収穫はほとんどなく終了しました。


【2022年10月24日(月)】

 今回は、ヨコシマドンコ採集に挑む。
 MR氏、SA氏、MH氏の3名と、愛知県に向かいました。
 卒業生のHY氏も、仕事が休みということで手伝ってくれました。
 HY氏とは久しぶりの再会です。変わりないですね。
 さて、最初に入ったのは@Aの場所。
 選定を間違ったな、獲れるのはウキゴリ、ボラ、タモロコなど。
 下の写真はタモロコです。
 目的のヨコシマドンコは見られない。
 午後は別の場所に行く。
 そこはウキゴリの数は少なくなりました。フナがよく獲れる。
 でも、ヨコシマドンコの姿は見られない。
 結局、1尾も巡り会うことなく、終了することとなりました。
 時間がなく、攻めきれなかった場所もある。
 そこに行けなかったのは少し心残りでした。

愛知県サンプリング










【2022年10月15日(土)】

 今日はカラドンコ採集です。
 栃木県のIT氏、KS氏の2人が手伝ってくれました。
 私が現場に行ったのは午後。
 午前中で、すでに2人が10尾ほどのカラドンコを獲ってくれていましたね。
 午後1時ごろからは、3人で採集開始です(@)。
 泥に足を取られて、かなり動きにくい場所です。筋トレにはなるかな?
 筋トレしながら、採集は快調に進む。
 30分ほどで、午前中のと合わせて小型23尾、大型2尾を採集しました。
 これで十分です。思いのほか早く終わりましたね。
 2人とも、協力ありがとうございました。
 なお、Aの下の写真、ピンクの矢印は“ゼゼラ”ですね。
 持って帰ってきてからドンコとカラドンコを並べてみました(B)。
 左がドンコ(吉野川産)、右がカラドンコです。
 カラドンコの方が、心なしか頭がとがっていますね。

カラドンコ採集(茨城県)










【2022年10月5日(水)】

 SA氏、MR氏、MH氏と4人で吉野川水系穴内川にドンコ採集に向かいました。
 9月に「獲れる!」と味を占めたんでね、今回も同じ場所です(@A)。
 水位は前回と同じくらいでしたね。
 前回採集した@のあたりですぐに5尾を確保します。
 なお、@でポツンと目立つ白いものは(矢印)、魚を入れる蓋付バケツです。
 さらに、少し上流の水草の繁茂しているところでもまとめて採集できました。
 学生たちも、初めてドンコが採集できて大喜びでした。
 最終的には、1時間ほどで15尾のドンコを確保します。十分ですね。
 採集途中、SA氏が「あ、シカ!」と声を上げる。
 50mほど先、上流に向かって走っていくシカが1頭みえました。
 ちょっと立ち止まってこちらをうかがっていましたよ。
 残念ながら写真はありません。
 さて、持ち帰ったドンコは、Bのように1尾づつ分けて飼育します。
 大きい個体は右下のように1尾ずつ水槽に入れました。
 翌日より闘争試験に用います。

ドンコ採集(穴内川)










【2022年9月5日(月)】

 今日は、SA氏、MR氏と3人で国分川にドンコ採集に行ってきます(@A)。
 今日行った場所、1日で水位が大きく変化するんですよね。
 @とAの写真は夕方撮ったもの。採集した朝は、水位が15pくらいは低かったですね。
 そんな水位変動の大きさが影響していることがあるかもしれません。
 水位の低かった午前中であっても、本流筋でドンコが捕れない。
 ドンコの好みそうな場所はあるんですけどね。
 Aの矢印の部分に細流がありまして(@)、その奥の方に入っていく。
 ここなら水位の変動の影響は少なそうです。
 奥の流れの緩い深みで、2cmほどのドンコを2尾確保しました。
 1時間ほど採集しましたが、効率が悪いので場所を変更することにする。
 国分川沿いを走り回りましたが、手軽に降りられる場所がない。
 思い切って、穴内川に行くことにしました。
 「30分ほどで行けるよ。」と言いながら、走ること1時間。
 行き過ぎていたことに気付き、戻ることでさらに時間のロス。
 車に弱いSA氏は、ぎりぎりのところでした(かなりのダメージは受けていたかな)。
 行った場所は、7年前に来たところです(BC)。ここなら川まで階段もある。
 「快調」とは言えないまでも、1時間ほどで2cm前後のものを5尾確保しました。
 最後(6尾目)に捕ったのは、20p弱の個体です(別枠ピンク矢印)。
 これを2cmの個体と同じ容器に入れると、2cmの個体はすぐに食べられてしまいます。
 もう昼1時ですし、いいタイミングなので、ここで終了することにしました。
 車に戻り、大きな個体は別の容器に1尾だけ隔離し、エアレーションしながら持ち帰る。
 ちなみに、Dには7尾のドンコが入っています。
 さて、どこにいるのか、見つけられるかな?

ドンコ採集(国分川・穴内川)
















【2022年6月27日(月)】

 今日はSK氏、MR氏と3人で四万十川にタカハヤの採集に行きました。
 先ずは船戸へ。
 去年の船戸での採集は、かなり下の方だったんでね、今回は上に上に行く。
 かなり源流点に近い細流で採集しました(@)。
 入れ食いです。初めてタカハヤ釣りをしたMR氏も大満足です。
 1時間ほどで20尾を確保しました。快調に1地点目終了!
 次は桑ケ市に向かいます。
 昔よく来たところですが、新しい道もできて、かなり景色が変わりましたね。
 昔入っていた場所がよくわからない。とりあえずAの場所へ。
 川幅が少し広いかなという不安は、的中してしまいました(A)。
 SK氏とMR氏に右岸から釣りをしてもらったんですが、全く釣れない。
 カワムツも多いし、右岸からでは左岸の草際のポイントには届かない。
 左岸側には、川べりまで下りる足場がないので釣りは困難。
 その代わりといっては何ですが、私が左岸の草のあたりでガサを行う。
 この場所ではガサが正解でした。1網で10尾入ることもある。
 1時間弱で22尾を確保しました。ドンコも1尾獲れましたよ。
 まだ時間はある。本日最後は日野地川に向かい、松葉川温泉の近くで採集する。
 Bの対岸(右岸側)の深みが狙い目です。
 カワムツ攻撃があるかなと思ったんですが、意外に釣れるのはタカハヤが主体。
 1時間ほどでタカハヤ20尾を確保しました。
 終わったのは夕方5時前。満足して帰路につきました。
 退屈することなく釣れたんで、初参加のMR氏も大満足です。
 今後も声掛けすれば喜んで参加してくれそうで、いい戦力になりそうです。
 なお、魚の写真は左から船戸、桑ケ市、日野地川です。
 少し形が違うような違わないような・・・。

タカハヤ採集・四万十川上中流









【2022年5月16日(月)】

 今日は、O氏、S氏と3人で物部川別府峡の上流部に行ってきます。
 堰堤の連なっているところでタカハヤ釣りです。
 先ずは堰堤下(@)、右上のような溜まりで入れ食いでしたよ。
 1時間弱で15尾を確保する。
 続いて堰堤上でも、釣ることに(A)。
 あとで気が付きましたが、ちゃんと魚道があったんですね。
 それなら、堰堤の上と下で比較する意味はあまりなかったかもね。
 上でも、入れ食い状態となったのは右下の写真のような場所でした。
 1時間弱で快調に13尾を確保します。
 堰堤の上と下でタカハヤの形に大きな違いはありませんでしたね。

タカハヤ採集・別府峡

















【2022年4月25日(月)】

 いよいよこの季節がやってきました。
 水産増殖学実習のためのフナの確保の季節です。
 最近は産卵時期が、早くなっている気がします(去年も今頃がコイの産卵のピーク)。
 そこで、今年度から実習をずらして、連休前に行うことにしました。
 ところがところが、今年は大渇水。いつもの場所、水が流れていない。
 4月22日に池島先生とその学生たち3人で、そこに行ったものの、釣りにならず
 今朝は朝早くから、1人でオオキンブナポイントに行ってきました(@)。
 オオキンブナは釣れませんでしたが、カワムツの成熟個体は入れ食い状態です。
 4尾持ち帰ります(@A)。
 この後、8時半ごろから、再度いつもの場所に行きました(A)。
 昨日と一昨日に結構雨が降ったんで、魚の動きも活発になったのではないかと期待する。
 確かに、水が増えて流れができています(A)。
 でも、釣れるのはナマズばかり。22日と状況は変わらない。
 期待薄ながらも、もう少し粘ってみます。
 すると、9時半ごろですね、これまではナマズのポイントだった流心で、フナが1尾釣れる。
 そのあとはフナの入れ食い、3尾を確保できました(ナマズも1尾入っています)(AB)。
 どうも、フナが活発になる時間帯があるみたいですね。
 なお、土曜日に池島先生の学生も1尾釣ってきてくれていました。
 これで、産卵用のフナ、4尾は確保できたことになります。
 この後、無事、実習中に採卵もできましたよ。

フナ採集










【2021年11月3日(水)】

 本日はドンコの採集で、O氏、T氏、MR氏、私の4人で四万十川に出かけました。
 先ずいったのは、この前ドンコを採集した日向谷川です。
 実は、この後私、10月後半にも単独でも行って、1尾採捕しているんですよね。
 でも今回は、あの時よりもさらに水温が下がったためか、獲れない。
 別の獲れそうな場所を求めて、少し下流の犬飼川に移動します。写真の場所です。
 ここで、何とか4個体採捕しました。やはり居るのは草のところです。
 採集終了は3時です。残念ながら目標個体数には達しませんでした。
 初採集のMR氏にとっては、ちょっと冷たいものとなりましたね。

ドンコ広見川









【2021年10月19日(火)】

 本日はタカハヤ採集です。
 O氏、T氏、Hs氏、W氏、私の5人で四万十川に出かけました。
 先ずは島の川川(@)に行く。場所の選定、採集は順調ですね。
 1時間弱で23個体を確保し、朝10時前には終了する。
 早いじゃないですか。
 その勢いで、少し離れた広見川の上流日向谷川に移動します。
 以前採集した広見川中流・奥の川との比較のために上流での採集です。
 国道沿いから少し入って、たどり着いたのがAの場所です。
 釣りとともに網も活躍します。網は、右写真の草あたりですね。
 水色の服のO氏が何やら大物を釣ったようですね。
 なお、釣りと網で10個体ずつ採集し、昼過ぎには終了しました。
 この後、道の駅で弁当を買い、昼食をとります。
 3地点目の目黒川(B)には、3時ごろに到着です。
 写真ではHs氏とW氏が何やら相談しながら、釣っています。
 誰を川に落とそうか、その相談でしょうか?
 幸い4時ごろまでで15個体ほど確保し、だれも被害を受けることなく、場所を移動することになります。
 さて、あと1地点行けるかどうか・・・。
 打井川に着いたのは夕方5時ごろです(C)。
 まだ明るいでの、いけるかもしれない。頑張って釣ってみる。
 6時前、暗くなるまで頑張って、9個体を確保しました。
 ここのサンプル獲っといてよかったってのは、後でデータ解析してみて思いましたね。
 ここの標本群からは、面白いデータが取れましたから。
 1Aから4Dはそれぞれの地点(@〜C)で採集されたタカハヤです。
 それぞれタカハヤの形態は、場所によって個性的ですね。
 

四万十川















【2021年9月21日(火)】

 本日はドジョウ採集です。Hs氏と2人で出かけました。
 もう9月ですからね、浜改田は田んぼが終わってしまっている可能性がある。
 そうなると浜改田の採集地点、干上がってしまっているんじゃないかと心配です。
 行ってみますとAの状態です。7月の@の状態とはずいぶん変わってしまっている。
 「え、水路自体埋めてしまったの?」一瞬焦りました。
 行ってみますと、草がぼうぼうになって、水路が見えなくなっているだけ。
 採集はしにくいですが、水は溜まっている。
 20個体余り、無事採集できました。カラドジョウばかりです。
 先日、大雨でしたから、それで今日は水が溜まっていたのかもしれませんね。
 雨がなければ干上がっていたのかもしれない。
 もしそうなら、カラドジョウは水がなくなっていても、この場所にとどまっているってことになる。
 それはそれで面白い。ここで越冬まで行っているかもしれないしね。
 なお、ここではカラドジョウばかりなので、ドジョウを採集するために上野田に行く(B)。
 ここでは、ドジョウばかり、すぐに20個体余り採れました。
 タイワンシジミもたくさんいましたよ。
 

ドジョウ採集












【2021年8月11日(水)】

 今日もO氏と2人で物部川にタカハヤ採集に行く。先ずは日比原川へ。
 轟の滝(A)の上流に入りました(@)。
 やや水は増水気味、でも対岸にいい場所が多い。
 入れ食いでした。1時間ほどで20個体、終了です。幸先良いですね。
 次は、庄谷相川に行く。
 入って少し行ったところによさそうな場所はあったんですが、様子を見るとカワムツばかり。
 こりゃダメダメ。もっと上流へ。
 途中の細い支流に入りました(B)。
 ここでも快調、1時間ほどで20個体に到達します。
 午前中で2地点が終わってしまいましたよ。
 美良布のコンビニに寄り昼を買って、3地点目の河ノ内川に向かう。
 ここも、だいぶ上がった支流に入りました(C)。
 ただ、昔よく来て見慣れているはずの河ノ内川とはちょっと違うなって違和感があったんです。
 それもそのはず、その上流に河野渓谷ってのがある。
 私がよくいっていたのはそのあたりですね。
 なお、この支流でもコンスタントに釣れる。2時間ほどで16個体になる。
 20個体には達していませんが、雨も降り雷の音もなり始めたんで納竿とします。
 さて、タカハヤですが“1A”が日比原川、“3B”が庄谷相川、“4C”が河ノ内川の個体です。
 河ノ内川のが全体的にスラっとしている気がしませんか?
 

タカハヤ採集・物部川

















【2021年8月6日(金)】

 本日は5ヵ月ぶりの川虫採集です。
 院生のH氏、O氏、N氏に加え、学部生のT氏、いつもの精鋭メンバーです。
 全体的に、やや水は増えているものの濁りはない、悪くはない状態です。
 先ず、St.5(@)へ。川虫の数、それほど多くはないですが、少なくもないってところですね。
 次のSt.4(A)、そんなにいいとは言えませんが、砂利が現れ、かなり川相が改善されてきていました。
 まだ、川虫の数は増えてきているとは言えませんがね。
 1地点の所要時間は大体1時間、午前中にあと1地点、吉野ダムの上のSt.2に行く(C)
 ここは40分ほどで終わりました。今回は定性をH氏と私、定量を残りの3人、役割分担が固定していますね。
 ここまでで食事、いつもの「道の駅 美良布」へ。St.3(B)に行ったのは、2時半ごろでした。
 St.3では、3月の時にやっていた工事が終わっていました。
 ただし、川相はかなり変わってしまっていました。
 これまでの川だった部分が陸地化し、手前に流れができている。
 10年以上前から見慣れていた川相が大きく変化していました。
 ま、砂利は流され、環境は良くなっている気はしますね。川虫も増えています。
 最後はS.1へ(D)。川の水はやや増えているって感じかな。
 緑藻が多くってね、定性の作業が大変でした。トビケラ類、ユスリカが多い。
 ちなみに、定性はD右下のような枠を沈めて、その枠内のものをすべて採取します。
 途中から、大雨になってきましてね、びしょぬれになりながらの作業となる。5時半に終わりました。
 Eは、無事作業を終え、急に足取りが軽くなった面々の姿です。
 

川虫採集・物部川














【2021年7月12日(月)】

 今日はO氏と2人で物部川へタカハヤ採集です。先ずは桑ノ川に入る。
 良さそうな場所はすぐに見つかりました(@、A)。対岸の水の溜り(A)がいい。
 ほぼ入れ食いで、10個体まではすぐ到達する。
 ところが、雷が鳴りはじめましてね、釣りをするのは危険と判断し、納竿しました。
 この状況では竿は出せませんが、下見のために、この後、舞川に移動する。
 しばらく上流にいくと、良さそうなとトロ場がありました。
 かなり道からは下ですが、斜面でシイタケ栽培をしているんで、ちゃんと下りることができる道がある。
 まだ、雷は鳴っているんで、釣りはできない。とりあえず食事をする。
 食後、私1人で様子見に行ってみました。
 20p程のアマゴ2個体を見ましたよ。そっと近づいていけば、絶対釣れていたな。
 1時ごろになって雷鳴もなくなり晴れ間も見えてきたんで、少し釣ってみることに(B)。
 ダメでした。タカハヤ1個体釣れましたが、釣れるのは圧倒的にカワムツ。これでは釣りにならない。
 1時間余りで断念し、もう少し上流に向かう。
 この前の広見川のような、良さそうな場所は見つかりました。
 でも、その頃には土砂降り、とても釣りはできない。出直すことにします。
 さて、恒例のタカハヤ形態比較、左が桑ノ川、右が舞川の個体です。
 

タカハヤ採集・物部川









【2021年7月10日(土)】

 今日は今城先生と私の担当で、1年生のためのFS実習です。
 この感染状況では、密な状態での手結までのバス移動はできない。
 苦渋の選択ですが、昨年度と同様、今年度も磯採集をあきらめ、川虫採集としました。
 鏡川水系の的渕川に行きます(@、A)。朝倉キャンパスから近いので、バスで2往復する。
 TAとしてH氏、水族病理学研究室のF氏、Y氏の3名が手伝ってくれました。
 意外に、種類は少なかったな。
 とはいっても、人数が多いんでいろいろと採集できましたよ。
 ヤマトヌマエビ、「こんなに大きくなるんだ」って驚くような個体がいくつも採れていました。
 ただ、場所が限られていますからね、代り映えがせず、時間が持たない。
 前半組は午前中で終了する(こけて服がビッシャになり、着替えもない学生がいたんでね)。
 後半組も、食事の後で解説し、1時半ごろには終わってしまいました。
 学生としては物足りなかったろうな。
 

FS実習









【2021年6月30日(水)】

 今日はO氏、W氏と四万十川でのサンプリングです。
 先ずは井細川に向かいます。
 最初は行ったところは、カワムツばかり。
 タカハヤもいるんですが、先ず食ってくるのはカワムツです。
 途中から、私はガサをやってみますが、いい草場がないのでガサでも獲れません。
 そんな中、対岸の浅場で太いウナギを見つけました。まったく逃げない。
 持って帰るつもりはないですが、とりあえず網に入れてみようかと網を持っていきます。
 逃げないはずですよ、地元の人でしょうね、置竿に掛かったウナギでした。
 小さいころ私もやったよな。危ない危ない、針が外れなくって良かった。そのまま置いておきます。
 ここでは、2時間ほどやってわずか2個体、効率が悪すぎる。これはいけない、場所替えです。
 さらに上流、ナビでは道のなくなるあたりまで上がっていきました。11時半ごろです。
 @の場所に降りていきます。ちゃんと道もあったんで、安全に降りられます。
 ポツポツと釣れて、1時間ほどで10個体余りになりました。
 私は8p程のイシガメも釣りましたよ。こんな上流にもいるんですね。すぐに逃がしてあげました。
 そう、釣っているときグーグル車が来ていました。こんなところまで入ってくるんですね。
 

タカハヤ採集・四万十川









 次は、広見川に向かう。途中「道の駅 とおわ」で食事をしました。
 もう2時を回っていますから、活気に乏しい。食後のアイスも食べ、出発は3時前です。
 広見川、愛媛県との県境付近の支流に入ります(A)。
 入れ食いでした。やはりこういうところがいいんですね。
 30分ほどで、真ん中の写真のようなタカハヤ20個体に到達することができました
 広見川が思いのほか早く終わったんでね、最後の予定地、葛籠川にも寄ってみることにする。
 昔タカハヤ釣りに来た記憶がある一の又渓谷温泉のあたりに行ってみる。
 一の又トンネルを超える(このトンネル、ライトが全くなく、怖かった)。
 このトンネル、あの当時は無かったような気がするな。
 トンネルを超えると、一の又渓谷温泉も過ぎていまして、出てすぐのところを左に入っていく。
 もう温泉は営業を停止しています。まだ5時ですが、山ですから薄暗い。雨もぽつりぽつり。
 さすがに釣りはもう無理ですね、帰りましょう。今日は2地点だけでした。

【2021年6月26日(土)】

 今日は高知大学のCST養成プログラムでの「磯採集」です。
 主に社会人の中学・高校の教員の方々と行います。
 あいにくの小雨模様で、ちょっとテンションが下がりますね。
 昼までは、磯採集を行いました。
 FS実習でも磯採集を行っていますが、やはり大学1年生とは社会人では違いますね。
 採集でもそうですし、午後の種同定の作業でも、熱意が違う気がします。
 人数が少なく、図鑑が十分に行き渡っているということもあるかもしれませんが。
 そう、今日は5p程のキビナゴの群れを見ることができました。
 私自身、キビナゴを磯採集の際に見るのは初めてですね。
 

CSTプログラム・磯採集









【2021年5月31日(月)】

 今日は3週間ぶりに、物部川でのタカハヤ釣りです。
 今日行ったのは、O氏、Hs氏の2名でした。
 先ずは則友川に行く(@)
 去年あたりに山崩れでもあったのかな。淵らしい淵がなく、かなり埋まってしまっている渓相が続く。
 ちょっと溜りのありようなところを探し、そこに入ってみることにしました(@)。
 苦労しました。1時間余りかけて10個体、とりあえずはこれで場所を移動する。
 次は別府峡です。ま、昼になっているんでね、先に別府峡温泉で昼食としました。
 鹿肉のカラアゲ定食を食べます。
 ちょっと臭みはありましたが、美味しかったですよ。
 腹も満たされたところで、別府峡に入る。
 上流の方がいいんですがね、上流だと女性が下りていくには困難な場所が多い。
 結局、「もみじ茶屋」の前あたりで釣ることにしました(A)。もう2時ごろでしたね。
 最初、ポンポンと釣れたんですが、5個体で止まってしまう。
 時間ももったいないので、もう少し下流に移動します(B)。
 ここもダメ、3個体追加して、それ以上期待もできないので夕方5時に終了する。
 まだ明るいんでね、杉熊川にも行ってみることにしました(C)。
 ポイントによってはほぼ入れ食い状態、1時間弱で11個体を確保する。
 まだ釣れそうですが、7時に近くもなり、終了とします。
 写真の“1A”が則友川、“2B”が別府峡、“3C”が杉熊川です。ちょっと形が違うよな。
 

タカハヤ採集・物部川
















【2021年5月28日(金)】

 5月25、26日の夕方には1人でフナ釣りをする。水産増殖学実習の採卵用のフナの確保のためです。
 2日で合計9個体、お腹が太いのは確保できました。採卵用に使えるかな?
 でも、やはり4月22日に採集したものとは違いますね。
 「ホルモン注射すれば、何とか採卵できそうかな」って個体です。
 ま、ホルモン注射で何とか、29日にわずかながら採卵は出来ましたね。
 なお、今回はちゃんとフナポイントで釣ったんで、ナマズは釣りませんでしたよ。
 さて、今日、5月28日の話しに戻しましょう。
 今日は水産増殖学実習で観察・スケッチするためのミジンコ採集に出かけたんです。
 その際にミジンコとともにホウネンエビが採れたので、ここにその写真を公開しておきます。
 

ミジンコ採集・物部川









【2021年5月10日(月)】

 今日は物部川にてタカハヤ採集です。
 行ったのは、O氏、W氏の2名です。
 最初は、西熊谷に向かう予定だったのですが、工事中で上流に行くには1時間待ちとのこと。
 待っている時間がもったいないので、まずは楮佐古川に向かう(@)。
 ちょっと苦労しましたね。昼過ぎまでかけて、15個体でした。
 20個体には届きませんが、これで良しとして、次は西熊谷に向かいます。
 この時間には通れるようになっていました。道端で食事をしてから釣り開始です。
 西熊谷ではAの場所と、そのすぐ下流の堰堤下の溜りでコンスタントに釣れる。
 40分ほどで20個体に到達し、次に移る。
 もう夕方4時になろうとしていましたが、場所だけでも確認しようと、笹川に向かいました。
 もう、廃墟に近い状態になっている「笹温泉」(いいところでした)の前で釣ってみる(B)。
 あまりよくない。6時過ぎまでかけて、8個体でした。
 焦るとダメですね。私の記憶では、もっと上流にもっといいポイントがあったはずなんですよね。
 夕方だからと焦らずに、もう少し上流に行くべきでした。
 笹川で一段落ついてから、O氏が写真撮影をしています。河童がいたのかもしれない。
 なお、写真の“1A”が楮佐古川、“2B”が西熊谷、“3C”が笹川のタカハヤです。
 ちょっと形が違う気がしないでもない。
 

タカハヤ採集・物部川













【2021年4月22日(木)】

 さて、いよいよ水産増殖学実習の時期が近づいてきました。あと1か月後です。
 昨年は、この時期に実習ができず、延期となりましたが、今年は出来そうです。
 さて、そのためには採卵用のフナの確保が必要となる。
 まだ、実習まで1か月早いですが、とりあえずフナのストックのために採集に出かけました。
 行ったのは、H氏、O氏、T氏、S氏の4名です。
 王子川は全くダメ、下野田に向かいます(@)。毎年行くところですね。
 行ってみますとコイの産卵の真っ最中、フナも抱卵個体が普通に釣れます。
 抱卵個体が集まっているのはAの写真奥の方ですね。ま、これも例年通り。
 いつもは5月中旬に採集に来ているけど、それでは遅すぎるようですね。
 だから、毎年フナの採卵に苦労しているんだな。
 来年度は、1か月早いこの時期に水産増殖学実習をした方がよさそうです。
 今釣れる抱卵フナは、残念ながら5月後半までは卵を保持させることはできない。
 今回採集したフナは、寄生虫に使いましょう。
 H氏は網でコイを獲りましたよ。それはその場で即殺、鰓を取って寄生虫を見ることにしました。
 さて、私が釣っていた下流の場所はナマズのポイントらしく、ナマズばかり4尾の釣果でした。
 @で見える橋の下あたりが、ナマズのポイントです。
 

フナ採集









【2021年3月25日(木)】

 今日はW氏、A氏、T氏と4人で四万十川にてタカハヤ採集です。
 まず行ったのは船戸、四万十川源流近くです。
 私は玉網で@の周辺を、残りの3人はやや下流の橋の下あたりで釣りを行います。
 1尾目は、W氏が釣り揚げました。喜んでいます(A)。
 30分余りで、順調に釣りと玉網で21尾を確保しました。
 こりゃ、3地点はいけるかな?少なくとも午前中には2地点終了できそう。
 次は、別水系檮原川の上流に移動します。
 Bのところで私が玉網、下流の檮原川との合流点で3人が釣りをします。
 1回の玉網で3尾獲れた時はいけるかなと思ったんですが、後が続かない。
 釣りのほうも、川幅がありすぎて釣れないようですので場所を移動する。
 これ以降、こじれました。場所を転々とするも、いい場所は見つからない。
 いつの間にか1時を回っていました。「先ずは昼食をとって気分転換するか?」
 ついていないときは続くもので、遅くなりすぎて食事できるところがない。
 これまた場所を点々、何とか2時ぎりぎりに入ることができるところがありました。
 食べている間に、そこも暖簾を片付けていたんで、危なかった。
 

四万十川・タカハヤ

















 3時過ぎにようやくたどり着いたのは、Cの場所です。
 午前中の船戸ほどは快調ではないものの、釣りでも玉網でもぽつりぽつり。
 1時間余りで14尾を確保しました。午前中のBもつい近くの場所だし、混ぜることができるはず。
 残念ながら今日の採集も2地点だけだったか・・・。
 ところで、釣れれば持って帰るつもりだったT氏希望のカワムツは、いまだ確保できていない。
 T氏が暴れだしそうで怖いので、帰り道、東津野で小川に入る(D)。
 カワムツは釣れませんでしたが、寄生虫検査用に大きめのタカハヤを5尾釣りました。
 無事に魚が確保できたことで気持ちも落ち着き、T氏、W氏は日暮れの川原で石拾いをしています(E)。
 よかった、よかった。
 タカハヤは生かして持って帰り、寄生虫を調べてみましょう。

【2021年3月22日(月)】

 今日午前中はH氏、A氏と3人で香長平野にドジョウを取りに行きました。
 場所は、後免(@)、浜改田(A)の2か所です。
 後免で今の時期、カラドジョウが獲れないだろうってのは予想していました。
 予想通り、獲れるのはドジョウばかりです(中央写真上)。
 一方、浜改田ではカラドジョウが獲れることを少し期待する。
 田んぼも水張りしたばかりです。
 冬眠から覚めたカラドジョウが出てきていそうです。
 でも、採集してみますと獲れたのは大小どれもドジョウでした(中央写真下)。
 カラドジョウがどこで冬を越して、いつ出てくるのか。
 追跡は今からですね。
 

香長平野・ドジョウ









【2021年3月18日(木)】

 今日は、いつもの物部川・5地点での水生生物調査です。
 今回は、Y氏、A氏に加え、新院生のN氏、新4回生のT氏が手伝ってくれました。
 3月になり、水生生物が増えていることを期待しますが、雨が少ないせいかどこも砂利が多い。
 St.5@も、こぶし大の石がある範囲が狭くなってきている気がします。
 St.5で採れたのは主にカワゲラでした(A)。
 St.4も確実に砂利が増えてきています(B)。
 St.3はかなり減水していました。
 これまで採っていたところは水の流れがなくなってしまっています(C)。
 瀬ではT氏が黙々と、定性調査を行っています(D)。
 St.2は工事の関係もあり、逆に砂や砂利が一掃されていました(E、F)。
 まだ、苔が生えていないので生産性が高いとは言えないですが、今後どうなるか興味深いところです。
 最後、St.1はいつものように夕方となる。
 減水し、広くなった川原を3人の勇者が歩いて調査場所に向かっています(G)。
 いつものように網をセットし、本日最後の採集を行いました(H)。
 

物部川・水生生物調査



















【2021年1月19日(火)】

 2か月ぶりに水生生物調査に戻ってきました。見慣れた、5地点です。
 今回は、いつものメンバーH氏とA氏に加え、3回生のT氏、W氏が手伝ってくれました。
 ここしばらくまともな雨が降っていないですからね、どこの地点もかなりの減水です。
 それはやりやすくていいんですがね、水が・・・。
 水温5℃前後ってのはきつい。
 定量をやっていますと、10分ほどで手の感覚を失ってしまう。
 それに耐えながらの作業となりました。
 午前中にSt.5(@)、St.4(A)、St.3(B)を終える。
 さすがに、St.3になると水温は10℃くらいまで上がっていましたね。
 昼食後、2時ごろから残りのSt.2(C)、St.1(D)も、無事、5時過ぎまでに終わりました。
 A氏とH氏がよからぬ相談をしています(E)。
 誰かを、川の中でひっくり返そうと考えているのでしょうか。
 Fは最後のSt.1でS氏以外が総出で、定量の選別作業をしているところです。
 

物部川・水生生物調査


















【2020年11月16日(月)】

 今日は、タカハヤの採集で四万十川に行ってきました。
 行ったのは、院生のA氏、4回生のM氏、3回生のT氏とW氏です。
 目標は5地点を回ること。まずは距離的に一番遠い黒尊川へ。
 最初に入ったところで、1尾玉網で採ったんですがね、釣りでは全くダメ。
 場所を変え、さらに上流へ。
 Aの水路のところで釣りをすることにします。
 釣りは4人に任せて、私は玉網で採ることにする。
 ところが、このあたり、イノシシ除けでしょうか、川沿いはずっとフェンスで囲われている。
 川が目の前にあるのに入れないんです。
 かなり歩いて、橋を渡り、ようやく川に降りる場所を見つけて玉網で採り始める(@)。
 すぐに採れましてね、これは、網のほうが効率よさそうだと判断しました。
 戻ってM氏の協力を仰ぎ2人で採り始めます。
 1時間弱で20尾に到達しましたよ。
 釣りのほうはまだ数尾でしたので、網も準備しておいてよかったってところでしょうか。
 黒尊川はこれで無事終了となります。
 もう1時を過ぎているんで、「道の駅 よって西土佐」で昼食をとりました。
 この後は、住次郎川に向かう。行くまでに時間がかかりましたよ。
 ポイントを設定したのは4時ごろになってからだったでしょうか。
 ここでも、私はM氏に手伝ってもらい、玉網での採集を行います(B)。
 ここは、黒尊川より難航しましたが、それでも15尾ほど確保しまして、戻りました。
 ところが、ここでは釣りのほうが好調でして、すでに20尾以上を確保していましたよ。
 私たちが戻ってくるのを待ちかねている状況でした。
 5時に終了です。2地点しかできませんでしたね。

四万十川・タカハヤ










【2020年11月11日(水)】

 1か月半ぶりの水生生物調査です。
 行ったのは院生のH氏とA氏、4回生のAK氏とM氏でした。
 定量は前回同様、H氏とS氏の2人、定性を残りの3人で分担し、並行して行っていきます。
 今回はS氏も慎重に、サンプル瓶をひっくり返さないように注意して作業を行っていきます。
 それもあって、順調です。11時半にはSt.5とSt.4を終えて、昼食とする。
 午後の3地点も順調に進み、5時には帰ってこれました。
 気になったのは、St.4とSt.2の2つの支流です。
 St.2は前回から砂に埋もれつつあったんですが、St.4もどんどん砂利域が広がってきています。
 大きな浮石の場所がどんどん埋まってきていて、水生生物が少なくなってきている気がしますね。
 

物部川・水生生物調査

















【2020年9月28日(月)】

 8月にあまり採れなかったのは、増水の影響があったのか?
 もしそうであれば、その後の復活具合も把握しておこうかと考えてみました。
 あまり間隔をあけておりませんが、水生生物の採集に向かいます。
 今日はH氏とM氏が経験者ですが、学部生のK氏、N氏は初めてです。
 今日は定量をH氏とS氏の2人で、定性を残りの3人で分担し、並行して行っていきます。
 St.1での作業で、リーダーであるS氏がやらかしました。
 定量での水生生物の作業がだいぶん終わりかけた段階です。
 洗い終えた大きな石を川に捨てようとして、バランスを崩し、サンプル瓶を蹴ってしまう。
 あえなく、中身は流れて行ってしまい、しばし呆然。
 再度、初めから枠を沈めて採り直しということになってしまいました。
 そんな時間ロスもあり、昼までに終わったのはSt.5とSt.4のみです。
 午後からは3地点です。
 ま、日が長いですからね、6時までやって無事に5地点終わりました。
 8月よりはたくさんの水生生物が採れましたね。
 でも、3月に比べれば、そんなに多くはないです。
 

物部川 St.1〜St.5

















【2020年9月25日(金)〜26日(土)】

 今回の2回生対象の水産生物学実験も、FS実習と同様に2グループに分けての実験となります。
 ま、1つのグループが15人しかいないのは学生への間が届きやすく、教えるのは楽ですけどね。
 例年どおりの、検索用の魚の採集も2日に分けて学生にやってもらいました。
 今年は、結構いろいろな魚種が釣れましたね。特に26日に行った分が。
 クーラーの中の魚の写真は、26日に釣れた分です。
 25日は午後、26日は午前中に行ったんで、午前のほうが活性があったってことかな。
 これだけの魚種があれば、検索のやりがいもありますね。
 

2020 水産生物学実験












【2020年8月30日(日)】

 今日は、院生のA氏と2人で、寄生虫観察用のカワムツを採集に、四万十川に行ってきました。
 私があたりをつけていたのは、若井川の下流の方です。
 昔の記憶では、あそこに溜りがあって、カワムツが群れていたのを見たような・・・。
 ところが、そんな場所はない(記憶違いか?)。川に降りる適当な場所もない。
 次は井細川へ。橋の上から見ると、良い型のカワムツがたくさんいる。
 でも、私の竿なら届くものの、もう1本の3.6mの竿では届かない。
 もう少し上流の川に直接降りれるところで釣り始める。
 ところがここではウグイがメインでね、カワムツはポツポツ。効率が悪いので、移動します。
 こんな風に場所を転々とするのって、採集としては悪いパターンですね。
 結局やってきたのは「道の駅 大正」の下にあったワンドでした。
 昼食をとってから、釣り始めます(@、A)。
 A氏が釣ったのがAの場所、私は少し離れた@の場所です。
 釣り始めて1時間ほどですね。目標としていた10尾には午後1時ごろに到達しました。
 帰りに、若井の沈下橋を見に行ったら、、そこにしっかりカワムツの群れがいましたよ。
 朝通りかかった場所です。ここでやっていたら、午前中に終わっていたな。
 ま、そんなもんです。
 

四万十川カワムツ











【2020年8月19日(水)】

 大雨の増水も絡み、川に入れない日が続き、だいぶ日が開いてしまいました。
 今日は久しぶりに水生生物の調査に向かいます。
 大学院生のH氏、A氏、T氏、M氏の4人の参加でした。
 これだけいれば、定量と定性で効率よく分担ができそうですね。
 定量を3人で、定性を2人で分担し、並行して行っていきます。
 定量は写真のような網を使い、一定の枠内の水生生物を採ります。
 同時に、一定の枠内にある石と砂・砂利のすべてを5pほどの深さまでタライに移します。
 この網と、タライの砂・砂利からの水生生物の分別が、そこそこ時間を要するんですよね。
 ま、人数が多いので、1地点1時間くらいのペース、St.5、St.4、St.2は午前中に終わり昼食をとる。
 St.2では水温26℃くらいはありましたよ。ウエットスーツを着てきたT氏は泳いでいました。
 St.4ではA氏がアカザを採っていましたね。
 午後からは先ず、St.3に行く。なんか砂地の部分が増えたな。
 あまり水生生物が採れない。
 最後、St.1にやってきたのは夕方4時ごろでした。午後5時には終了します。
 無事、1日で5地点を終了しました。人数がいると、効率よくいくもんですね。
 

物部川 St.1〜St.5

















【2020年7月23日(木)】

 例年ですと、1年生のためのフィールドサイエンス実習は、“磯採集”です。
 でも、今年はコロナの問題がありますからね、長時間のバス移動には問題がある。
 そのため、バスの拘束時間の短い、鏡川(的渕川)での水生生物採集に変更しました。
 移動も2グループに分けて、集合を1時間ずらし、バスを2往復してもらいます。
 前日に、歩いて川に直接降りられる場所をチェックしておく。
 ただ、その時に川の中まで入ってみなかったのは私の失敗でした。
 広い川原は対岸にあるんで、そこまでは川を渡らなければならない。
 実際に渡ってみると、少し流れもあり、川に慣れていない学生にはちょっと怖かったかな。
 申し訳ないことをしました。
 2グループに分けて、初めの説明を時間差で行ったり、最後のまとめも時間差で行ったりします。
 午後2時過ぎには終了しました。
 

FS実習












【2020年3月27日(金)】

 水生生物の調査、残り2地点について、昨日と同じメンバーで行いました。
 まずは、農林海洋科学部から最も近いSt.1(A)に向かいます。
 ダムや堰堤あるいは濁水の影響を見る場合には、St.1は避けられない調査地点です。
 今日は雨のため上流には行けない可能性があるので、少なくともこの地点は押さえておきたい。
 少し雨には降られましたが、何とか終了しました。
 St.1が終わった時点ではまだ小雨状態ですので、まだいけるかな。
 残り1地点 物部川にある3つのダムの間、St.2に向かいます。
 連続した瀬・淵は残されているものの、水の上下変動は大きいと考えられる場所です(@)。
 定量調査(B)を始めた直後から、雨脚は強くなり始めました。
 やめたいところですが、明日以降は雨が続く天気となりそうなので、今日のうちに終わらせたい。
 合羽を着て、定性調査も進めていきます。
 かなり濡れながら、何とか無事終了しました。ご苦労様でした。
 さて、次の苦労は水生生物の検索、種同定ですね。

物部川 St.1〜St.3










【2020年3月26日(木)】

 今日は水生生物の採集のため、物部川の中・上流に入ります。
 行ったのは院生のH氏、A氏の2人です。
 行うのは5地点、今日と明日の2日がかりですね。
 今日はそのうち3地点を回りました。
 @は最上流のSt.5、Aはその少し下流にある支流です(St.4)。
 Bは永瀬ダムより下流の支流です(St.3)。どの地点も写真では同じ場所に見えてしまいますね。
 それぞれの地点で、定量・定性の採集を行います。
 定量調査ではCに写っている四角い枠の中の石・砂利を深いところまですべて採集します。
 石の表面にもユスリカの幼虫等が付いているので、それらをしっかりはぎとる必要もあります。
 Cは、定量調査を行った場所の水深を測っているところです。
 1地点1時間から1時間半かかりますね。
 水温はまだ11℃前後でした。

物部川 St.4, St.5









【2019年12月2日(月)】

 今日は熊本市江津湖の横を流れるクリークでティラピア釣りをします。
 4年前に来たところですね。
 少し迷いましたが、目的の場所になんとか到着する。
 何よりも心配は、水温です。12月にティラピアが釣れるかどうか・・・。
 高知ではもう釣れない時期だものな。
 行ってみると、ティラピアの泳いでいる姿を確認する。これならいけるかも・・・。
 でも、姿の見える大きな個体は釣れないものなんです。
 期待が少ししぼみかけた時・・・。
 そんな中、M氏が10p程の個体を釣り揚げました。
 これはいける!そんな気分になると、釣れるものです。
 小型個体狙いで約1時間半、13個体を確保しました。
 「大きい個体も釣りたかった」そうは思いましたが、とにかく数を確保したんで満足です。

江津湖









【2019年12月1日(日)】

 今日から2日間、三回生のA氏、M氏と九州遠征です。
 先ずはムギツクを狙って、天草にわたります(私としては初上陸)。
 古い新聞の情報を頼りに、天草のある河川に向かいます。
 古い情報なので、今も本当に生息してのか心配ではある。
 川に並行して車を走らせながら、ここぞと思われる場所に入ります。
 カワムツはいくらでもとれる状態、一網で数十個体ってのもざら。
 でも、ムギツクは・・・。
 そんな中、A氏が「ムギツクいました、見えました。草の中に入っていった!」
 その一言でがぜんやる気が出てきます。動きも活発になる。
 石の下に隠れたムギツクを1個体、何とか採集した時は雄たけびが上がりました(ちょっと控えめな)。
 ただ、あとが続かない。午前中はそれで終了。他の場所を探す。
 ティラピアの生息する池を見つけましてね、昼前後の2時間ほどは、そちらの採集にはまってしまう。
 ティラピアの警戒心が強く、釣れませんでしたがね(大きい個体しかいなかったし・・・)。
 一投目・二投目には来たんです。でもその時は鈎が小さくってね、鈎掛かりせず。
 そのチャンスを逃したのがまずかった。以降はどこかに隠れてしまいました。
 1時ごろから、先ほどの地点の少し上流でムギツク採集を再開する。
 採集のコツがわかったのか、あるいは水温の関係で魚の活性が上がったからなのか・・・。
 2人で協力して石の下を狙っていくと、ほぼ100%の確率で採れるようになる。
 1時間ほどで14個体を確保しました。

天草









【2019年9月15日(日)】

 今日は愛媛県の加茂川にアマゴの採集に三回生のA氏、M氏と行きました。
 車を降りてから、登山道を歩き、2時間半かけて今日の目的地へ(@A)。
 それから、3時間ほど採集を行います。
 小さいアマゴはリリースする。パーマークもいかにも放流物っぽかったしね。
 A氏がイワナ(20pほど)を一尾。でも、今日の目的はアマゴ・・・。
 アマゴを狙うと、アマゴがなかなかつれないものなんですよね。
 去年はアマゴ、入れ食いだったのに・・・。
 終盤になって、M氏がいかにも“竿抜け”しそうな場所で、24pのアマゴを釣り揚げました。
 おまけにその個体、今日これまでに、ここで釣ったアマゴとはパーマークが違う。
 写真のように、前半部は背と体中心に二重のパーマーク、それが後半つながって1つのパーマークになる。
 これって、日高川のものに似ているよな。
 すぐに脂鰭を切って、エタノール保存します。魚も持って帰ることにしました。
 2時半に納竿、帰りは1時間半で車まで戻ってこれました。

加茂川









【2019年9月13日(金)】

 いよいよ、ブルーギル採集のシーズンが参りました。
 今年も学生実験用にブルーギルを確保します。
 午後から、毎年採集に行っている場所に向かいます(@A)。
 今回の協力は、院生のA氏、三回生のA氏、M氏でした。
 3時間半ほどで、小さいサイズも含めれば100個体以上採集となりました。
 実験に使えそうなサイズだけでも80個体ほどあります。
 ブラックバスも20個体ほど採集しましたね。

ブルーギル採集









【2019年9月5日(木)】

 今日は岡山でテナガエビ採集です。
 K氏、F氏、A氏の院生3人と玉野市に行ってきました。
 先ずは児島湖に流れ込む小河川・汐見川での採集。
 当初、下りる場所がなくって苦労することとなりました。
 よさそうな場所があるのに、手が出せないもどかしさ・・・。
 かなり上まで歩いて行って、下りるところをみつけました(@)。
 大きくはないけど、獲れました。すぐに15個体以上(A)。
 午後からは瀬戸内側の長谷川に移動します(B)。
 ここの個体は汐見川と比べてもさらに小さい。でも、ま15個体以上採集は確保しました(C)。
 先日琵琶湖で採集場所の選定に迷いが出ていましたが、これでK氏も自信回復です。
 琵琶湖は例外として、やはり居そうだと当たりをつけたところには居るんです。
 ところで、長谷川のテナガエビ類で、青っぽいやつと赤みがかったやつの2タイプに気づきました。
 これってテナガエビとミナミテナガエビかな?
 頭胸甲側面の斜横帯については、2タイプで違いはないようだけど・・・。
 この違いが2種の違いというなら面白いですね。後で詳しく形態・遺伝子を確認してみましょう。

岡山テナガエビ











【2019年9月3日(火)】

 これまで調べてきた結果、キンギョへの寄生率は100%です。もう見落とすことはない。
 自信が持てるようになったんで、いよいよ金魚の産地に買い付けに向かいました。
 今日は大和郡山市に、K氏、A氏、Y嬢と出かけます。
 午前中は琵琶湖に寄ってテナガエビを探したんだけどね、見つかりませんでした。
 場所の選定がまずかったんでしょうね。また出直しです。
 午後から行ったのは、奈良県大和郡山市の「やまと錦魚園」ってところです(@)。
 たくさんの金魚がいます。さすが大和郡山。周辺も一面、金魚池でした。
 今日はワキン大(A)、ワキン小、リュウキン、大阪らんちゅう(B)を購入します。
 なお、ワキンは大和郡山産ですが、他の品種は違うところから入ってくることが多いみたいですね。
 今回購入したリュウキンは弥富、大阪らんちゅうは豊橋だそうです。

キンギョ購入・大和郡山











【2019年9月1・2日(日・月)】

 9月1〜2日は宮崎大学の岩槻さんの手伝いで、和歌山県日高川の上流域に入ります。
 アマゴの在来種探しですね。高知大学からは私と三回生のA氏が参加します。
 1日と2日では異なる支流に入りました。
 先日の雨の影響ですかね、とにかく山の崩壊がすごい。
 林道の崩壊はそこらで発生し、なかなか思うように入っていけません。歩く距離も多い。
 細い登山道も、道がなくなっていたり、橋が崩壊していたり、大変でした。ガレ場も多数。
 日当たりのよいところではマムシのお出迎えを受けます(トータル5匹見ましたね)。
 ただ、たどり着いた川はきれいです(ややササ濁り)(@)。癒されましたね。
 アマゴもいかにも在来種っぽいやつが釣れました。
 A氏もいい型が釣れて大興奮、「今日は眠れないかも・・・」といっていました(A)。
 帰ってから興奮が抑えきれず、アパートの壁を壊したとか壊さないとか・・・。
 ガセネタです。

和歌山・日高川










【2019年8月6日(火)】

 忘れぬうちに、・・・今日はキンギョを用いて、A氏、Y嬢とともに単生類の探索を行ないます。
 私は最初、席を外していたのですが、その間にあっさりとみつけたようです。
 今まで見つけられなかったのは、なぜ?
 いたのに、見えていなかったってことですね。やはり、そこか・・・。
 新田さん、ありがとうございます。無事見つけられました!
 自力で見つけられた喜びから思わず、3人でよさこいを踊っていました(季節柄)。
 いやこれは言いすぎかな。でも、小躍りしてハイタッチくらいはしたかもしれない。
 今回は2個体調べてみて、ダクチロギルス属2種を確認しましたよ。写真はそのうち1種の鉤と支持棒です。
 確認した2種とも、8月2日(金)に確認した種とは異なる種でした。
 2種とも、8月2日のものよりやや大型です。

キンギョ単生類












【2019年8月5日(月)】

 本日は4回生のI氏、O氏、院生のA氏の3人とともに物部川にアカザ採集に出かけました。
 I氏がやる気満々な格好でいますね(@)。
 「高知県レッドデータブック 2018 動物編」によれば、高知県内には2種のアカザがいるといわれております。
 その存在の有無、交雑の有無、分布範囲について詳しい調査を行うことが今回の目的です。
 なお、物部川に生息しているのは、アカザ属の別の種といわれています。
 したがって、2種の分布の境界線にあたる場所として抑えておくべきところといえます。
 今後これらのサンプルについて、ミトコンドリアDNAおよび核DNAを用いて解析を行なうこととします。
 途中からは激しい雨に打たれながらの採集でしたが(A)、無事目的のアカザを採集いたしました。

アカザ採集・物部川









【2019年8月2日(金)】

 本日は神戸大学の新田さんから、寄生虫の観察方法について教えていただくこととしました。
 これまで、フナを使って寄生虫を探してみるものの、見つけられずにいたんだよね。
 「付いていないのか、我々が見つけられていないだけなのか」さえも分からず頭を抱えていたところです。
 今日は先ず、カワムツを使って鰓を取出し、観察する(@)。あっさり見つかりました。
 それも、うじゃうじゃいる。待望のダクチロギルス属です。こんな風に見えるんですね。
 A氏も真似をしてカワムツから鰓を取りだし、実際に観察する(A)。いました。
 続いて標本の作り方も教わります(B)。Dが寄生虫の固定標本です。
 ただ、カワムツにおいて単生類がほぼ100%付いているのは、これまでも分かっていること。
 一方、フナでは水域によっては付いていないこともあるらしい。
 フナでやってみなければ何とも言えないよな。さてフナではどうなのか・・・(C)。
 カワムツほど数は多くはないものの、フナでもダクチロギルス属、ギロダクチルス属が見つかりました。
 結論です。つまり、これまで我々は見つけられていなかっただけなのです。
 実際に教えてもらわないと分からなかったことが、多々ありましたよ。
 魚の処理の仕方、顕微鏡を用いた観察の仕方・倍率・光の当て方等々。
 論文を参考にしながら手探りでやっていた我々は、微妙な手加減が分からず、逆に見つけだしにくくしていたようです。
 これで、これからは研究も進みそうですね。

寄生虫観察















【2019年7月13日(土)、14日(日)】

 7月13日より2日間は、宮崎大学の岩槻さんの手伝いです。
 四万十川の在来アマゴの採集に出かけました。
 雨の中、在来アマゴの生息していそうな4ヶ所で採集を行いました。
 ほとんどのアマゴを地元の腕の立つ釣り師の方々に採集してもらいましたよ。
 私は貢献できぬまま、13日はボウズで終了となる。
 でも、14日は、執念に近い形で@のポイントより、いかにも在来っぽい斑紋のアマゴをえました(A)。
 ほぼ、終了間際でしたがね。
 脂鰭を採取した後は、ちゃんと元の場所に放流しました(BC)。
 ほかの支流でも1尾。ま、ともかくも、少しは貢献できてよかった。

アマゴ採集・四万十川










【2019年6月1日(土)、2日(日)】

 2日目はカワムツ採集です。やはり、雨でした。
 昨日と同じ、大分川支流に行き、釣りをします(@)。
 残念ながら、昨日ほどは釣れませんね。時間帯の問題か・・・。
 そこをあきらめ、以前実績のある七瀬川に移動しました(A)。
 この前の愛知では減水に苦しめられましたが、今回は増水に悩まされます。
 右岸側のいいポイントに餌を入れらないんですよね。
 A氏ががんばって入れようとしましたが、釣果なしでした。
 今日は数をあまり積み上げることができぬまま、雨も厳しくなり、終了となりました。

カワムツ採集・大分










【2019年6月1日(土)】

 今日からは大分遠征です。
 メンバーは愛知遠征と同じ院生3人です。
 今回は、夜中に出発、フェリーで休んで朝から採集開始です。
 これがいつものやり方ですよね。
 初日土曜日は、生かして持って帰る必要のないテナガエビ採集です。
 先ずは、国東半島に向かいました。
 国東半島の北側、小河川を回ります。
 最初行ったところはダメだったんですがね、途中で見かけたのが@の河川。
 河口近くで堰堤より下は、クサフグが泳いでいます。
 河口に近すぎるかなとは思いながら、とりあえず、入ってみることにします。
 入ってすぐにテナガエビの脱皮殻を見つけたことで、テナガエビがいるという確信に変わりました。
 「絶対いるはず!」、やる気がでます。
 堰堤は魚道もあるので、堰堤の上にも上がっているはずと考え、堰堤上を探ります。
 堰堤上の草むらでコンスタントに獲れはじめました(A)。
 15個体ほど、満足のいく成果ですね(B)。
 その勢いに乗って、別の河川にも行ってみますへ。
 今度はもう少し上で、とれそうなところを・・・。
 さっきのところもテナガエビばかりだったんで、ミナミテナガエビが獲れないかと思ってね。
 Cは先ほどの河川の近くの河川です。でも、上流には堰堤がたくさんあり、テナガエビは獲れません。
 やはり獲れるのは下流でした(DE)。
 残念ながらまた、テナガエビばかりでしたね(F)。

テナガエビ採集・国東






















 さて、午後は大分市内へ。
 去年実績のある、大分川の支流に向かいます(@A)。
 去年は、テナガエビがたくさん見えてそれを網ですくう感じだったんですけどね。
 今年はいない。見えない。なんとか1匹大きいのを捕まえましたが、後が続きませんでした。
 国東半島の経験を生かし、大分市から少し佐賀関の方に向かった小河川に行ってみます。
 上流の少しよさそうなところに入りますが、ダメ。全く獲れない。川はいい感じなんですけどね。
 あきらめて帰ろうとも思ったのですが、地図を見ていると先ほどの場所には、下に堰堤がありそう。
 そこよりも下、つまり堰堤より下まで行けばテナガエビがいるんじゃないか。
 そう考えまして、もう少し下に降りて行って採集してみます(BC)。
 読みが当たりました。短時間でたくさん獲ることができましたよ。
 大半がテナガエビですが、ミナミテナガエビらしき個体も数個体入りました。
 テナガエビ採集は、十分な成果をえて、これで終了です。
 ところで、明日がカワムツ採集の予定なんですが、天気予報は明日かなりの雨のようです。
 そこで、今日のうちに少しでも釣っておこうかということになりました。
 先ほどの大分川支流(A)にはカワムツがたくさんいたのを確認しているので、そこで暗くなるまで釣りをします。
 10尾ほどは確保しました。
 とりあえず、明日まではエアレーションのみで生かしておきます。

テナガエビ採集・大分






















【2019年5月12日(日)】

 昨日に引き続き愛知滞在。今日は、カワムツ採集です。
 昨日とりあえず下見をした中流域の支流に行ってみます(@)。
 カワムツはたくさんいます。でも、減水で食ってくれない。
 2時間ほど粘りましたが、3尾ほど釣れただけです。
 以前の実績のある豊川上流の黄柳川にいく(A)。
 ここも、減水で食わない。撒き餌をしても効果なし。
 カワムツは目標の50尾にはるかに届かぬまま、終了となりました。

カワムツ採集・愛知










【2019年5月11日(土)】

 今日から2日間、院生3人(A氏、F氏、K氏)と愛知遠征です。
 今回は少し余裕を持って、金曜日の夜に愛知入り。
 前日入りなんて、これまでは考えられないことですね。私も年齢を感じ始めたかな・・・。
 今朝は7時半から出発です。
 GoogleMapで当たりをつけ、豊川と蒲郡の間の小河川に向かいました。
 胴長に着替えていると、「高架より上にいるはずだ」という優しい地元民からの情報が。
 その情報に従い、少し上流まで歩いて、川に入りました(@)。
 いきなり獲れて、テンションも上がります(A)。
 30分ほどで15個体あまり、終了しました(D)。
 全部、テナガエビですね。ミナミテナガエビは入りませんでした。

テナガエビ採集・愛知、静岡





















 次は浜名湖に向かいます。
 去年と同じ川なので、実績はある。絶対取れるはず。
 去年はテナガエビばかりだったので、今年はミナミテナガエビを狙って少し上流に行きます。
 ところが、全く獲れない。
 去年の採集地点まで下りてみるも、獲れない(BC)。
 去年は9月でしたからね、また遡上してきていないってことか?
 ま、頑張って、去年ほど快調ではないものの10個体ほどは採集しました。
 バケツの中、濁っていて、みえませんね(E)。
 全部テナガエビです。
 そう、去年に引き続きカジカが獲れましたよ。今年の方が大きかったですね。
 少し早かったんで、この後、豊川水系の支流にも行ってきたんです。
 去年、この支流で獲れたテナガエビ、他とはハプロタイプがちょっと違ったんですよね。
 1個体だけなんで何とも言えませんが。
 今回は、獲れませんでした。かなり減水していましたしね。
 なお、スナヤツメの幼魚が1尾、獲れました。

【2019年4月12日(金)】

 しばらく更新できぬまま、1年が過ぎておりました。
 1年の空白ができてしまいましたが、今回から更新いたします。
 今日は、久しぶりに高知でティラピア採集です。
 院生4名(A氏、F氏、K氏、M氏)と、いつものところにティラピア採集に行きました。
 残念ながら大きな個体はえられませんでしたね。
 釣り味としては物足りないかも・・・。
 でも、2時間ほどで20個体くらいは採集できました。
 さて、今年度も今日から、採集活動の幕開けです。

ティラピア採集・高知










【2017年10月31日(火)】

 今日は四万十川でタナゴ採集です。
 TZ氏、NS氏と3人で四万十市に向かいます。5月のリベンジですね。
 TZ氏がGoogleMapを駆使して、「ここにはいる」と当たりをつけた小川に行きます。
 上から見るとカワムツらしき影はたくさん。
 少々不安はありますが、とにかくは川に入ってみましょう(@)。
 でも、獲れる時はこんなもんなんですよね。5月はあれだけ苦労したのに・・・。
 ここぞと思われる場所に網を入れると、確実に入ってくれます。
 1時間ほどでヤリタナゴを目的数確保しました(A)。
 今日は明るいうちに物部キャンパスまで帰れましたね。

タナゴ採集・四万十










【2017年10月12日(木)】

 八畝の田んぼ養殖は終了です。
 稲刈りも終わり、今日はすべてのコイを取り揚げに行きます。
 採集は楽そうなので、Ku氏と2人で朝から向かいました。
 稲がなくなっているんでね(@)、田んぼの中は一目瞭然です。
 コイの姿がよく見えます(A)。
 前回8月21日とはえらい違いですね。
 上下の田んぼのコイは2時間もあればすぐに取り揚げられました。
 でも、袋詰めの作業が大変でした。
 思ったよりもコイのサイズが大きくなっており、予想以上に袋が必要となる。
 結局、9袋分になってしまいました。
 私の車では入りきらないので、M田先生にも運搬の協力を頂きました。
 おまけに、途中からはボンベの空気がなくなってしまうというケアレスミス。
 大谷さんのところにあったコンプレッサーで袋に空気を入れるという荒業。
 当然、袋内の空気は質のいいものが十分に満たされているというわけにはいきません。
 大急ぎで帰らなければなりませんね。
 帰る途中から一部の袋のコイが鼻出しを始め、2尾ほどはダウンし始めてしまいました。
 かくなる上は、袋を開け、Ku氏が手で水面を掻き回し、空気を溶かしこむ作業をする。
 なんとか物部キャンパスに帰り着き、10トン水槽にすべてのコイを移しました(B)。
 新鮮な水に移すと、ダウンしていたコイも生き返ってくれて、一安心でしたよ。
 このコイは、M田先生が市場に出荷することになるようです。

田んぼ養殖・八畝









【2017年9月28日(木)・29日(金)】

 9月26日から4日間の日程で水産生物学実験が始まりました。
 3日目(28日)は魚類検索用の魚を手結港にみんなで採集に出かけます。
 今回は学生自前の釣竿も多く、みんなに釣竿が行き渡りましたね。
 堤防の内側(@)、外側(A)に陣取り、みんな頑張って釣っています。
 色々な魚種を釣れば釣るほど、学生自身が検索に苦しめられることにはなるのですが・・・。
 午前中の満ち潮の時間帯に来たのが良かったのか、色々な魚種が釣れましたね。
 午後は大学西側の小川で“ガサ”およびセルびんの設置を行います(B)。
 院生のKN氏が手本を見せている際に、見事に60p級のナマズをゲット!
 学生から羨望の目で見られておりました。
 翌29日にはセルびんを取りあげに行きます(C)。
 全体として何尾かの魚とテナガエビが十匹前後が入っていました。
 多いとはいえないですが、去年よりはましかな。

水産生物学実験2017










水産生物学実験2017











【2017年8月24日(木)】

 今日はTZ氏、KN氏とともに愛媛県にタナゴの採集に出かけました。
 TZ氏の情報により、松山市の近郊へ。湧水のある場所です(@)。
 タナゴは獲れました。ただし、アブラボテです(A)。
 ほしいのは在来のヤリタナゴなんですよね。
 頑張りましたが、ここではヤリタナゴは獲れませんでした。
 アブラボテは愛媛では外来種ですし、逃がしてやりましたよ。

タナゴ採集・愛媛









【2017年8月21日(月)】

 今日はKu氏の実験場所・八畝に、Ku氏およびKu氏の友達と行きました。
 月1回のコイの計測です。
 行ってみますと、1か月前と稲の生え具合の違いにびっくり(@)。
 これだけ生えていると、コイの採集も大変です(AB)。
 コイのサイズも明らかに大きくなっていました(C)。
 採ったコイは、麻酔をかけ体長の計測、体重の計量を行います。
 Cの黄矢印が示しているタライの中の液体は麻酔です。
 液体の色は血ではないですよ。炭酸の温浴剤“ラベンダーの香り”の色です。
 炭酸入りのものだと、魚にとって麻酔効果があるんですよね。
 終わった後、水を捨てるのにもそれほど困りませんしね。

田んぼ養殖・八畝



















【2017年7月28日(金)】

 前日27日にドジョウを選別、サイズごとに大、中、小の3段階に分けました。
 そのうち用いるのは、中と小の個体。
 65個体区(中35個体、小30個体)、30個体区(中小それぞれ15個体)を3区ずつ作る(A)。
 全部で6個のバケツをフィールドサイエンスセンターの田んぼに運びます。
 Ku氏の依頼により、たまたま通りかかっていた流域の学生2名も手伝ってくれました。
 いよいよ放流ですね(@)。
 かなり遅くなってしまいました。稲はかなり育ってしまっています。
 ま、あと2ヶ月ほどでどれくらいドジョウが育ってくれるかです。

田んぼ養殖・FSC









【2017年7月26日(水)】

 フィールドサイエンスセンターの田んぼでの養殖、ようやく開始のめどが立ってきました。
 田んぼに水を送り込むサイフォン、すぐに草なんかが詰まって、水が止まってしまう。
 そこで、流れてくる草やごみを遮るために、ブロックを設置することにします(@、A)。
 それでも、水が止まって水位が低下することは度々ある。
 フナを放すのはあきらめ、ドジョウだけにします。
 また、ドジョウの避難場所の意味で、一部深い部分を作っておきました(B)。
 これで、田んぼの様子を見て、いよいよ放流、田んぼ養殖の開始です。

田んぼ養殖・FSC









【2017年7月25日(火)】

 今日は午後からKu氏、SS嬢とドジョウ採集。
 今回は、いつもの下野田ではなく、上野田に行ってきました。
 下野田の採集地点は、これまでの負荷がかかっているとの判断です。
 期待通りですね、しばらく採集に来ていなかった上野田は、たくさんドジョウがいる(@)。
 今年生まれの少し小さいサイズですが、田んぼ養殖に使うならこんなサイズがいい。
 1ヶ所が採集効率が悪くなると、近くの別の水路に移動し、そこで採集します(A)。
 2時間弱で300個体のドジョウを採集してしまいました(B)。
 ま、これで、田んぼ養殖用の個体も十分確保できましたね。
 獲れたのは、ほぼドジョウ、カラドジョウは数個体混じっているだけでした。

ドジョウサンプリング










【2017年7月17日(月)】

 今日はKu氏の実験場所・八畝に、Ku氏、TZ氏と3人で行きました。
 本日の目的は、田んぼ養殖中のニシキゴイの計測です。
 先ずは、水温を計ってから(@)、魚の採集となる(A)。
 1区画1区画の面積はそんなに大きくはないんですがね、それでも魚を捕獲するのはかなり苦労する。
 すぐに濁って見えなくなるし、特に最初のうち慣れていない時は苦労しました。
 獲った魚は、麻酔をかけ、尾叉長、体重を計測・計量し、元の区画に戻します。
 1区画ずつそれをやって、その繰り返し。
 全部で9区画、昼休みを挟んで4時半ごろまでかかってしまいました。
 最後の区画以外は、死んだ個体も逃げ出した個体もありません。
 区画内は放流時の個体数のままで維持されていました。

田んぼ養殖・八畝








【2017年7月8日(土)〜7月9日(日)】

 さて、今年もこの季節がやってきました。フィールドサイエンス実習。
 これは、もはや生態研の伝統行事、前日のヤドカリの標識です。
 手伝ってくれたのはKN氏、TZ氏、NS氏、そして病理研のMN氏です。
 今年は200個体のヤドカリに標識をしました(@)。
 放したばかりがAの風景です。ピンクの丸内にまだ標識されたヤドカリが集まっています。
 あと12時間後、それらはどれくらい拡散していることか。
 B、Cが、フィールドサイエンス実習当日の採集風景です。
 今年は曇り空、雨が降ることもなく、ちょうどいい天候でしたね。
 学生は1時間半ほど採集します。
 ヤドカリは、半分近く回収されていました。
 放流した潮溜まりからかなり離れたところに移動している個体もいるんですがね、それは一部だけ。
 多くはそのままです。ちょっと工夫が必要ですね。

FS実習2017


















【2017年6月9日(金)】

 今日は午後からKu氏、SS嬢とドジョウ採集に行きます。
 いつもの場所ですね。先ずは下野田(@)。
 Ku氏の田圃に入れるドジョウも必要なので、数はあればあるほどいい。
 行ってみますとえらい高水温になっている。
 最初のうちは獲れなかったんですけどね、泥の中に集まっているのを見つける。
 最終的には100尾近くになりました。カラドジョウも混じり始めていますよ。
 そう、スッポンの子どもも獲れました。
 つぎは、午後4時前に里改田に移動(A)。カラドジョウの子どもが大量に採れました。
 ドジョウの子どもも少しいましたが、数は圧倒的にカラドジョウです。
 さて、ここまで来て、やはりカラドジョウの分布が気になる。
 近くの水路(片山)に移動し、採集する(B)。予想通り、ここはドジョウばかりでした。
 すみ分けていそうですね。面白いです。
 なお、ドジョウの効率よい獲り方をお示しします(C)。
 まず、泥ごとまとめて陸に揚げます。その後は少しずつ泥を落としながら探っていきます。
 こんなにいたのかというくらいドジョウが出てきますよ。
 終わった後は、地面に広げた泥をきれいに洗っておくこともお忘れなく!

ドジョウサンプリング







【2017年6月5日(月)】

 再び児島湖でのフナ採集です。KN氏、TZ氏、NS氏が参加しました。
 今回もGoogleMapで調べ、場所を決定する(@)。
 午前10時ごろまで頑張りますが、当たりもない。
 日も上がってきたので、また、タナゴ採集に移行します。
 今回は、岡山のM氏の情報をえて、岡山市内の川に出かけます。
 最初行ったのはワンド(B)、ムギツクとニゴイはたくさん獲れましたが、タナゴはごくわずかです。
 別の水路に移動する。いましたいました明らかにタナゴです(C)。
 慎重に挟み撃ちをして、網を入れる。ところがほとんど入っていない。
 でも、あきらめずにリターパック(落ち葉が沈んだ場所)や石の下に網を入れてみると、獲れる獲れる。
 ほとんどヤリタナゴです。流れの速いところではアブラボテが獲れましたね。
 タナゴ採集は十分な成果です(D)。
 午後3時半ごろから再びフナ釣り、色々回って結局はいつもの水路に移動します。
 午後6時半まで頑張って、ギンブナ4尾でした。
 あと、大きなスッポンも釣れましたね。
 フナ採集はあまりに効率が悪いな。今後は買い付けも考える必要がありそうです。

児島湖サンプリング

















【2017年5月29日(月)】

 1か月ぶり、前回のリベンジに出かける。KN氏、TZ氏、KM氏が参加です。
 一応、GoogleMapで調べ、ここならいけるんじゃないかってところに向かう。
 ダメです。当たりがあり、少し期待しましたが、釣れたのはブルーギルばかりです。
 日も高くなってきたので、フナ採集は中断し、もう1つの目的であるタナゴ採集に行きます。
 先ず行ったのは、玉野光南高校前を流れる川、草も多いし、川相としては悪くない。
 以前見たとき、ヌートリアがたくさんいた記憶はありますがね。
 入ってみると深いヘドロ。それに足を取られながら、頑張ります(@)。
 群れているのは、フナ?フナなら田んぼ養殖用に使うのもいいかも・・・。100尾は獲ります。
 ただ、ちょっと見た顔付がやや不安・・・、後でよく見るとすべてコイでした。恥ずかしい限り。
 タナゴも1尾獲れましたが、あまりに効率が悪い。
 「確か、前は高梁川でたくさん獲ったよな・・・。」
 まだ、フナ釣りをする時間ではないし、思い切って高梁川まで足を延ばすことにします。
 以前ギギフィーバーした場所、あの時よりは水が減っている。
 タナゴがたくさん獲れた水辺の草のところが陸地になってしまっています。
 水草の中を探れば(B〜D)、タナゴは入りました。ただし、ヤリタナゴではなくアブラボテばかりです。
 午後3時半まで1時間弱、アブラボテだけでも確保し、再びフナ釣りに向かいました。
 とはいっても、いい場所は見つからない。日も暮れてきたので前回実績のあった水路に再び向かう。
 午後7時半ごろまで頑張って、ギンブナばかりですが、5尾確保いたしました(A)。

児島湖サンプリング

















【2017年5月12日(金)、17日(水)、20日(土)】

 この季節がやってきました。
 水産増殖学実習に使用する成熟フナ集めです。
 今年も時間があれば、フナ採集に出かけます。
 @が5月12日、Aが5月17日、Bが5月20日のものです。
 日によってメンバーは変わります。
 この日以外にも、暇さえあれば行っていました。
 3枚の写真、人は違うのにどれも同じ格好ってのはちょっと面白いですね。
 フナは20尾あまりは確保しましたかね。今年はギンブナばかりでしたが。
 ま、おなかの膨れた個体も何尾かいました。
 ナマズも多数、あと、今年はギギの当たり年でした。
 Aの下にある、スッポンもこの時期を通して数個体釣れましたね。
 コイも大物がたくさんかかりましたが、これは持って帰ることができず。
 ところで、コイとフナを釣り分ける方法を知っていますか。
 フナだけを釣りたいなら、水深が大事です。
 フナを釣るなら、なるべく底を狙うことですね。

フナサンプリング









【2017年5月8日(月)】

 今日はタナゴを求めてTZ氏、KN氏、NS氏と四万十川周辺に向かいます。
 最初見たのは伊与木川。今1つだったので、四万十川に向かう。
 TZ氏の情報により、@の田園地帯の水路を探ります。
 居そうな感じなんですけどね。わずか1尾稚魚が獲れただけ。
 カワムツ、ドンコはたくさん獲れるんですがね。場所を変わる。
 この後は、本流筋に行ったり、転々としました。
 ABの田園地帯に行ったのは、午後3時過ぎ。
 Bの角のところに追い込むと、タイリクバラタナゴは獲れました。
 でも、目的のヤリタナゴには巡り合えず。
 また出直しですね。
 昼食のとき、食事場所の近くの魚屋さんの水槽にヤリタナゴが入っていて、俄然やる気になったんですがね。
 採集はそんなに甘くはない。

四万十川サンプリング










【2017年4月24日(月)】

 今日は今年初の遠征です。岡山県の児島湖に向かいました。
 行ったのはKN氏、TZ氏、Ku氏です。
 先ず行ったのは乗っ込みフナが釣れるという情報のあった@の地点。
 少し下流の方にヘラブナ釣り師が1人おりました。
 うるさかったんでしょうね、「釣れますか?」と聞いてもあまり愛想はよくありませんでした。
 次は児島湖の北岸側の水路です。昔、ブラックバス釣りできた記憶のあるところですね。
 風が強く、児島湖では釣りにならないので、この水路側で釣りをします。ダメ、釣れる気配がない。
 また移動です。まずいパターンですね。次は阿部池の西側(B)。
 ここでは、ナマズがたくさん釣れましたよ。釣ったナマズの写真を撮っているところを別の写真に納めてみました(C)。
 最後に行ったのが笹ヶ瀬川右岸、南区の水路です。
 ここでようやく、KD氏がフナを釣り、やっと皆の士気が上がる。
 とはいえ、もう5時前、暗くなるまでに6個体釣るのがやっとでした。型も小さいし、まだ未成熟個体です。
 ここでも、相変わらずナマズは何個体も釣れましたよ。Eも大物のナマズです。
 ナマズなら10個体以上は確保したのにな、それもかなり成熟した個体が・・・。うまくいかぬものです。
 フナについては今度は撒き餌を持ってきて、リベンジですね。やはり@のあたりが一番いいかな。

児島湖サンプリング
















【2017年4月20日(木)】

 今日の目的はドジョウ採集です。
 昨日も行ったKu氏、KM氏に加え、S嬢、それに流域コースの学生2名が手伝いに来てくれました。
 先ずは下野田、やや濁りがあります。胴長を着た3名が快調に採集し、1時間ほどで72個体を確保しました(@)。
 続いて、里改田に移動(A)。こちらでは狙い通り、カラドジョウばかりが採れます。32個体だったかな。
 面白いですね。@では100%ドジョウ、Aでは100%カラドジョウでした。
 昨日の上野田、今日の下野田では不調だったKM氏が里改田で覚醒しました。
 頻繁に水路とバケツを往復している。「草の表面を網で掬うようにすると採れますよ」とのこと。
 言われた通りにやってみると、確かに採れました。ちょっとしたコツで違うもんですね。
 32個体のうち3分の1以上はKM氏が採っていました。
 これで、実験に用いる魚のストックは確実に増えてきています。

香長平野サンプリング











【2017年4月19日(水)】

 さて、春になりました。いよいよサンプリングの季節が始まりました。
 今年度最初は、タナゴ採集です。
 行ったのは今年度より新しく加わった、TZ氏、KM氏、Ku氏の3名でした。
 先ずは山田堰西側の用水路へ。一昨日の雨でかなり濁っています(@)。
 草も少なく、あまり隠れる場所があるとは言えないので、タナゴは網に入りません。
 この後、物部川左岸側の用水路や片地川に行ってみるも、空振り。
 タナゴについては今日はあきらめ、今度はドジョウを採りに行くこととしました。KD氏の実験用です。
 最初に行った土佐山田町植ではダメ、上野田に行きます(A)。
 ここで、27個体のドジョウを採集いたしました。そこそこ採れたので、皆満足そうです。
 タナゴが採れなかった鬱憤をちょっとだけ晴らせましたね。

香長平野サンプリング










【2016年11月16日(水)】

 今日は徳島県貞光川に向かいます。
 K氏、それに肱川サンプリングでも手伝ってもらった3回生のKM氏が加わります。
 貞光川は7月に5個体獲った実績のあるところ、今回はもう少し個体数を増やすのが目的です。
 前回採集実績のある場所、7月よりは減水気味ですね(@)。
 でも、水が減っていることで獲りやすくなったのか、意外に簡単に獲れます。
 7月の採集とは異なり、1時間ほどで15個体(A)を確保しました。
 なかなか獲れなかったKM氏も、最後にギギを獲り、満足げです(B)。
 なんと、採集は午前中で終了となりました。
 愛媛県以外では、ギギの採集は快調です。

貞光川サンプリング










【2016年11月10日(木)】

 今日は香川県でのギギ採集です。
 参加者はK氏、K嬢でした。
 ま、ギギ獲りマスターのK嬢がいれば大丈夫でしょう。
 先ずは財田川、ここはまだ1個体しか標本がない。
 7月にも来た山本町で川に入ります。
 ここ、いそうでいないんですよね。
 ドンコやナマズは難なく獲れますが、ギギの姿は見ない。
 ニゴイなんかも10cmサイズであれば1網で10個体とか入る。
 ほしいときになかなか獲れず、こんな時には獲れてしまうんですよね。うまくいかないものです。
 財田川について、他も何カ所か回ってみますが、ダメ。
 このまま、また収穫なしというのもな・・・。
 香川県のギギの個体数を増やすため、7月に実績のあった綾川に行くことにする(@)。
 綾川の標本数を増やしましょう(A)。
 7月に獲った記憶のあるところは、水が減り採集しにくくなっていました。
 最初のうちギギに巡り合えず、やや不安を感じました。
 しかし、もう少し下流に行って、本日初めてのギギと対面。
 その後は、7月のときよりもフィーバーでした。1時間ほどで7個体(B)。
 前回のも合わせれば10個体以上となります。満足満足。

香川県サンプリング










【2016年10月31日(月)】

 今日は桑ノ川の調査です。また、U氏と2人で行ってきました。
 写真は下流から@がSt.1、AがSt.2、BCがSt.3になります。
 8月と比べれば水温は5〜6℃落ちており、13.8〜15.0℃です。
 さすがにアカザは深みにでも移動したであろうと考えましたが、結構いる。
 いやむしろ、これまでの最大数です。意外でしたね。
 特に、St.2とSt.3では小型の個体も増え、大型と合わせて13個体と7個体を確認しました。
桑ノ川調査




















【2016年10月29日(土)】

 本日は愛媛県の肱川、2か月ぶりやってきたリベンジの機会です。
 今日は、K氏のほか3回生のKM氏、S嬢が参加いたしました。
 以前見たことがあるという、愛媛県の方から得られた情報の場所に向かいます(@)。
 居てもおかしくない様な場所なんですけどね、ギギには巡り合えない。
 場所を変えて、前回も採集を試みた内子へ。ダメです。
 思い切って上流、河辺川にも行きましたが、ギギの姿は見れませんでした(A)。
 愛媛県での採集は国領川を含めて、これで3連敗。なかなかうまくいかないですね。
 3回生にもギギの姿を見せてやりたかった。

愛媛県肱川









【2016年10月27日(木)】

 今日はK氏と2人で、仁淀川に向かいました。
 夏に他の学生が泳いでいて、ギギを多数目撃したという越知町役場の前に行きます(@)。
 ところが、行ってみますと、ガサで採集できそうな岸辺の茂みがほとんどない。
 川の本流から少し離れたところに溜まりがあったので探ってみます(A)。
 水草もあり、先日の高梁川を思い出す。
 しかし、そう甘くはありませんでした。魚はいましたが、ブルーギルばかりです。
 本流筋も探ってみますが、ギギの姿は見られません。釣りならいけるかもしれませんがね。
 場所を変え、大桐川、最後はいの町の勝賀瀬川まで行ってみます(B)。
 どちらもガサではダメでした。
 また、釣りをしに、出直してくることとします。今回も1尾も採集できずに終わりました。
 高梁川でギギ採集のコツをつかんだ気でおりましたが、そんなに単純ではないですね。

仁淀川









【2016年10月13日(木)】

 今日は岡山県高梁川に行ってきました。
 目的は2つ、高梁川のタカハヤとアブラハヤの採集、あと、ギギの採集です。
 一応、岡山県のM氏からの情報を受け、タカハヤとアブラハヤが同所的に生息している場所はわかっています。
 ギギは3年前の夏ににムギツク採集に来たときに確認しているので、その場所に行けばいいはず。
 ま、結構余裕かな、そんな気持ちでした。参加したのは、K嬢、K氏です。
 先ず行ったのはM氏の情報の場所、成羽川上流、吹屋の方です。
 イメージしていたよりも細流でしたね(@)。
 タカハヤは簡単に獲れました。でも、アブラハヤはえられない。
 40分ほど上下流をやりましたが、タカハヤのみでした(A)。
 アブラハヤは、下流に移動したんでしょうかね。
 それならば、もう少し下流で行うことにする。
 3年前にムギツクを採集したところ、あそこならアブラハヤもいるかもしれない。
 ところがあの場所が分からない。成羽川に間違いはないんだけど・・・。
 上流に向かって、道路の左側を川が流れていたんだよな。
 いくつか支流に入ってみますが、あまり流れの無い川ばかり。勿論、記憶の景色ではない。
 入り口が狭いのであまり大きな支流ではないだろうと考え、最後まで見に行かなかったのが日名川。
 そこに入っていって、少し上流まで上がっていくと、記憶のある景色が目の前に広がりました。
 ありました、まさにその場所が(B)。
 先ずは堰堤より下流でガサをやってみます。
 ギギは2個体獲れました。でも、効率が悪い。アブラハヤは入りません。
 今度は、堰堤下で釣りをすることにします。
 3年前もここでムギツク釣りをして、ギギも確認しているんだよね。
 ところが、まったくギギは姿を見せてくれない。
 余りにも効率が悪いので、別に移動することとしました。もう午後1時です。やや焦りが・・・。

岡山県高梁川










 散々走り回って、最後に選んだのは領家川との合流、本流筋でした(C)。
 岸辺を探るも、獲れるのはタナゴばかりです。
 そんな中、K氏が「水草の中、探ったらかなりいますよ。」とアドバイスをくれる(D上)。
 実際にその通りでやってみますと獲れるは獲れるは、・・・。
 今年度行なったギギ採集の中で最大数となる26個体をえました。採集時間も30分ほどです(D下)。
 まさに、ギギフィーバーです。いつもこれくらい獲れれば楽なんですけどね。
 この後、もう少し下流でも採集してみる(E)。
 アブラハヤ狙いだったんですがね、アブラハヤには巡り合えませんでした。
 ギギはまた獲れましたよ。ムギツクもね。
 Eにみられる水草の部分(やや深緑の部分)、そこがギギ、ムギツクのポイントです。

岡山県高梁川










【2016年10月6日(木)】

 今日は愛媛県国領川に行きます。
 メンバーはK嬢、K氏、N氏でした。
 最初、狙いを定めて川に入る。ギギの姿にはお目にかかれない。
 悪いパターンです。
 その後は、本流筋の上流から下流、支流と走り回る。
 あまりきれいでない支流(@)から上流の方のきれいな支流にも(A)。
 しかし、まったくギギの姿に出会えぬまま、ゲームセットとなってしまいました。
 無念ですね。どうも、愛媛県では分が悪い。肱川に続いての空振りです。

愛媛県国領川










【2016年9月29日(木)】

 今日は水産生物学実験3日目、午前中に魚類検索用の魚を学生全員で採集に出かけます。
 場所はいつもの手結です。
 今年は”ゲンナイ”があまり釣れませんでしたね。
 でも、フエダイの仲間が3種釣れています。検索させるにはいいですね(@)。
 午後からは、セルびんとガサでの採集を目的として、近くの川に行きました。
 先ずは各班2本ずつ、ここぞと考える場所にセルびんを沈めます(A)。
 設置後1時間余り放置し、その間は下流でガサを行います。
 コイが目につきます。コイが増えすぎたためか、他の魚はあまり獲れませんでしたね。
 学生は楽しそうです(B)。
 でも、検索用の魚を確保するという面では、次年度は場所を変える必要がありそうです。
 セルびんでも、収穫はエビくらいのものでした。

水産生物学実験










【2016年9月26日(月)】

 今日はK嬢、K氏の協力のもと、午前中2時間ほどコイの採集に出かけます。
 これも、学生実験の解剖に使うためのものです。
 やや濁りはありますが、排水溝からの流れ込みにコイが集まっているのが目視できます。
 大きな個体は避けながら、解剖にお手頃サイズのものを釣っていきました(@A)。
 コイは20個体余り確保、ギンブナも釣れました(B上)。
 そう、K氏が必要とするギギも4個体釣れましたよ(B下)。

王子川・コイ採集












【2016年9月23日(金)】

 また、この季節がやってまいりました。
 生態研ではこの時期恒例のブルーギル釣りです。
 今回は、K嬢、K氏、N氏に加え、卒業生のKT嬢が手伝いに来てくれました。
 昼まで頑張ります。
 やや小さい個体も含まれますが、40個体くらいは採集できました(A)。
 去年あたりから、@の場所より、やや下流の場所の方が大型が釣れるようになってきましたね。
 これで、今年も無事、水産生物学実験に望めます。

ブルーギル採集










【2016年8月30日(火)】

 今日は、U氏と桑ノ川の調査に行ってきました。
 これまでと比べてやや水が増えていますが、濁ってはいません。
 今回は、アカザのいそうなところいなさそうなところも含め、徹底的に調査を行います。
 写真は下流から@がSt.1、AがSt.2、BがSt.3になります。
 DはSt.3にある広い平瀬の部分です。
 やはり、「ここに居そうだな」感じる場所にはアカザの姿がありますね。
 本当は、今回調査地点を絞り込もうかと思っていたんですがね、どの地点でも3〜7個体見つかります。
 これまでで、最高の個体数を確認してしまい、「もう少しこのまま3地点とも調査をしようか」ってことになってしまいました。
 今回は、溶存酸素量の計測も行いましたよ(C)。
 終わって帰ってきたのは午後3時ごろでした。

桑ノ川調査



















【2016年8月24日(水)】

 今日は1人で高知のティラピア採集に出かけました。
 10〜15p程度の個体であれば、入れ食い状態です。
 1時間ほどで18個体を採集しました。
 下の写真が高知のティラピアです。
 吻の下から頬にかけて蛍光緑の模様がありますね。
 あと、喉から腹部にかけて黄色が目立ちます。

ティラピア採集・高知










【2016年8月22日(月)】

 今日はギギ採集のため、肱川に向かいました。
 参加メンバーはK嬢、K氏の2人です。
 どこで獲れるかが、よくわからないので見当もなく探し回ることとなります。
 先ず行ったのは@の地点。
 川に入ろうとすると、地元の人に話しかけられました。
 「ここはもう、まったく魚がおらん。上から常時砂が流れてくるようになってさっぱりや」
 なんとも、縁起の悪い・・・。出足から気が挫かれる。
 結果その通りになりましたがね。魚はいますが、ギギには巡り合えませんでした。
 なお、ドンコは獲れたので、キープします。
 この後も、3ヶ所ほどまわりますが駄目、4ヶ所目がAの川です。
 ニシキゴイがたくさんいました。イシガメも獲れました。でもギギは・・・。
 今度は大洲市内を抜けて、もう少し下流に向かいます。
 K氏がネットでみつけていたギギ捕獲の記録、その写真の場所をみつけて(B)、最後の希望を託します。
 ドンコとは違う魚・・・、網で動くのを見たとき一瞬期待しましたが、カワアナゴでした。
 ここでも、ギギに巡り合うことはなし。次回のリベンジを誓い、今日は終了しました。
 ドンコのサンプルは、十分そろいましたよ。

ギギ採集・肱川










【2016年7月21日(木)】

 今日は朝から、ギギ採集のため香川遠征です。
 参加メンバーはK氏、N氏の2人です。ギギハンターのK嬢は今日は欠席です。
 先ず行ったのは財田川、以前からよく来ている山本町の場所です。
 1時間半くらい頑張りましたか、獲れるのはドンコばかり。
 やはり、K嬢がいないと獲れないのか・・・、そんな空気が漂う。
 とりあえずそこは断念して、綾川へ(@)。
 ここで、やっとギギに巡り合えました。
 ただ、コンスタントに獲れるわけではなく、5個体が限界でしたね(A)。
 ま、獲れただけ良しとしましょう。
 そう驚きは、ムギツクが獲れたこと。この川にもムギツクはちゃんと生息していたんですね。
 この後、財田川、先ほどの地点よりさらに下流に移動し、採集を試みます。
 しかし、こちらではギギに巡り合うことはありませんでした。
 終わったのは午後3時です。

ギギ採集・香川









 この後、私が「徳島にティラピアを釣りに行こう」と無謀な提案をする。
 2人は拒絶することもできず(?)、午後3時過ぎから徳島市に向かうこととなりました。
 インターネットで調べ、ティラピアの生息を確認した旧吉野川へ。
 確かにいました。30p程のティラピアを1個体確認し、釣りを開始する(@)。
 いきなりの当たりで上がってきたのは、残念ながらフナでした。
 その後もフナは入れ食い状態、1時間余りで21個体を採集する(A)。
 しかし、肝心のティラピアには巡り合えず、暗くなってきたので、無念の納竿となりました。

ギギ採集・香川










【2016年7月19日(火)】

 今日は、ギギ採集のため徳島遠征です。
 用事があったため、午後からの出発となりました。
 先ず行ったのは貞光川、メンバーはK嬢、K氏、N氏の3人です。
 2014年にギギ採集の実績のある場所、午後から行っても余裕で獲れるという油断がありました。
 ところが、獲れない。あせる。
 あの時より水が多く、岸辺の草には網を入れることのできないかなり奥まで浸水域があるようです。
 これでは、魚がいたとして奥に逃げるばかりで、なかなか網には入りませんね。
 もう少し上流に場所を移動します。ここも、2014年に来たところですね。
 あの時は、この場所でドンコが獲れず、下流に移動したんだよな。
 しばらく、やっていると「獲れました!」というK嬢の声。
 このあとも、「また獲れました!」って声は、K嬢からのみ。
 K嬢の快調さにK氏は茫然のみているばかりです(@)。
 とは言いながら、K氏もしっかり1個体を捕獲し、全部で5個体(A)。
 ギギにめぐり合えなかったのは、私とN氏の2人のみでした。
 さて、この後、吉野川の下流にも採集に行きます。
 とはいうものの、当てもなく、時間帯も遅くなってきたので、とりあえず小松島周辺の水路へ(B)。
 残念ながらギギには巡り合えず。でもムギツクは持って帰ることができました(C)。

ギギ採集・徳島

















【2016年7月16日(土)】

 さて、明日はフィールドサイエンス実習となります。
 前日恒例、ヤドカリの標識に行ってきました。
 手伝いは、K嬢、K氏、Ug氏の3人です。
 途中からは、K氏、U氏が共同作業で標識をしてくれます(@)。
 無事標識を終え、いつもの潮溜まりに放流しました(A)。
 写真を撮り忘れておりましたが、17日も上天気、無事実習を終えることができましたよ。

FS実習準備









【2016年7月13日(水)】

 今日は、K嬢、K氏とともに、穴内川にギギ採集に出かけます。
 去年の10月にドンコ狙いできた場所です。
 雨の中、合羽を着て頑張りました(@)。
 去年はドンコが獲れず苦労したのですが、今年はドンコは普通に獲れてしまう(A)。
 ところが、ギギにはお目にかかれない。
 うまくいかないものです。
 残念ながら、ドンコだけを持って帰ることとしました。
 そう、穴の開いた研究室の胴長に嫌気がさしたか、K嬢、K氏とも、胴長を新調していましたよ。
 「私の胴長と交換しよう」といっても、決して交換してくれませんでした。

ギギ採集・穴内川









【2016年6月3日(金)】

 今日は桑ノ川の調査で残っていた1地点、St.1に行きます(@A)。
 前回の予備調査ではアカザを2個体確認したところですね。
 水温も上がり、もっと個体数が増えていることを期待する。
 ところが、居ない。前回いたところにもいない。
 水位が少し下がっていて、前回の川相と少し変わってしまっているのが原因でしょうか。
 今日は、アカザとは全く対面できぬまま、調査を終えることとなりました。
 なお、@とAのピンクの矢印が同じ石です。
 つまり、@からAに続く流れということになりますね。

桑ノ川調査










【2016年6月2日(木)】

 現在、冷凍でキープされているフナは大嘯フ6個体。
 今日は夕方から王子川に行きます。
 メンバーは昨日と同じU氏、N氏の2名です(@)。
 今日は大当たりでしたね。やはり釣るのは夕方からが良いようです。
 2時間弱で8尾を揚げる(A)
 今日のはすべてギンブナでした。
 この後も6月3日、6日と2回、王子川で採集を行いまして、大嘯合わせ無事20個体を確保しました。
 オオキンブナらしき個体がそのうち2個体です。

フナ採集・王子川










【2016年6月1日(水)】

 実習は終わりましたが、フナ採集はまだ続きます。
 広島大学の長澤さんの依頼があったんでね。
 これまで釣ったのはほとんど10トン水槽に活かして置いてしまい、長澤さんの実験には使えない。
 これまで釣ったので、今のところ冷凍でキープしているのは大嘯フ3尾のみです。
 改めて採集ですよ(ちょっと釣りのできる喜びをかみしめながら・・・)。
 最初、U氏と2人で王子川に行ったのですが、全く駄目。
 時間が早かったかな。大嘯フポイントに移動する。
 ここでも、まだ時間帯が早いからか今一つの釣果でした。
 フナが釣れるのは、“ぽつぽつ”ってところですね。
 1時間余りで3尾でしたか。途中からは、N氏も加わりました(@)。
 釣れた内の1尾は、オオキンブナっぽい個体だったな。
 なお、私は70p程のコイを揚げてちょっと優越感に浸る。
 ところが、その後U氏がスッポン(A)と1mほどのコイを掛け、私の優越感を打ち砕きました。

フナ採集










【2016年5月31日(火)】

 今日からいよいよ本格的な桑ノ川の調査を始めます。
 今日はU氏とともに、私(S)もウエットスーツに身を包み、川を漂います。
 数年ぶりのウエットスーツ、着れるか不安だったんですが、まだ大丈夫でした。
 おなか周りが少しきつい感じはありましたがね。
 先ずはSt.2(@A)、最もアカザの数が多いと期待されるところです。
 ところが意外にいない。4月の予備調査では2個体確認したのですが・・・。
 U氏が2個体、らしい姿を見たとのことですが、それではちょっと物足りないな。
 潜ってみると、かなり砂利が多い。
 浮石のように見えるところもそんなに浮石にはなっていないんだよね。
 底は、かなり固い。これでは、底の柔らかさ度合いを評価するなんてことはできそうにないな。
 川虫の質・量も貧弱です。
 ま、とりあえず定量(B)、定性で川虫採集をします。
 今日は、ビニールシートとタオルを準備し、ウエットスーツのまま車に乗り込む対策も万全。
 そのままSt.3にも向かいます。
 ここの淵の周辺(CD)でアカザを2個体確認しました(E)。
 でも、そんなに多いとは言えないよな。
 いくらでも獲れたのが、過去の話になりつつあるかも。
 私の期待していたよりもはるかに個体数が少ないような気がします。
 そう、St.2でもSt.3でも、とれたサワガニはすべて白いタイプでしたよ。

桑ノ川調査

















【2016年5月27日(金)】

 今日も夕方、実習のための作業です
 もしも明日採卵できなかったら、観察用の卵を確保しておいた方がよい。
 そういう考えから、受精卵探しもしておくことにします。
 連日コイが集まっているのを観察している場所に行きます。
 きっと産卵しているはずだと、遺伝グループ総出(K嬢、U氏、K氏、N氏)で探しました。
 探しているところを隠し撮りしようとしたのですが、1人にしっかり見つかってしまいました。
 受精卵はあるにはあったのですが、期待したほど多くはない。
 いったいコイはどこで産卵しているんでしょうかね。
 水路をもっと上まで上がっていくのでしょうか。
 大嘯フ場所にも行ってみたんですが、そこでも卵はえられませんでした。

コイ卵探し










【2016年5月24日(火)〜26日(木)】

  26日から始まる水産増殖学実習に向けて、フナの確保が本格化します。
 抱卵個体はとりあえず昨日確保できたんでね、今ほしいのはオス個体です。
 24日は、再びオオキンブナポイントへ。
 行ったのはK嬢、K氏、N氏です。
 しかし、期待も虚しく、N氏がイダ(ウグイ)を釣っただけで終わります。
 去年から、急に釣れなくなったよな。
 やはり、あけぼの街道ができた影響で、ここまで遡上しにくくなってきたのでしょうか。
 また新たに、オオキンブナポイントを開発せんといかんですね。
 今日もちょっと悔しくなり、帰りに大嘯フポイントに寄ります(@)。
 しっかりとフナは6尾確保しました(B上)。
 K嬢が釣った最も大きな個体、オオキンブナっぽいな。
  そして25日は雨の中、新たなオオキンブナポイントを探しに行く。
 メンバーは24日と同じK嬢、K氏、N氏です。
 あらかじめ GoogleMap で目星をつけていたあたりを車で走り回りますが、適当な大きさの川がない。
 今日は雨だから、これまでのポイントも状況が変わっているんじゃないかな?
 そう思い込むようにして、再び従来のポイントへ(A)。
 ウグイ釣れるなら、オス個体を確保してギンフナの産卵の相手に使おう。
 ところが、雨だからといって余り状況は変わっていない。
 こういう時に限って昨日まで入れ食いだったウグイも釣れなくなる。
 ただ、粘った甲斐あって、待望のオオキンブナ♂が1尾、メスが1尾釣れました(B下)。
 これで何とかフナのオス個体は確保できたな。もう少し数がほしいところではありますが・・・。
 あと、カワムツが少々確保できました。

フナ採集









 26日は午前中、またK嬢、K氏、N氏と雨の中、王子川に行きます(C)。
 今日午後からいよいよ実習開始、ここで釣ったフナは解剖用に用いる予定です。
 成熟したオイカワ、カワムツが釣れれば、採卵用にも・・・、そんな期待も込めてね。
 残念ながら、フナが2尾、カワムツが数尾でした。
 フナ採集・王子川










【2016年5月21日(土)】

 夕方、学生の部屋に行くとU氏が一人おりました。
 潜って疲れ果てているところ、「フナ釣りにいかへん?」という私(S)の容赦ない誘い。
 半ば強引に、2人で竿と餌を持ってオオキンブナポイントに向かいます。
 来る水産増殖学実習に向けての準備です。
 1時間ほど頑張ってみるも、釣れない。
 去年あたりからオオキンブナに巡り合っていないよな。
 あきらめて帰ることとなります。
 でも、「ボウズ」ってのはな・・・、ちょっと悔しい。
 帰り道、昨年W氏が開拓したフナ釣りポイントに寄って行ってみることにします。
 表層、コイがうじゃうじゃいて、本当にフナが釣れるかは不安です。
 でも、底を流すようにすれば、大当たり。
 最初、連続で2尾ナマズを揚げてからは、フナばかり。
 30分ほどの間に、2人で7尾のギンブナを確保しました。
 抱卵しておなかがパンパンになっている個体もいます。
 これなら、実習にも使えるかもね。
 生かして持って帰ります。

フナ採集









【2016年5月13日(金)】

 今日は桑ノ川の最下流域にやってきます。
 @Aが堰堤の上、Bが堰堤の下となります。
 私(S)は今回も胴長を履いて川に入るだけ、主な仕事は写真係です。
 AやBではアカザは見つけられず。
 でも@のような瀬の限られたところで、アカザを2尾見つけることができました。
 残り、上流の堰堤下の調査が残っています。
 私がなかなか動けない日が続く中、21日にU氏が単独で見に行ってくれました。
 これまた、限られたところでアカザを2尾見たそうです。

桑ノ川調査









【2016年4月30日(土)】

 本日は、5か月ぶりに人形峠周辺に採集に出かけます。
 メンバーは、一昨日と同じく、K嬢、K氏、N氏の3名です。
 ここ数日の雨による増水を心配しておりましたが、むしろ普段よりも水位が低いくらいでした(@)。
 ところが、思ったよりも獲れない、釣れない(AB)。
 1時間半ほどやって、特にアブラハヤが4個体しか確保できていません(C)。
 タカハヤも、そこそこのサイズが10尾あまり、物足りないです(C)。
 少し焦りも感じながら、下流のアンパンマンの場所に移動します。
 ここなら、以前の実績から考えて、アブラハヤは確保できるはず。
 ところがここでも、全く釣れない。当たりもないようです。
 玉網もやってみますが、やはりタカハヤも獲れない(この場所でタカハヤは期待していませんでしたが・・・)。
 ドンコはたくさん獲れますが、タカハヤは1個体のみです。さてどうするか。
 やはり、最初の場所を信じて・・・、ということで、午前中の場所に戻ります。
 先ほどまでは昼前でアブラハヤの活性も低く、釣れなかったのかもしれないしな。
 夕方4時ごろから再開、今度はポツリポツリとアブラハヤ釣れまして、計11尾を確保しました。
 タカハヤは、小さいのも含めれば30尾前後かな。
 一尾だけ、アブラハヤと遜色ないサイズのタカハヤが採集できましたよ。
 ほぼ同じサイズのアブラハヤとそのタカハヤを見比べていて気が付きました(D)。
 Dのピンク枠の部分を拡大してみます(E)。
 上から見たとき、タカハヤの方が太くて短く、頭が大きい。これは、これまでのイメージ通り。
 もう1つのポイント、タカハヤでは頭から背鰭にかけての黒い線が目立ちます(Eピンク矢印)。
 アブラハヤは頭の横幅が狭く、スレンダーですし、黒い線も目立っていませんね(E赤矢印)。
 その視点で見てみると、タカハヤでは、小さい個体でもその黒い線がありました。
 この2種、この特徴からもすばやく区別できそうですね。
 

岡山サンプリング
















【2016年4月28日(木)】

 今年は、去年よりも1ヶ月半ほど早めに琵琶湖サンプリングに向かいました。
 産卵個体がえられないものかと考えてのことです。
 メンバーはK嬢、K氏、N氏の3名です。今年度はK氏、N氏の活躍に期待いたしましょう。
 昨年、アブラハヤを大量に捕獲した芹川の採集地点に向かいます。
 あいにくの雨の中、合羽を着ての作業となります。
 おまけに、胴長に大穴があいているのを入川寸前に見つけ、入る前からテンションはやや下がり気味です。
 @〜Aが玉網による採集の一連の作業の流れです。これまで2年のキャリアを持つK嬢は手慣れたものです。
 期待通り、アブラハヤはコンスタントに採集できました(E上)。獲れたんで、テンションはやや回復です。
 成熟個体はないかと、本流筋のチャラ瀬周辺を探してみますが(B)、残念ながらみつかりませんでしたね。
 個体数は十分確保できたので、芹川は1時間ほどで終了し、続いて愛知川上流に移動します。
 こちらは、昨年のようなペースでは獲れません(CD)。サイズは大きめになっていましたがね。
 卵を出す個体はいませんでしたが、大きな個体はだいたい精子を出しました。
 なるべく大型のものを選んで、20個体ほどキープしました(E下)。
 これまで2回来たときはその度に野生のサルの出迎えを受けたのですが、今年は会うことはありませんでしたね。

琵琶湖サンプリング

















【2016年4月15日(金)】

 本日は午前11時ごろから、U氏と物部川水系桑ノ川に行ってきました。
 川の下見、およびU氏の新しいウエットスーツの進水式となります。
 U氏も、わくわくしながら川に向かっているようです(@)。
 水に体をゆだね、魚を探していきます(A)。
 Bのところで、アカザを発見したようですね。
 近所のおじさんが、「ここに魚はおらんろう。」といいながら、しばらく見学していきました。

物部川水系桑ノ川









【2015年11月11日(水)】

 本日は岡山遠征です。
 K嬢、Sa氏、Su氏、Kn嬢が参加しました。
 いつものポイントに到着したのは午前10時ごろ、普段より水が多い(@)。少し嫌な予感がします。
 案の定、流れが早くってね、対岸に渡るのが困難な状況でした。
 仕方ない、主に右岸側での採集となる。釣りも右岸側から。
 なんとか対岸に渡ったSa氏の話しでは、左岸側も水量が多くてだめとのことでしたね(A)。
 タカハヤは右岸側でも獲れましたが、アブラハヤは釣れない。たまたま網に入った1尾だけです。
 12時まで頑張り、タカハヤは確保しましたが、確保できないアブラハヤを求めて移動することとしました。
 初めてここに来たときにアブラハヤを釣った、堰堤下の場所にやってくる。
 ここもダメです。釣れるのはヨシノボリのみ。
 太めのアンパンマンの応援も虚しく、アブラハヤは確保できぬまま退却となりました。
 ダム周辺でいいとことはないかと、走り回ってみる。
 いい場所が見つけられぬまま、少し気が抜けてしまいました。
 ダムに寄ってダムカードをもらったり、少し観光になってきてしまいます。
 気を取り直し、ダムより下流でいい場所がないか探す。
 夕方4時過ぎ、川の合流付近でアブラハヤっぽい魚影を見つけ、釣りをしてみることとしました(B)。
 1時間ほど頑張りましたが、釣れるのはカワムツばかり、あとオヤニラミが数尾。
 アブラハヤには巡り合えぬまま、今日はタカハヤだけを持って帰ることとなりました。

タカハヤ・アブラハヤ採集








【2015年11月3日(火)】

 本日は大学一日公開、物部川の水生生物の展示を行いました。
 ただ、せっかく展示したものの、私は他の用事が重なり、ほとんど立ち会えず。
 でも、生態研の学生たちがみんな協力してくれ、訪問してくれた人に色々と説明してくれたようですよ。
 おかげで大盛況だったようですね。
 話を聞いている人たちも笑顔で、興味深そうに見てくれています(@A)。
 手前の黄色いバケツには、モクズガ二の子供が入っています(A)。

大学一日公開










【2015年10月29日(木)午前】

 本日は、広島大学の長澤さんと香川県でドンコ採集です。
 生態研の精鋭2人、W氏、Ho氏が参加いたしました。
 午前10時過ぎから土器川で採集開始です。
 Ho氏は「どこがドンコポイントか?」と、先ずは観察しているようです(@)。さすがにベテランは違う!
 狙い通りの場所でドンコは得られました。
 大きいのが3尾とったところで、この場所は終了となります。
 次に財田川に移動しました。
 水量が少なくってね、小さいドンコしか取れない(A)。
 私達として不満足ですが、長澤さんが広島まで帰る時間の都合もありますので、これで終了となりました。

ドンコ採集









【2015年10月29日(木)午後】

 せっかくの遠征ですから、帰り道に愛媛県の銅山川に寄っていきます。
 こちらは、W氏の希望、2年前にドンコ採集のために来たものの採集できなかった場所です。
 走り回って見つけたのが@Aの場所。
 居ないとおかしいような場所なんですけどね、やはりドンコの姿が見れない。
 1時間半ほど頑張りましたが、またリベンジを果たせぬまま、ゲームセットとなりました。

ドンコ採集









【2015年10月21日(水)】

 香長平野にて、久しぶりのドジョウ採集です。
 行ったのはK嬢、M嬢、Hi氏の3名でした。午後からの採集です。
 ま、香長平野ですから移動に時間はかからないし、昼から行っても4地点回ることができますね。
 包末(@)、下野田(A上下)、里改田(B)、片山(CD)と採集を行います。
 水温も低くなったためか、下野田のいつものポイントではあまり効率よく獲れなくなりました(A上)。
 普段はいかない、上流のほうまで探しに行きます(A下)。
 さらに、なんと、里改田の水路は水がなくなってしまっていました(B)。
 ここは、最もカラドジョウの多かったポイントなんですがね。
 今回は、どの地点でも、獲れたのはドジョウばかり。まったくカラドジョウとおぼしき個体は得られず。
 いったいカラドジョウはどこに消えてしまうのか?興味深いところです。

ドジョウ採集

























【2015年10月11日(日)】

 九州遠征2日目は鹿児島です。
 先ず、ジルティラピアを求め、池田湖に向かう。
 池田湖周辺の南西側、畑作地帯の水路にジルティラピアは居るようなんですがね。
 川を覗いてみるも、ティラピアらしき姿はない。川辺は草もぼうぼうで釣りをするのも困難です。
 もう1つの情報、鰻池に向かうことにする。
 「鰻池の水路で、玉網を用いてジルティラピアを採捕した」って情報がインターネットにあるんですよね。
 ところが、湖畔の集落に水路らしきものはない。これは困った。
 水路での採集をあきらめるにしても、ポイントを探して釣りをするには鰻池は広すぎるしな・・・。
 地元に人に聞いてみますと、近くに河畔に降りる道があり、その場所でよく釣りをしているとのこと。
 とりあえずそちらに行ってみることにします。
 バス釣り師が1人居りました。その横に水路があります。見ると、ティラピアらしき魚影がうじゃうじゃ。
 バス釣り師は河畔に向かって投げているし、ここならいいだろうと、水路で釣りをはじめました(@)。
 うるさかったらしく、バス釣り師は間もなく移動してしまいましたがね(申し訳ない)。
 Aは水路の合流からみた鰻池です。大きいですよね。初めて来てここでポイントを探すのは困難です。
 一発目で釣れました。明らかに今まで見てきたティラピアとは体型が違う。
 鼻先が丸く、全体的にずんぐりした印象です。チヌとへダイの違いのようなイメージかな。
 初めて見るジルティラピア、下顎から鰓蓋にあるメタルブルーがきれいです(写真参照)。
 午後1時まで、40分ほどで41尾を確保しました。入れ食いだったんで、やめられなくってね、釣り過ぎました。
 ポイント探しにかなり苦労しましたが、見つけてしまうとあっさり終わってしまいました。

ティラピア採集・鹿児島









  次にやってきたのは湊川、4年ぶりの再訪です。
 橋の上から見ると、大型がたくさん泳いでいます。
 潮が引いていてね、4年前にやった右岸側は竿が出せませんでした。左岸側の砂浜に降ります。
 ポイントは橋の下の深みのみ、したがって、釣りをする場所がほとんどない(@)。
 ちょっとずれると、フグばかりだしさ。その場所で、交替で釣るって感じになってしまいました。
 魚は大型ばかりで、渓流竿では釣り揚げるよりは糸を切られることの方が多かったかな。
 しばらくは渓流竿でやっていましたが、大きい個体は渓流竿ではもたないと判断し、リール竿を取りにクルマに戻る。
 でも、いい錘がなくってね、その後はほとんどまともな釣りにはなりませんでした。
 ま、W氏の活躍もあり、二時間ほど頑張って、12尾を確保しました。
 すべて30センチオーバーです。大きいのは40pを超えていましたね(A)。
 終了は午後4時過ぎです。
 本当は天降川にも行きたいと思っていたんですが、もう時間がないですね。
 高知に帰ることとします。丸2日間の九州遠征は終了となりました。

ティラピア採集・鹿児島










【2015年10月10日(土)】

 ティラピアを求め、九州遠征です。9日の夜10時半に出発しました。
 今回のメンバーは、W嬢、W氏、K嬢、Su氏の4名です。
 インターネットの情報を参考に、大分県別府市の目的ポイントにやってきたのは朝8時半でした(@)。
 予想以上に浅い。川は温水が入っているらしく非常に暖かいんですが、ティラピアの姿は見えない。
 段々に続く堰の下、やや深めの場所を狙ってみるも、まったく当たりはない。
 早々に見切りをつけ、下流に向かいます。
 最初に目を付けたのが、Bの小学校前でした。
 ただ、車を止めるところがなくってね、探し回っているうちに春木川の河口にやってくる。
 車を止め降りた場所に水路があり、その水路と春木川の合流地点にティラピアらしき姿が・・・。
 ここで釣れるんならわざわざ歩いてさっきのところまで行かなくてもいいし、楽だよな。試しにやってみる。
 釣れるんのはフグ、フグ、フグ・・・。ようやくK嬢が釣ったのはチヌでした。ティラピアではなかった!
 そんな時にやってきたお兄さん、「ここよりもっと北の川に大きいのがいる、なかなか揚がらんけどな」。
 大きいといわれるとついつい釣りたくなってします。言われた柴石川へ(A)。
 確かにいました。大きいのがたくさん。でも、見える魚は警戒心が強く、すぐに逃げていってしまう。
 川は濁りがあるので見えませんが、小さい個体ならいるはずだと、釣りを始める。
 しかし、釣れるのはコトヒキばかり。これは入れ食いです。あと、K嬢がそこそこ大きなキビレを1尾。
 先ほどのお兄さんのもう1つの情報に従い、さらに北にある川にも行ってみる。
 そこは、大きいのは居ないが数がいるってことだったんでね。
 行ってみると、柴石川よりもさらに細い川です。ティラピアの姿はみられないですね。
 とりあえずは竿を出してみますが、入れ食いなのはハゼでした。
 結局、11時ごろに、当初に目を付けていた春木川のポイントに戻ってきました(B)。
 こんなもんですね。やはりここに居たのはティラピアでした。それも、コンスタントに釣れてくれる。
 こんなことなら、最初からここに来るべきでした。
 橋より下のポイント(C)にはかなりの大型もいましたよ。釣れませんでしたがね。
 ま、10〜25cmサイズなら1時間余りで25尾確保しました。
 高知で見慣れたティラピアとは、少し顔付が違うような気もしますね。
 そう、1尾だけ白化個体が混じっていましたよ(D)。
 終わったのは、12時40分、これから熊本に向かいます。遅くなりました。

ティラピア採集
















  熊本市内に入ったのは夕方5時ごろでした。
 かなり焦る。江津湖までやってきたものの、江津湖では簡単にティラピアが釣れそうなポイントが分からない。
 江津湖の左手に広がる田園地帯に水路を見つけ、そこで釣ってみることにしました(@A)。
 ここがだめなら・・・、不安に駆られながら竿を出す。最初のうちはホンモロコが入れ食い。
 でも、水路との合流にある深みに、ティラピアが溜まっていました(A)。
 ティラピアが釣り揚がってきたときはホッとしましたね。
 大型も姿は見えますが、やはり警戒心が強く、釣れるのは15p前後のものばかりです。
 江津湖にはジルティラピアもいるはずなんですが、釣れるのは形からしておそらくナイルティラピアばかり。
 ま、この際、仕方ないか。とにかくナイルティラピアだけでも確保する。
 薄暗くなるまで、1時間余りで26尾、よしとしましょう。ジルティラピアが手に入らなかったのは残念です。
 さて、今日はこれで終了、宿泊先である八代市に向かいます。

ティラピア採集









【2015年10月8日(木)】

 本日は国分川水系新改川および吉野川水系穴内川での採集です。
 先ずは新改川上流(ダム上)の平山に向かいました。
 行ったのはW氏、K嬢、Hi氏、それに久しぶりにSa氏が加わります。
 今回は、獲れる魚はなんでもかまわない。
 そうなるとみんなアクティブですね。躍動しているように見えます(@)。
 カワムツ、タカハヤ、カワヨシノボリ、アカザが獲れました。
 残念ながら、ドンコは獲れませんでしたね。

穴内川採集








  次に行ったのが、穴内川です。いいポイントを求めて上下流を車でウロウロ。
 最終的に入ったのは、角茂谷のあたりでした(@)。
 ここで、何としてもほしいのはドンコです。
 カワムツ、タカハヤ、カワヨシノボリは、苦労なく獲れます(A)。
 ところが、ドンコがなかなか入らない。
 あきらめかけていたころ、目に入ったのがBの景色でした。
 ここに居なければ、もう獲れる可能性は低い。最後の望みで探ってみます。
 入りました。「やった!やった!」大興奮です。他の人も、急にやる気が出てきます。
 ま、そんなに快調に獲れたとはいえず、その周辺で頑張って5尾が限界でしたがね。
 大きなニゴイがたくさん泳いでいまして、W氏が1尾捕獲しました(C)。満面の笑みです。

穴内川採集
















  最後は、再び新改川に戻ってきます。
 ダムの下流・須江で採集を行います。目的はドンコです。8月にドンコを獲った覚えがあるところです(@)。
 8月には、増水で本流筋には入れなかったんですが、今回はかなり水も減っている。
 Sa氏がいきなり2尾捕獲し、みんなやる気になったんですが、その後が効率よくは続かない(A)。
 場所の移動も考え、私が先に揚がっていると、地元の人に話しかけられました。
 「ここは吉野川の水が直接入ってくるから、水温が低いし水位も時間によってかなり上下する」って。
 言われてみると、最初よりかなり水位が上がっている。
 すぐに学生を呼んで、下流に移動することにしました。
 移動したものの、いい場所はなく、W氏が1尾とっただけでしたね。上と合わせて全部で7尾です。
 もう、暗くなってきますし、本日は終了です。

穴内川採集









【2015年10月1日(木)】

 本日はティラピアを求め、名古屋遠征です。
 夜中に高知を出発し、朝7時前に名古屋に到着いたしました。
 参加者はW氏、Ho氏、K嬢の3名です。
 一応、ネットで調べておいたポイント、荒子川の上流に向かう。
 いったん車を止めて川を覗いてみる。ティラピアらしい魚影を確認し、一安心。
 先ずは名古屋のモーニングサービスを求め、喫茶店に入りました。
 平日だってのに、大勢人がいます。ただ入ったところがまずかった。
 名古屋名物の小倉トーストを期待していたんですがね、高知と変わらない普通のモーニングサービスでした。
 気を取り直し、8時過ぎから釣りを開始します(@AB)。
 すぐにティラピアの姿を拝むことができました。
 町のど真ん中ですからね、通りがかりの人は「雨の中何してるんだ?」って表情です。
 ただ、ティラピアは見慣れた魚らしく、釣られた魚を見ると「ああ、それ」って顔の人が大半です。
 1時間ほどで30尾あまりを採集しました。
 あっさり釣れたのと、「もう少し大きい個体もほしいな」という欲が出て、下流の荒子川公園までいってみる。
 水温が低くなっていることもあるのでしょう、ティラピアの姿は見えない。2時間ほど釣ってみましたが、ダメでした。
 ま、十分な個体は確保しているし、これで良しとしましょう。Ho氏とはここでお別れです。

ティラピア採集・名古屋











  名古屋での採集が午前中で終わったもんでね、午後は琵琶湖に行く欲が出ます。
 そのまま、W氏、K嬢を連れて、彦根に向かいました。彦根に着いたのは午後二時半ごろですね。
 彦根城の横の池に向かう。池は一面藻だらけです。ティラピアの姿はない。もう、寒いしな・・・。
 釣り人が居たんで聞いてみると、夏なら大型がたくさん泳いでいるという。
 池を一周してみるも、ティラピアの姿は見えないので、竿を出す気にはなれない。
 お堀の方に回ってみてもダメ、ティラピアの姿はない。
 せっかく来たのにな・・・、あきらめかけているところで目に入ったのが堀に流れ込む小さな川です。
 行ってみますと、高知県桟橋のティラピアポイントとよく似た場所です(A)。
 「ここならいけるかもしれん、ここでダメならあきらめるか」そんな気持ちで竿を入れてみると・・・。
 一投目でティラピアが揚がってきました。
 ただし、釣れるのはこのポイント周辺のみ、他に移動しても全く駄目です(@)。
 ここの淀みにたまっているようですね。
 この後は、ティラピアとオオクチバスが半々くらいの比率で釣れてきます。
 ティラピアは10尾ほどですが、確保できました。
 終わったのは4時ごろ、まだ明るい。
 せっかく来たんだからということで、ジルティラピアがいるという守山市に向かう。
 守山市についたのは夕方5時です。
 暗くなるまで1時間ほど頑張ってみましたが、ジルティラピアには巡り合えませんでした。
 あきらめて高知に帰ります。宿泊なしのハードな旅となりました。

ティラピア採集・名古屋









【2015年9月28日(月)】

 水産生物学実験が24・25・28・29日の4日間の日程で始まりました。
 24・25日は先日採集したフナ類およびブルーギルを用い、外部形態、内部形態のスケッチを無事終了。
 本日は、魚類検索用の魚の採集です。
 先ず午前中は、セルびんの設置と玉網での採集のため、近くの川に行きました(@)。
 午後は例年通り手結港に釣りに行きます(A)。
 今年は、例年とは異なる魚も釣れましたね。
 夕方はセルびんも回収、魚が入っていて、一安心です。
 ここ数年、セルびんを入れても獲れないことが多かったんでね。
 いつもとは違う場所に来て、セルびんを仕掛けたことが正解でしたか。
 これらの採取個体は、29日に各人、検索を行っていきます。

水産生物学実験2015








【2015年9月23日(水)】

 学生はありがたいことに、私の突然の思い付きにも付き合ってくれます。
 「棘状軟条を持った魚も、スケッチ用にほしいな」そう考えての突然の招集。
 文句も言わず、手の空いていたHo氏、K嬢、Hi氏の3名が採集に付き合ってくれました。
 行ったのは王子川、堰のあるいつもの場所です。
 ただし、今日釣ったのは堰より下流の水路との合流付近、今日はこのポイントがいいようです(@)。
 コンスタントにコイ、フナ、ウグイが釣れました。昼までに30尾ほどを確保します(A)。
 学生用としては十分な数ですね。
 なお、K嬢は、自主トレのため(?)、この後も何度か、朝に一人で釣りに行っていたようです。
 すばらしい!学生の鏡ですね。
 通りがかりのおんちゃんに「なんでそんなもんを釣るの?」って顔をされたそうですが・・・。

フナ採集









【2015年9月17日(木)】

 毎年の恒例行事、来る学生実験に向けてブルーギル採集の日がやってまいりました。
 参加はHo氏、K嬢、Hi氏、M嬢の4名、さらに昨年の修了生Ku氏も特別参加です。
 採集はいつもの場所いつものポイント、ここが大型が釣れるポイントなんですよね。
 先輩の貫録を見せ、先ず釣ったのはKu氏、大きめのオオクチバスを確保します。
 私は愚かにも最初0.3のハリスを使い、バンバン切られてしまう。
 ハリスを0.6に変えて、ようやく釣り揚げられるようになりました。
 皆黙々と釣っています(@)。でも、釣れるとみんな笑顔ですね(A)。
 1時間半ほどでブルーギル55尾、オオクチバス9尾を確保いたしました。
 勿論、その場でしめて持ち帰ります。皆さん、くれぐれも生かして移動させることはないように!
 これで学生実験用の魚は十分です。

ブルーギル採集









【2015年9月9日(水)】

 本日は久万高原町にドジョウ採集に向かいました。
 行ったのはW氏、Ho氏、K嬢のベテランメンバーに加え、M嬢、Hi氏の5名です。
 5名ともなると、私の車は、荷物を積むとぎゅうぎゅうです。
 高木氏らの論文(2010)を参考に、獲れる場所のだいたいのあたりをつけてはいました。
 ところが、あたりを付けたあたりの田んぼの水路を探ってみてもドジョウが獲れない。
 地元の人に聞くと、この辺は農薬をまいているので、もっと上に行くべきとのことです。
 やや焦りを覚えながら、車を移動させます。
 ようやくたどり着いたのが、田んぼの横の水路(B)。
 獲れ始めると、みんな夢中です(@)。
 たちまちのうちにA上の写真のようにドジョウが集まりました。
 ただ、「カラドジョウは居るか」となると少々不安になる。
 香長平野で獲る典型的なカラドジョウとは形が違う。そんなに太短くない。
 A下写真の上がカラドジョウと思われる個体、下がドジョウと思われる個体です。
 これが、もっともカラドジョウっぽい個体で、どちらか迷う個体も多いですからね。
 持ち帰って、DNAで確認してみましょう。
 ポイントが見つかれば後は快調、採集は1時間ほどで終了しました。
 後日談ですが、上の写真はやはりカラドジョウであることがDNA判別により確認されました。

久万高原町・ドジョウ採集












【2015年8月20日(木)】

 本日は広島大学の長澤さんを迎え、高知県でドンコ採集です。
 生態研を代表する採集エキスパートW氏、Ho氏の2名が参加いたしました。
 先ず行ったのが仁淀川、以前ムギツク採集でドンコも採集した記憶のあるところです。
 川が少し増水し、期待していた水路との合流がかなりの水位となっています(@)。
 これは少々予想外ですね。探ってみてもドンコは獲れない。
 水路に入っていきます。ようやく小さい個体が獲れはじめました。
 しかし、小さい個体では寄生虫を調べるには今一つのサイズのようです。
 ほしいのはもっと大きなサイズですね。
 大きなモクズガ二、ヒラテナガエビ、ムギツクは獲れます。
 そのたび歓声は上がりますが、ほしいのはドンコ。
 少し上流に行ったところで、ここに居なければおかしいだろうという水際の草むらを見つけました。
 W氏と挟み撃ちで攻めてみるとドンピシャでしたね。20p程のドンコが入ります。
 その後も、ぼちぼち入り、大きめの個体5尾をキープしました(A)。
 久しぶりに来ると川相はだいぶ変わっていましたね。
 ムギツクが入れ食いだった淵は完全に埋まってしまっていました。

ドンコ採集









 次に向かったのが高知県東部の安田川です。
 久しぶりに来る安田川ですが、焼山堰のあたりに行けばいるはず、その勝算はありました。
 堰の上の橋から川を見下ろすと、確かにドンコの姿が見える。
 ところが、川に入るには少し深すぎる。もう少し上流で探してみます。
 ここは居るはずだ、そう感じたのがBのポイントです。
 ところがなぜかドンコは獲れない。大きなトノサマガエルと獲って喜んだだけです。
 いいポイントに見えたもののこれは増水の結果で、普段はあまり水のないところのようです。
 後でグーグルマップでチェックしてみますと、案の定、普段は細流でした。
 さらに上流、日浦のあたりに行ってみます(C)。ここもダメ。
 せっかく広島から来ていただきながら、安田川は空振りとなってしまいました。
 申し訳ないことです。

ドンコ採集










【2015年8月12日(水)】

 1ヶ月ぶりのボラ採集です。
 今回は、W氏、K嬢、Hi氏、Su氏の参加でした。
 ボラはたくさんいます。ところが、サイズも前回より一回り大きくなっています。
 前回以上に、魚の逃げ足が速い。
 でも、前回の経験を生かし、かなり採集のコツがわかってきました(@)。
 1時間ちょっとの時間で、50尾あまり採集しましたよ(B)。
 特に、W氏は浅い水路での採集に凄腕を発揮し、ボラ獲りマスターの称号を手に入れました。
 写真では小さい姿しか見せれませんが、AがW氏の雄姿です。採集ポーズが決まっています。
 Cは、体を清めているわけではありません、水温を測るHi氏の姿です。

ボラ採集










【2015年8月7日(金)】

 新たな調査地点、今日は香美市の新改川に向かいます。
 今回は、W氏、K嬢、Hi氏、Su氏の参加でした。
 休場ダムの東川を流れる支流で先ずは採集(@)。
 水辺の草むらを狙えば、大型のタカハヤが簡単に、流心石をめくればヨシノボリも。
   釣り班のHi氏、Su氏も快調にカワムツを釣り上げ(A)、30分ほどで終了しました。
 ところが、次の地点探しで難航する。
 ダムより下、流量が多くってね、川に入れないんですよ。
 結局かなり下、新改古墳の近くまで来てしまう。そこも本流はダメ。
 本流で私とK嬢が釣りを、残り3人は近くの支流に入ることとしました。
 釣り始めて間もなく雷が鳴り始め、早々に釣りをやめます(私は一投げしかしなかったな)。
 この後は、網班の仕事を高みの見物です(B)。
 雷はすぐやんだため、網は続けていたんだよね。
 ここでは、カワムツが少々、ドンコが1尾という収穫でした。

新改川サンプリング










【2015年8月6日(木)】

 また、上齋原にサンプリングに出かけました。
 参加者は、W氏、K嬢、Hi氏、Su氏です。
 夏の日差しですからね、今回は皆、胴長を穿こうとはしません。
 皆、短パンあるいはジャージ姿です。
 釣り班がHi氏とSu氏、残り3人が網班に分かれました。
 今回は、前回の経験を生かし、初めから挟み撃ちで行います。
 前回に比べ、タカハヤのサイズもやや大きめのものが増えました。
 挟み撃ちにする方が、大物が入る確率も高まります。
 そんな中、15p近いトノサマガエルを捕獲。
 これは写真にとらないと・・・、そう考えてカメラの準備をしていると、その間に網の穴から逃亡。
 そんなに大きな穴ではなかったのに、うまく体を滑らせて抜けることができるんですね。
 その後、さらにアンラッキーが・・・。
 流れの速い草むらで網をやっていた時、揚げるとオレンジ色の個体が・・・。
 あっ!ヨシノボリのアルビノ個体!
 捕まえて写真に撮ろうと考えた一瞬に、網の穴から姿を消しました。
 横にいたW氏にも、見せられず。「あっ!」という声を届けただけです。
 昼前には網班と釣り班が交替します。
 交替して間もなく、雷を伴った大雨となり、早々に作業を終わりました。
 タカハヤは十分確保、アブラハヤがやや少なく30個体ほどかな。

岡山サンプリング










【2015年7月24日(金)】

 1ヶ月ぶり、香長平野のドジョウ採集です。
 今回は、W氏、K嬢、Hi氏、Su氏が参加しました。
 今日は午後から、包末(@)、下野田(A)、里改田(B)、片山の4地点すべてを回ります。
 下野田ではドジョウ類の個体数が減少しています。
 さらに獲れるのはドジョウばかりで、カラドジョウはほとんど獲れなくなっていました。
 どこに消えたんでしょうかね。
 下野田では、15p弱のナマズを1尾獲りましたよ。
 そのナマズ確保して持ち歩いていたところ、片山で水交換をしているときに逃げ出しました。
 ところが逃げて隠れた場所が悪く、10分後に再捕獲されてしまいました。
 今、観賞用水槽で大食漢ぶりを発揮しています。

ドジョウ採集










【2015年7月19日(日)】

 今日はフィールドサイエンス実習です。
 前日の18日には恒例のヤドカリの標識に出かけました(@A)。
 台風の影響で、波が高い。でも、ヤドカリ集めは去年より楽でしたね。
 さて、当日は早朝に大雨。やるかどうか迷いましたが、天気予報を信じ、決行する。
 幸い、雨も降ることなく乗り切れました(B)。
 直射日光もなく、熱中症の心配がなかったのが幸い。
 ただ、やはり波は高く、潮溜まりに濁りが出ていたのは残念だったかな。
 学生が波打ち際まで出ていくこともできなかったしね。
 ところで、標識放流の件、当日、学生に対してアナウンスを忘れてしまっていました。
 せっかく標識したのに、・・・。手伝ってくれたHo氏、KM嬢、K嬢、Hi氏、ごめんなさい。

FS実習









【2015年7月8日(水)】

 今日はW氏、K嬢、Hi氏と夜須川にボラ採集に出かけました。
 前回、6月中旬にH氏と私の2人でいったときは、全く獲れず。
 もう季節的にダメかなという感じではありますがね。
 案の定、夜須川には全くボラの姿はない。上流まで上がっていくものの、全く獲れない。
 川を揚がり、あきらめて車に戻る途中でふと目に入ったのが、脇の水路。
 魚が泳いでいるのが見えるんで、W氏とH氏が入って、とりあえず採集してみる。
 「獲れました!ボラです、ボラ。」、Hi氏の声に、皆の目に輝きが戻りました(@A)。
 3p前後なんでね、なかなか網には入りませんが、2時間余りかけてなんとか20尾強を確保しました。

ボラ採集










【2015年6月29日(月)】

 今日は香長平野でドジョウの採集です。
 今回は、W氏、Hi氏、M嬢、Su氏が参加しました。
 先ずは包末へ(@)。ドジョウはたくさんいます。でも、カラドジョウはほとんど含まれていませんね。
 次に下野田へ(A)。この場所、1か月前はドジョウばかりだったんです(私は手伝いに行けませんでしたが)。
 今回はカラドジョウが大半を占めていました。
 最後は里改田へ(B)。ここも、カラドジョウがちらほら。
 どの地点も、1か月前に比べ、カラドジョウが増えているのは確かですね。
 学生たちは午後に片山にも採集に行きました(私は用事があり、参加できず)。
 なお、両種の違いについてはCをご覧ください。上写真がドジョウ、下写真がカラドジョウです。
 頭に対する体の長さの違いは明らかですね。カラドジョウは頭の割に体が短いです。
 この写真からはわかりづらいですが、ヒゲの長さも違います。
 なお、色は関係ありませんので、ご注意を(カラドジョウにも灰色っぽいのはいます)。

香長平野サンプリング










【2015年6月8日(月)】

 朝7時に宿泊先の豊郷を出発します。
 今日の目的はアブラハヤ、栃木県の石川氏の情報をもとに、天野川に向かいます(@〜B)。
 川幅は広いですが、浅いです。簡単に対岸まで歩いて行けます。
 アブラハヤはすぐに獲れました。ところが、効率よく・・・というわけにはいかない。
 上流の堰堤あたりまで、1時間ほどやりましたが、それで10尾ほどというのは今一つ(B)。
 目標は「最低30尾」ですからね、このペースはしんどい。
 場所の移動を決め、もう1つのポイント芹川に向かいます(C〜E)。
 ここでも、獲れはしますが今一つの効率です。ナマズが多くて楽しめましたがね。
 ただ、W氏が発見したDのポイントで、状況は変わりました。たちまち、Eのような状況に。
 2時間ほどやって、昼前には終了しました。
 アブラハヤの主のような大型の個体を獲ってしまいましたよ(D下)。
 水槽の中を見ても、その際立った大きさはわかりますね(E)
 この後、愛知川にタカハヤを回収に行きます。
 みため、サルにいたずらされた形跡はありませんね。
 ところが、おとり函を取りあげたW氏の第一声は「あれ?!」
 昨日に比べると明らかに少ない。どうやら、小さい個体はおとり函の隙間から、抜けていったようです。
 まさかあんな隙間から逃げるとは・・・。執念を感じますね。
 再度20個体ほどを周辺で採集することとしました。前日逃げた個体もいただろうな。
 せっかく逃げてほっとしたところ、再捕獲してしまって申し訳ない。

天野川・芹川サンプリング



















【2015年6月7日(日)】

 久しぶりの遠征です。6月7〜8日と、琵琶湖に向かいます。
 今回は、W氏、K嬢、M嬢が参加しました。
 目的はタカハヤとアブラハヤ、今回も生かして持って帰ります。
 先ずは、タカハヤ狙い。以前獲った記憶のある愛知川に向かいます。
 ここも、7か月ぶりの訪問ですね(@)。夕方3時に到着し、早速採集を始めます。
 タカハヤは獲れますが、1時間ほどやって4尾では、ちょっと効率が悪い。
 もっと良いポイントを求め、さらに上流に向かいます(A)。
 新たなポイント、やや小さな個体も多いですが、一網に5〜6尾のペースで入ります。
 皆、ウハウハ状態で止められません。1時間ほどで70個体のタカハヤをえました。
 獲れたタカハヤはアユのおとり函に入れ、流れの中に沈めておきました(B)。
 明日、回収に来るまで、この状態で生かしておきます。
 そういえば、前回同様、今回もサルの群れの歓迎を受けましたよ。
 今回は、上流のタカハヤポイントのすぐ近くで、たむろしていました。
 おとり函にいたずらされないか、ちょっと心配ですね。

愛知川サンプリング











【2015年5月31日(日)】

 約半年ぶりに岡山県の上齋原にやってきました。
 今回は、タカハヤとアブラハヤを生かして高知に持って帰ることを目的としております。
 行ったのは、院生精鋭4人、W氏、H氏、SH氏、K嬢です。
 W氏、H氏が釣りによりアブラハヤを採集、残り私を含めた3人が網を担当します。
 釣りの方は快調にアブラハヤの数を増やしていきます(@)。
 一方、タカハヤの方は小型個体ばかり、採卵に使うにも少々心もとないサイズばかりです(A)。
 ま、複数人で挟み撃ちを行うことにより、少しずつは大きな個体も獲れはじめました。
 昼過ぎには、終了します。
 この後、SS氏が「早く終わったんで、境港に魚を買いに行こう」ととんでもないことを言い始めました。
 皆、その迫力にしぶしぶ同意せざるをえない雰囲気となり掛けていました。
 しかし、よくよく考えると魚を生かして帰らねばなりません(B)。
 SS氏の強引な計画は、あえなく頓挫することとなりました。

岡山サンプリング










【2015年3月25日(水)】

 今日は昼から、ボラ稚魚の採集です。
 修了生の石田(勇)氏のアドバイスを受け、夜須川の河口に向かいました。
 参加者は、院生のW氏とK嬢、新4回生のH氏、S氏です。
 一部、水漏れウエダーが出始めたもので、入る前のウエダ―争奪戦は苛烈となります。
 ジャンケンでウェダーが振り分けられ、川に入りました。ボラの姿は見えないので、やや不安です。
 最初のうちボラは入らず、「これはダメかな?まだ時期が早いのかな?」という空気が漂います。
 でも、1尾入ってからは、みんなやる気に。その気でみていると、魚の姿もよく見えてきます。
 左の写真の溜まりのところには、群れが取り残されていまして、一網でたちまち数十尾。
 獲れ始めると熱くなってしまうもので、気が付くと1時間ほどで100尾あまりを採集していました。
 獲りすぎた分については逃がします。

ボラ採集・夜須川









【2015年3月6日(金)】

ドジョウ採集・香長平野  今は川干の真っ最中。突然思い立ってドジョウ採集に向かいました。
 突然の依頼にも関わらす、快く手伝ってくれたのは、院生のS氏とW氏と病理の院生のF氏です。
 土佐山田の水路に行ってみます。確かに、水はなくなっています。
 ただし、獲れるのはシマドジョウばかりで、目的とするドジョウは入りません。
 おととしとは違い、ナマズはちゃんと獲れましたがね。
 ドジョウがいないのでは・・・と、早めに見切りをつけ、場所を移動します。
 秦山公園の方に行き、適当な水路を見つけます。そこで、F氏が1尾捕獲し、俄然やる気も出てきました。
 その後、ポツリポツリと獲れ、まだドジョウを見ていないのは、私1人。あせる・・・。
 写真にある堰堤の真下で、泥ごと採集してみますと居るは居るは、・・・。一網で十数尾。
 泥ごと陸に揚げると、泥の中からにょろにょろと飛び出してきます。
 その場所に来るまでで10尾ほどだったものが、たちまち40尾あまりとなりました。
 30分ほどで終了。ちょっとドジョウのポイントもわかってきたかな。


【2014年11月21日(金)】

ドジョウ採集・香長平野  本日は、香長平野でドジョウ採集です。
 院生のK氏と卒論生のS氏に加え、次年度卒論生のM嬢、Hi氏、Su氏が参加しました。
 近場ですので、生態研のゼミが終わってから、夕方出掛けます。
 簡単に採集できるだろうと考えていました。
 でも、こういう時こそ案外うまくいかぬもので・・・。
 色々と場所を移動することとなります。
 最後にたどりついたのが、流通団地横の水路(写真)。
 開始は4時前のことでした。
 狙い目は、岸辺の枯草の下、ピンポイントです。
 そういうところを狙い、1時間ほどで無事、10尾あまりを捕獲しました。
 写真をみると、無事採集を終えて満足げに歩く学生たちの姿が、遠くに見えています。





【2014年11月9日(日)・午後】

 名張市に到着したのは、12時半ごろです。
 去年、ムギツクを確認している場所がわかっているので、少し余裕を持っています。
 先ずは昼食をとり、2時ごろに目的地にやってきました(@A)。
 去年来たのは9月末、その時は確認できたムギツクの姿が確認できない。
 少し不安になりますが、いるはずであると信じて、川に入ってみることにします。
 考えてみれば今回、先の3地点はムギツクの姿を確認することなく川に入っているんですよね。
 川相だけでムギツクがいるはずだと予想する、これまでとは異なるパターンです。
 それだけ、みんな「ムギツクがいそうな川」に対する感性が磨かれてきたのかな。
 案の定、石の下を探ってみるとポツリポツリ、1時間ほどで15尾を捕獲しました。
 ここでは、水温の関係もあるのでしょうか、少し深いところの大きな石の下が狙い目だったようです。
 ムギツクの写真をみると、愛知川のと同じ写真みたいですね。でも、尾部の角度が微妙に違います。
 勿論、個体も全くの別個体です。色彩が似ていますね。
 さて、明日は最終日、目的地の和歌山県に向かいます。

三重県・名張川サンプリング










 さて、この後、和歌山県での採集記録も続くはずなのですが・・・。
 この快調な採集旅行も、最終日で崩れてしまったんです。せっかく10日は上天気だったのに。
 10日は、1日中走り回り、無念にも1尾のムギツクにもめぐり合うことなくその場を後にしたのでした。
 獲れなかったショックで、現場写真もなしです。
 地元の人は「見たことがある、あいつは柳の木の下に集まっている」なんていっていたのですが・・・。
 また、リベンジに来ないといけないですね。

【2014年11月9日(日)・午前】

 本日は雨です。でも、ここまで来てやめるわけにはいきません。
 雨の中でも、合羽を着て頑張ります(A)。
 今日は、琵琶湖への流入河川である愛知川に行きます。
 いくつか探し回った結果、@Bの地点に落ち着きました。
 近くの山で、サルの群れに出くわしましたよ。こんなに民家の近くだというのに・・・。
 1尾目のムギツクは私が捕獲、ところが後が続かない。
 そんな中、W氏がポイントを見つけ、たちまち大量捕獲に成功しました。
 いつも間にやら16尾、1時間余の採集時間でした。
 本日も快調です。
 勿論、ドンコも十分な尾数がえられました。W氏も満足です。
 次の目的地、三重県名張市に向けて昼前11時には出発します。

滋賀県サンプリング









【2014年11月8日(土)・午後】

 昼前には福井県小浜市に到着しました。
 目的地である北川上流に向かいます。
 やや川幅の広い、少し濁りのある川に入りました(B)。
 先ず、私が1個体捕獲し、2人のいるところに自慢しに向かうと、2人で大騒ぎしています。
 川に沈んでいたタイヤの中を探ると、一度に3個体がえられたとのこと。
 私は何も言えなくなりました。ま、ムギツクの姿を見たことで、皆の動きが活発になります(A)。
 ただ、この川は濁りもあり深いところも多くてね、なかなか効率よくは獲れません。
 ドンコは簡単に獲れるんですけどね。
 しばらく歩き回った後、この川をあきらめ、もう1つの支流に入ります(@)。
 そんなに獲れるという感覚はなかったんですけどね、ここではコンスタントに獲れたようです。
 いつの間にか、11尾を捕獲し、終了となりました。
 採集時間は1時間半程度、武庫川があっさり終わったので、ここでは時間がかかったようには感じます。
 でも、1時間半で終了ってのは、非常にいいペースですよね。
 次の目的地は、琵琶湖です。さすがに今日の採集は無理ですね。
 琵琶湖で宿泊し、琵琶湖流入河川での採集は明日です。

福井県・北川サンプリング












【2014年11月8日(土)・午前】

 今日から3日間集中でのムギツク採集遠征、行くのは精鋭2名、K氏、W氏です。
 K氏がいち早くムギツクの姿をとらえ、W氏が確実に捕獲する鉄壁のコンビといわれております。
 先ず行ったのは篠山市、8時半ごろには目的地、武庫川上流に到着しました。
 ムギツクの姿は、上からは確認できません。
 慎重に場所を見極め、「ここなら居るはず」と採集を始めたのは9時40分ごろです(@)。
 1網目でK氏があっさりムギツクを捕獲、その後も快調に個体数を増やします。
 簡単に数が増えていくと、楽しくなってしまいます。W氏の血も騒いでいるようです(A)。
 ムギツクが十分確保されてからも、ついつい脇の細流に入り採集を続けていました(B)。
 ムギツクは12個体、不思議なことにドンコは2個体しか捕獲できませんでした。W氏はがっかりですね。
 10時20分には終了し、次の目的地に向かいました。
 幸先いいですね、残りの地点もこの調子でいきたいところです。

兵庫県・武庫川サンプリング











【2014年10月27日(月)】

 本日は高知県伊与木川にサンプリングに出かけます。
 院生のW氏、Ho氏に加え、次年度卒論生のHi氏、Su氏が参加しました。
 先ずは伊与木川の最上流、朝鍋轟の滝より上に行きます(@)。
 ここで獲れるのは、タカハヤくらいですね。ところで、形を見比べてください。
 滝より少し下流で獲れるタカハヤ(A)とは少し体形が違うような・・・。いかがでしょうか?
 さらに川を下り、市野瀬まで下りてきます(B)。
 このあたりで、ドンコやカワヨシノボリも獲れはじめました。
 4地点目は市野々川との合流あたり(C)。
 意外にドンコは少ない。カワムツ、カワヨシノボリ、アカザなどが獲れます。
 堰の上で、Ho氏が魚をみています。今にも川に飛び込んで魚を捕獲しそうな鬼気迫るものがあります。
 最後、市野々川の最上流に行きましてドンコやタカハヤを採集しました(DE)。
 大学から近い場所だからこそ、こうやって5地点もまわれるわけですね。
 でも、さすがに5地点目ともなると、疲れが漂っています(D)。
 左の人物は、決してやけになって岸を蹴っているわけではありません(D)。
 ちゃんと、網を構えていますよ。

伊与木川サンプリング

















【2014年10月23日(木)・午後】

 人形峠の採集が午前中で終わったので、午後からは山向こう、鳥取県に向かいます。
 向かうは千代川支流八東川です。
 インターネットで川相を事前に調べていたのですが、狙いをつけていたところでは獲れません。
 方々を走り回る悪循環に陥りました。
 再度、インターネットでK氏が探します。
 「ここで獲れたという報告がある」、ということでいったのが@の細流です。
 近所の人に「ここはマムシが出るから気をつけなさい」といわれ、恐怖を感じながら採集を行います。
 1尾大型が獲れて(写真下の個体)活気が出たんですけどね、草が多く採集がなかなか難しい。
 結局3尾でした。K嬢が20pオーバーのドンコを獲りましたよ。
 誇らしげに見せている手だけが写っています(写真上)。顔は肖像権もあるので出せません。
 さて、ある程度下ったところからは浅い流れに変わるので、車で移動しこの川の下流に向かいます。
 行ってみますと、下流は最初に川に入ったところでした。
 最初に「ここに居そう」と考えて入った直感は、当たっていたんですね。
 薄暗くなるまで、ここで頑張ります(A)。
 1尾獲れましたが、それだけでした。やはりここも、草が多すぎて獲りにくいですね。
 もう少し、草が少ない時期に来れば、もっと獲れるかもしれません。
 残念ながら、4尾で本日は終了となりました。ま、0尾でなくってよかった。

鳥取県・千代川サンプリング










【2014年10月23日(木)・午前】

 今日は、岡山県の人形峠付近にタカハヤとアブラハヤのサンプリングに出かけます。
 メンバーはK氏、W氏に加え、K嬢、S氏の学生4名です。
 今回の場所は、6月にも来たところですから、場所の選定に困ることはありません(@)。
 恐れるのは秋になり、クマが下りてこないかという恐怖くらいですか。
 川に入る前、胴長を穿いているときにW氏がK氏の肩を激しくたたいているのには驚きました。
 20pあまりのムカデが肩を這っていたそうですね。K氏に恨みがあるわけではないはずです。
 すぐに談笑しながら、川に降りていきました。
 2名が釣り、3名が玉網での採集を行います。
 前回の経験から、釣りによってアブラハヤは簡単に確保できると考えていたんです。
 ところが、今回はまったく釣れないようです。水温が下がり、移動したのか?
 前回、タカハヤが採れた岸辺の水路も草が繁茂し、玉網が入れにくい。
 予想以上に苦労しながらも、何とかタカハヤは12尾捕獲しました。
 アブラハヤは前回十分獲っているし、今回の目的は大きなサイズのタカハヤの確保なのでこれでよしとします。
 採集を初めて2時間ほど、11時過ぎには終了しました。
 やはり、今回もタカハヤは、岸辺近くでしか獲れませんでしたね。
 岸辺近くの草むらに網を入れると、まとまって獲れました。
 写真、上がアブラハヤ、下がタカハヤですね。

岡山県サンプリング









【2014年10月20日(月)】

 さて、いよいよサンプリング月間に入ってまいりました。
 本日は兵庫県・円山川への遠征です。
 「ムギツク採集なら任せておけ。」ムギツク採集のプロ、K氏とW氏に加え、本日はK嬢が加わりました。
 最初、本流筋(@)を探しますが、見つかりません。時間ばかりが過ぎていきます。
 焦る気持ちを落ち着かせるため、食事をすることとします。
 ちょうど車を止めた横の細流、K氏が様子を見に行きました(A)。
 戻ってきたときには、今までの焦りの表情が余裕の表情に変わっています。
 今度は、はやる思いを落ち着かせ、食事を済ませました。
 最初に獲ったのはK嬢、皆の動きが活発になります。私1人が上流へ、残り3人は下流を中心に探しました。
 コンスタントにとはいきませんが、ぼちぼち獲れます。特に、下流では調子よく獲れたようですね。
 私は目撃していないのですが、逃げるムギツクにつられ、川にダイブした人もいたようです。
 私が下流に様子を見に行ったときに1人、髪までびしょ濡れになって頑張っている人物がいました(B)。
 すばらしい熱意ですね。ムギツクハンターの鏡です。
 総計15個体、兵庫の日本海側近くまで来た価値がありました。

兵庫県・円山川サンプリング











【2014年9月23日(火)】

 初日の遠賀川(添田町)、三隈川(日田市)での採集の後、武雄温泉で1泊し、鋭気を養います。
 今日は、先ず佐賀県の有田川に向かいました。
 初めての場所で、それほど詳しい情報もありません。
 ただ、ふと寄ったところが広島県の三篠川に似た河相をしています(@)。
 これでムギツクが確認できれば、採集開始ですね。K氏が上流に確認に行きます(A)。
 これまで、発見時の態度を散々からかわれてきたからでしょうか、いたってクールに戻ってきます。
 あくまでクールな口調で、「上の方にたくさんいましたよ。」と、ぼそり・・・。
 「よっしゃ―!いける、いける!」。俄然、皆のテンションが上がります。
 大きなものは逃げ足が速く、なかなか入りませんが、1時間ほどで19個体をえました。
 上流(A)で11個体、一方、@の場所では10分ほどで8個体を確保できましたね。
 9時半には終了です。なんと好調なことでしょう。
 この後、日田市に戻る余裕もでてきました。日田市での採集は先にも述べたとおりです。
 

佐賀県・有田川サンプリング










【2014年9月22日(月)、23日(火)】

 遠賀川の後、本日はもう1河川、大分県日田市の筑後川水系三隈川に向かいます。
 1年4か月ぶりの再訪、昨年度1個体しか獲れなかったこの川でのリベンジです。
 先ずは昨年行った、沈下橋のところにやってきます。
 昨年度よりは水位が低く、濁りも多いですね。この濁りは雨の影響?
 昨年度たくさん集まっていた左岸側の橋脚の下は姿が見えません。
 右岸側にわずかながら確認できたので、その場所で釣りを試みます(@)。
 私とW氏は網での採集を試みました(A)。
 昨年度は網での採集を行っていなかった左岸側の岸辺付近あるいは大きな石の下を・・・。
 この川は、なかなか簡単にはいきませんね。午後6時まで2時間弱頑張って、網で4個体のみです。
 昨年度と合わせて5個体ですか・・・。暗くなりつつあるので、とりあえずはここまでで終了します。
 「ま、5個体あれば一応の傾向は見ることができるから・・・」、そう、お互い納得させあいます。
 なお、翌23日に時間が出来たので、昼12時から1時まで1時間ほど、再挑戦しました。
 その際に、ようやくここでの採集のコツをつかみ、22日の半分の時間で8個体を採集しました。
 総計12個体、これならK氏も満足、表情も明るくなります。
 採集のコツは、石をひっくり返す際の網の位置にありますね。

大分県・三隈川サンプリング










【2014年9月22日(月)】

 学会後は、九州一円にムギツクの採集旅行に出かけます。  参加者はK氏をリーダーに、W氏、W嬢の学生3名です。
 先ずは、遠賀川水系彦山川に向かいます。
 ムギツクは見えるんですが、なかなか取れません。釣りにも反応してきません。
 インターネットの情報をもとに2ヶ所を回り、何とか8個体を確保しました。
 見えるけど獲れないってのは、悔しいものですね。
 目標は10個体ですが、ここで時間を取りすぎると他の河川に行けない。
 早めに切り上げないとね・・・。
 とは言いながら、意地にもなり3時ごろまで頑張ってしまいましたが。
 

福岡県・遠賀川サンプリング










【2014年9月20日(土)〜21日(日)】

 今年度の水産学会秋季大会は九州大学で行われました。
 私の研究室からは、渡辺裕磨氏が21日の夕方に口頭発表を行いました。
 写真は、まだ発表前で緊張しておりますが、無難に発表を終え、その後は解放感に満ちた顔となっておりました。
 さて、一度発表を終えると病み付きになるでしょうか。
 来春の発表も期待しております。
 

日本水産学会秋季大会・九州大学










【2014年9月12日(金)】

 例年の、この季節がやってまいりました。
 学生実験用のブルーギル採集です。
 昨年度は学生にお任せだったのですが、今年度は私も同行いたします。
 院生3名を筆頭に、4回生2名も協力してもらえます。
 朝10時から4時間ほどかけて、学生実験受講生1人当たり2尾を与えるのに十分な個体数・サイズのものがえられました。
 今回は、W氏がアカミミガメの甲羅に釣針をひっかけてしまいました(A)。
 岸辺まで寄せてきて、無事釣針を外してやっていましたね。
 さて、恩返しはあるのでしょうか?
 以前、S氏が逃がしてやった時は、何日待っても何もなかったようですが・・・。
 

ブルーギル採集













【2014年8月25日(月)】

 今年は雨のためなかなかサンプリングに出られません。
 本日久しぶりに、生態研の精鋭3名(K氏、S氏、W氏)とサンプリングに出ました。S氏は初参加です。
 今回は、ドンコ、カワムツ、カワヨシノボリを狙い、財田川の中流(@)と上流(B)に向かいます。
 天気は久しぶりの晴天、これも、自称「晴れ男」Y氏が香川県在住となったおかげでしょうかね。
 ただし、熱中症には注意が必要です。水を十分準備しましょう。
 1年半の経験で、W氏のドンコセンサーも確実なものとなっています。ここぞという場所で、ドンコは簡単に獲れます。
 ただ、獲れる個体が今年生まれの小型のものが多く、10pを超える個体が獲れるだけでちょっと興奮してしまいました。
 なお、中流域のドンコで、黒っぽいのと明るい色のと、色彩が異なる2タイプがえられました(A)。
 獲れる場所には違いはなかったような気はしましたが・・・。小さくっても2タイプいます。
 カワムツの採集には、予想外に少々難航しました。特に中流域は、オイカワが多いんですよね。
 夕方には雷の音が聞こえ始めたので、早々に終了します。何とか必要個体数は確保しました。
 

香川・財田川サンプリング













【2014年6月16日(月)】

 本日は、私および生態研の精鋭5人で、岡山県北部にアブラハヤとタカハヤを求めに行きます。
 行ったのは、奥津湖周辺から人形峠にかけての地域です。
 まず1ヶ所目、獲れるのは主にドンコ、さすがW氏、自分のサンプルを呼び込みますね。
 この場所のドンコのサンプルがほしかったかどうかはわかりませんが・・・(ちょっと表情が曇っていたかも・・・)。
 ここでは目的の2魚種はえられないため、場所を移動します。
 次の場所では、入ってすぐに玉網でタカハヤを採集し、俄然やる気が出ます。ところが効率が悪い。
 堰堤下で釣り班がバンバンとアブラハヤ(B左)を釣り始めましたが、タカハヤ(B右)が獲れない。
 見ていると、タカハヤらしき魚影は、ヒトの姿を見るとスッと石の下に隠れてしまい、網には入りにくいようです。
 アブラハヤは10尾くらいは採集できたのですが、タカハヤはまだ3尾、もう少し上流で今度はタカハヤ狙いといたします。
 ところで、ここで不安が・・・。体型で判断すると明らかにアブラハヤ、縦縞も入っているし・・・そう確信していたんです、採集直後は。
 それが、収容容器に入れてエアレーションをしながらしばらく置いておくと、縞模様が消えて先ほどの確信があいまいに・・・。
 網で獲った魚は、実はタカハヤではなくアブラハヤの小型個体ではないか・・・そんな不安が出てきます。
 上流にいって典型的なタカハヤを獲れば安心するかな?そのような期待をもって、人形峠の手前まで移動したわけです。
 ここでも、流れの筋で釣りをするとアブラハヤが(@)、側面の流れのないような場所で(A)タカハヤが獲れました。
 W氏が見つけたAの場所で、一気に10尾余のタカハヤ(?)を採集します。
 さすがW氏、魚のいる場所を見つける感度は鋭敏になってきています。
 群れて泳いでいるのをみると、タカハヤっぽい姿とアブラハヤっぽい姿を区別できるんで、2種類いるとは思います。
 ただ、採集したものについて、はたして100%の個体を区別できているか不安です。DNA解析で明確にしてみましょう。
 

岡山サンプリング













【2014年6月14日(土)】

 本日はフィールドサイエンス実習です。
 これまた恒例、前日にヤドカリの標識放流を行います。
 標識個体は150個体、これを集めるのが結構大変なんです。潮溜まりを覗きながら採集していきます(@)。
 集めた個体には、色付をしていきます。毎年の恒例行事なので、学生もなかなか手際がいいですね(A)。
 実習当日は、昨年とは違い上天気、磯採集には非常に良い条件でした(B)。
 学生はみんなやる気満々、12時に終わった時も名残惜しそうな雰囲気でしたよ。
 今年は、タコの採集にはまっている学生が多くみられました。
 ウミウシもたくさんの種類が採れていましたね。
 

FS実習









【2014年5月27日(火)】

 明日から始まる水産増殖学実習に向けて、今年も、恒例のフナ採集です。
 今回は2ヶ所、ギンブナの多い場所@と、オオキンブナの多い場所Aに行きました。Bの個体はオオキンブナですね。
 オオキンブナは、Aの場所に集まっていました。精子を出す個体が数多くいます。
 メスと思われる個体には、採集翌日(28日)にホルモン注射をして、翌々日には無事採卵ができました。
 ちょっと、精子の質が悪かったらしく、受精率が悪かったですけどね。
 

フナ採集・水産増殖学実習














【2014年5月19日(月)・午後】

 午後は徳島市周辺に移動し、ムギツク採集です。4月のリベンジですね。
 4月に比べると、魚の姿は多くみられるようになりました。期待していい?
 しかし、ムギツクは確認できない。不安を抱えながらも、とにかく川に入ってみることにします。
 草も多く、ムギツクがいたとしても、採集は困難かもしれません(@)。
 2時間ほど頑張りましたが、1尾もムギツクを確認することができず、再度、無念の出直しとなりました。
 ただ、甲長30センチ強の大きなスッポンをとらえ、少しテンションは上がり気味です(A、B)。
 おなかの中のものを吐き出させれば、ムギツクの5〜6尾入っているのではないか、そんな期待があったとかなかったとか・・・。
 スッポンはその「きもかわ」な姿で、通りかかりの小学生にも大人気でした。

徳島・ムギツク採集












【2014年5月19日(月)・午前】

 本日は、研究室の精鋭4名と貞光川に向かいます。
 先ずは、ドンコの採集。少し川を上がったところ、沈下橋のあるあたりで採集します。
 草も生え、なかなか良さそうなところと判断したのですが、獲れるのはカワヨシノボリばかり。
 あきらめかけたときに、W氏が落ち着いた口調で「ドンコ獲れました。」と一言(実に冷静です)。
 その一言でみんな俄然やる気を出しました。ただ獲れるところは限定され、4尾獲ったところで、場所替えを決断します。
 ま、少しはドンコを採集できたことで、満足そうに容器の中を覗き込んでいます(@)。
 この後は、吉野川との合流近くに移動(A)、この場所では30分ほどで8尾を確保しました。
 最初からこちらに来るべきでしたね。

貞光川採集













【2014年5月16日(金)】

 本日は、研究室の精鋭4名と夕方、手結に向かいます。クサフグの産卵調査です。
 クサフグは今頃の大潮の時期に砂浜に産卵に来るはず。それを確認しようと考えてのものです。
 卵の採れるのを確保できれば、今度の水産増殖学実習でそれを使おうと考えています。
 潮溜まり周辺には、クサフグがそこそこみられました。やはり産卵のため寄ってきているようです。
 玉網を使い、5人で潮溜まりの中のクサフグを追い回すことで、2個体を確保しました(@、A)。
 1個体はおなかを押してみると、精子を出しますね。
 もう1個体は、おなかは大きくなりつつあるようですが、まだ排卵までは進んでいないようでした。
 岸辺の砂利の中を探してみますが、卵も見つかりません。まだ少し早いのかもしれませんね。
 次の大潮の時期に、もう一度来てみましょう。
 そう、フグのおなかを触っているとき、K氏が噛まれていました。フグの扱いには気を付けましょうね。

手結・フグ採集











【2014年4月23日(水)】

 本日は、研究室の精鋭3名と仁淀川水系面河川の調査に向かいます。
 とりあえず下見ということで、出発は昼からです。
 とはいうものの、川についてみると採集はしたくなるという本能は揺さぶられるのもです。
 面河川の支流河の子川に入って、学生3人は釣りを始めました(@)。
 皆、漁券のあることを誇示していますね。
 今年度加入の新鋭H氏が、アマゴを1個体確保し、ここにもアマゴがいることを確認いたしました(A)。
 私は、玉網でタカハヤが取れないかと探してみたんですけどね、1個体も取れず。
 釣りでも、タカハヤは釣れませんでしたよ。
 川に入ったのが4時ごろだったので、今日は1時間ほどで納竿となりました。

面河川調査











【2014年4月11日(金)】

ムギツク採集・徳島  本日は、研究室の精鋭4名と徳島県にムギツク採集に向かいます。
 昨年も採集したところなので、問題はなかろう、すぐに獲れるだろうと考えていたのですが、甘くはない。
 道路上から見ても、ムギツクの姿はみられない。去年は確認できたのに・・・。
 とにかく採集してみようと、川に入ってみますが獲れるのはドンコばかり、ムギツクは獲れません。
 まだ、水温が低いからでしょうか?  先日の綾川も、水温の関係でやはりムギツクは出てきていなかったのか?
 半日頑張りましたが、1個体も得られぬまま、帰ることとなりました。
 もう少し水温が上がってから、出直しすることにしましょう。
 ムギツクの採集技術は、昨年11月にはかなり自信を持てるレベルになったと考えていました。
 でも、そんなに甘くはなかったようですね。また、少し、自信喪失ですね。
 もう少し修行しましょう。  ドンコを確保できたW氏は大満足です。



【2014年4月8日(火)】

 今年度のサンプリングがいよいよ始まりました。
 本日は、研究室の精鋭3名と香川県綾川に向かいます。
 コイがほしいという病理研の2名も別の車で一緒に行きました。2人とは財田川で別れましたがね。
 こちらの目的はドンコ、あわよくばムギツクも・・・というところです。
 ドンコはすぐにみつかります。W氏が昨年獲得したドンコセンサーはまだまだ維持されているようです。
 ただ、ムギツクはなかなかみつかりません。居そうなところはではあるのですが、姿はみられず。
 今回はドンコのみ綾川の2ヶ所(@、A)で採集し、帰りました。
 病理研も、財田川ではコイを2個体採集したのみで目的は達せられなかったようです。
 午後、川を見て回っている過程でコイのたくさんいる場所を見つけたんですけどね、時遅しでした。
 その時には、2人はもう帰った後でした。後日採集に行くようです。

香川用水調査










【2013年11月25日(月)】

 昨日の採集の後、和歌山市で1泊し、本日は和歌山県紀ノ川でのムギツク採集となります。
 天気予報は曇りのち雨、朝のうちからかなり強い風が吹いていますね。
 合羽を着ての採集は避けたいところですし、早めに(朝8時ごろから)採集に出発しましょう。
 先ずは貴志川の下流の方に行きました。
 いかにもムギツクのいそうな場所なのですが、ムギツクの姿は確認できません。
 水温が低いため、隠れたままで外に出てきていない可能性もあります。
 ただ、姿を確認できないことには川に入る決心もつきません。
 雨が降り出しては大変ですし、空の雲の動きを気にしながら探し回ることに焦りも感じています。
 和歌山県水産試験場内水面試験地および県立自然博物館において情報収集をさせていただくことにしました。
 突然の訪問あるいは電話に対し親切に対応していただき、有力な場所を教えていただきました(ありがとうございます)。
 その場所に行くと、K氏がいち早くムギツクを確認しましたので、すぐに胴長をつけて川に入りました(@)。
 水温は瀬田川より低い15℃程度です。だからこそ、動きが鈍いのかもしれません。
 わずか1時間ほどで目的を達成、型も大きいものばかりでした。
 なるべく大きな石を選んでひっくり返し、下流に置いた網で受ける方法が良いようですね(A)。
 キーワードは「大きな石」です。
 心配していた雨に見舞われることもなく、無事川をあがることができました。気温も高く、苦痛はなかったですね。
 採集を終えて直後から激しい雨になったので、終わるタイミングとしても最高でした。
 雨男で有名だったW氏、今は雨を操作できるようになったのかもしれません。
 ちなみに、和歌山県民は雨男の比率が全国一だそうです。メンバーに誰か和歌山県民もいたような・・・。

ムギツク採集・和歌山










【2013年11月24日(日)】

 本日は、学生2名と大遠征、琵琶湖に向かいます。
 栃木県の石川氏、高知大学大学院生の藤岡氏の情報を参考に、いそうな場所に向かいます。
 えられた情報の場所、道から川を覗きますが、ムギツクらしい姿はみられません。
 いかにもいそうな場所なんですけどね。
 もう少し下流、瀬田川との合流のあたりに移動しました。
 私は見つけられませんでしたが、ムギツクバスターのK氏がいち早くムギツクを確認しましたので、川に入ることにします(@)。
 水温は意外に高いですね。
 大きな石をひっくり返すことで一度に3個体を捕獲し、3人に歓声が上がります。
 ただ、いかんせん細流ですので、1時間ほどでムギツクは網に入らなくなりました。
 「ここにいるのであれば、あそこにもいるはずだ。」と自信を持ち、最初にみたところに戻ります(A、B)。
 やはり獲れました。全体で採集時間は2時間ほど、15個体を確保し、午後3時には終わりました。
 これまでとは考えられない効率の良さ。3人の採集技術はかなり向上したようです。

ムギツク採集・琵琶湖










【2013年11月21日(木)】

 本日は、学生4名と徳島でムギツク採集です。小松島市のあたりを探し回ります。
 3時間ほど走り回って、ようやくムギツクの姿を確認(@)、「よしやるぞ!」と胴長にはきかえます。
 ところが、ムギツクも命がけです。草の陰に入ってしまい、なかなか思うように玉網の中には入ってくれません。
 1時間ほど採集すると、まったく網に入らなくなります。場所を変えましたが、いい場所は見つかりません。
 そのうち日も暮れてきたので本日の採集は終了、みんなで川に入り、体を清めてから帰ることとしました(A)。
 目標の個体数には残念ながらあと少し足りませんでした。ま、獲れる場所さえわかれば、今後の採集は楽です。

ムギツク採集・徳島










【2013年11月14日(木)】

 本日は、学生4名と広島遠征です。太田川水系の三篠川に向かいました。
 9月後半にK氏が見に行っているので、ムギツクのいる場所はわかっています。いや、わかっているはずでした。
 ところが、ここ数日の急激な寒波、たくさん泳いでいたはずの場所には全く姿が見えません。いるのはカワムツ、コイ。
 この寒さを心配していた、その予感が的中してしまいました。
 でも、ここ以外にも期待の持てる場所はあります。少し上流の細流に移動、わずかながらムギツクを確認しました(@)。
 とりあえずはここで採集することとし、Y氏とK嬢が釣り、私とK氏、W氏が玉網担当で作業を始めました。
 胴長を新調し、水漏れはなくなったので、以前胴長を穿く前につきものだった「水漏れしにくい胴長の取り合い」はなくなりました。
 そのストレスの軽減が、集中力の向上につながったのかもしれません。1回目のガサガサでいきなりムギツクを採集(A)。
 皆に、俄然やる気が出ます。30分ほどで10尾あまりを採集しました。釣りはダメだったみたいですね。
 写真@の場合、川べりの草ではカワムツやギギが、川中央の水草の中にはムギツクが多い傾向がありました。

ムギツク採集・広島











【2013年10月31日(木)】

 本日は、学生2名と吉野川にサンプリングです。
 池田ダムの直上の川、馬路川に行きました。本日の目的、メインはドンコです。
 数か月の採集経験から、学生たちのセンサーがよく働くようになっています。
 そのセンサーが「ピピッ!」ときた場所に入ってみることにしました(@)。
 まさにドンピシャ、1回目でドンコが網に入り、活気に満ち溢れます。
 ドンコ以外にも、タカハヤやカワムツ、カワヨシノボリなど必要な魚種がすべてこの河川でそろいました(A)。
 ここが終わると次は香川県香東川上流とは分水嶺にあたる吉野川の一支流にタカハヤ採集に向かいます。
 こちらも、迷うことなく入ったところで、無事採集、30分ほどで終了しました(B)。
 

吉野川採集











【2013年9月30日(月)】

 今日、宮崎県よりウツボが送られてきました。
 大変な量ですので、冷凍庫に入りきりません。頭から腹部と尾部だけを切って、冷凍保存することにします。
 Y氏と私で、必要部分を切り落とし、O氏とK嬢が袋詰めにしていきます。(@)。
 残った部分はもったいないので、食べるため三枚におろしました。
 蒲焼、バター焼きにして試食します。ちょっと臭みはありますが、美味しいです。
 とても1日で食べきれる量ではないので、残りは冷凍しておきます。

ウツボ解剖












【2013年8月29日(木)】

 本日は、学生2名と香川県東部に行きます。
 湊川にある五名ダム(A)の上流(@)と下流(B)に、魚の採集に出かけました。
 さらにひと山越えて引田町を流れる小海川にも採集に出かけます。
 暑い中、食事も忘れて頑張りましたね。
 私が熱中して、学生に食事をさせなかったという説もありますが。
   

香川県・東部








【2013年7月25日(木)】

 本日は、学生3名と岡山遠征です。
 10年以上前の記憶を頼りに、高梁市落合町に向けて車を走らせました。
 記憶の場所とは異なる、何気なしに立ち寄った高梁川の細流、仁淀川の採集場所とよく似ていますね(@)。
 川を覗き込んでみますとまず目についたのはカワムツ、でも、それとは違う明らかに体側に線のはいった個体の群れも。
   「あれ、絶対ムギツクですって!」そんな声が響き渡ります。
 早速釣りを開始、餌はミミズよりもねり餌がよいようです。
 しかし、警戒心が強く、なかなか鈎(ハリ)にはかかりません。2時間ほどかけてわずか3個体、先が思いやられます。
 そんななかK氏が、下流で警戒心の薄い群れを発見し(ピンク枠の部分)、K氏とW氏はそちらに移動します(A)。
 その2人が30分ほどで目標数を採集してくれました。
 仁淀川や筑後川(日田市)のものと少し顔つきが違うように見えますが、皆さんはいかがお考えでしょうか(B)?

ムギツク採集・岡山











【2013年6月9日(日)】

 本日は農学部1年生対象のフィールドサイエンス実習(磯採集)です。
 例年通り、前日にはヤドカリの標識放流を行いました(@)。
 当日はあいにくの小雨模様。暑くないのはいいのですが、生物採集としてはいま一つ活気が出てこないところです。
 ま、それでも学生はそれなりに楽しんでいました。
 1時間半ほど採集して昼休み、その後、4班に分かれて種の検索を行いました。

2013年度FS実習










【2013年5月26日(日)】

 無事、カサゴ採集は終え、鹿児島で1泊した後、大分県の日田市に向かいます。
 就職活動のため、K氏を博多で降ろし、メンバーは学生3名に。昼1時前には日田市に到着しました。
 かなり時間の余裕があるから楽勝と思いきや、先ず場所探しに悪戦苦闘。
 ようやく、たくさんムギツクのいる場所を見つけたものの(@)、釣れない。網でも獲れない(A)。
 暗くなる寸前まで頑張ったものの、K氏が釣った1個体のみという結果です。
 もう少し、採集方法を工夫、修行して再挑戦ですね。
 いるのに確保できないというのは、悔しいものです。

筑後川ムギツク












【2013年5月25日(土)】

 本日は大遠征、カサゴ(九州では“アラカブ”といいます)採集のため鹿児島行きです。
 採集メンバー学生4名とともに、24日の夜中に出発、翌朝11時には鹿児島の到着しました。
 釣れるかどうかはわからぬまま、鹿児島市内の港で採集を試みます(@)。
 まったく未知の場所、釣れるまでは不安でしたが、1個体採集できれば俄然やる気が出ます。
 ここでは食いが悪く、置き竿でじっくり食い込ませることが効果的なようです。
 「何が釣れた?」と地元の人に聞かれたT嬢、「ああ、アラカブか。」とその人に言われ、「違います、カサゴです。」と答えたようですね。
 そのあと、「カサゴのことをこちらではアラカブっていうんや。」と言われたとか言われないとか・・・。
 採集した個体(A)は、現場で鰭を切り、エタノール保存します(B)。そうしておけば、ある程度の時間、常温でも保存可能です。
 持ち帰ってから鰭よりDNA抽出をし、DNA多型の解析を行います。

鹿児島カサゴ採集














【2013年5月24日(金)】

 本日は学生4名と、仁淀川に採集に行きました。
 目的は国内外来種であるムギツクです。
 これまでにも何回か学生が採集に行っていたのですがなかなか巡り会えなかったようです。
 先ずは本流筋のワンドを探っていきますが、獲れるのはスミウキゴリ、ドンコなど、ムギツクは網に入りません。
 本流筋から水路に入ったところで、上流からK氏の興奮した声(@の場所)。
 「あれ絶対ムギツクですって。だって、今まで見た魚と全然違いますもん。今、石の下に入りました。網!網!」
 待望の1個体目が採捕された瞬間の歓喜の表情がAです。
 その後、釣りにより、1時間ほどで10個体を採集し、目標個体数に達しました。

仁淀川ムギツク採集












【2013年5月7日(火)】

 本日は学生4名の協力の元、物部川に川虫採集に行きました。
 場所は山田堰跡(@)と別府(A)です。
 しばらく晴れが続いたこの日、近いうち雨も来そうですし、今日を逃すと行ける日はありません。
 行くなら「今でしょ。」というところかもしれません。
 ちゃんと石の苔をブラシで剥ぎ取り、その水をろ過し、小さな水生生物も採集していきます。
 この、ろ過作業が大変。山田堰跡では、ろ過作業だけで2時間余りを費やしてしまいました。
 水温は15〜16℃と、それほど低くはないのですが、長くやっているとこたえてきます。
 ま、4名の学生の協力により、無事終了いたしました。

物部川調査5月












【2013年4月26日(金)】

 本日は午後2時40分より、海洋生物生産学コースの二回生交流会が行われました。
 今年で3年目、伝統行事になりつつあります。参加者も2〜4回生、院生を含め70人余りとなりました。
 水族生態学研究室は、例年通り王子川でのフナ釣りを担当します。
 昼過ぎから撒き餌を行い、万全の態勢で臨んだつもりなのですが、入れ食い状態とはいきません。
 写真のように、みんなのどかに釣り糸を垂れるといった状況です。
 夕方になり、コイが次々とかかり始めましたが、大物過ぎて釣り揚げるまでには至らず、みんな残念そうな表情でした。
 全体での釣果は、フナが4尾、ナマズが2尾です。
 

2回生交流会












【2013年4月2日(火)】

 本日は香川用水周辺にサンプリングに出かけました。
 参加者は私を含め4名です。
 昨年度のO氏に続き雨男を継承する人物がでました。W氏の力で冷たい雨の中でのサンプリングとなります。
 先ずは香川用水へ(@)。閑散としています。
 でも、事務室では親切に対応いただき、必要な資料を確保いたしました。
 この後は、財田川、金倉川、土器川(A)と走り回ります。
 まだ、寒いようですね。ガサガサ、釣りで確保したのはカワムツとドンコ、ヌマエビだけでした。
 もう少し暖かくなってから出直しましょう。

香川用水










【2013年3月29日(金)】

学会発表2013春  窪氏が平成25年度日本水産学会春季大会にてポスター発表を行いました。
 緊張の中、多くの研究者の訪問、質問を受けましたね。
 色々な人と話ができ、満足そうです。
 これで、学会発表の楽しさにやみつきになるかな?









【2013年3月5日(火)】

  3月1日から3月7日までは香美市土佐山田町、南国市(物部川右岸側)の川干(かわひ)です。
 川干ってあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、水路の底掃除のために、初春に物部川から水路への取水を止める行事のことをいいます。
 物部川左岸側(東側平野部)が2月初旬、右岸側(西側平野部)が3月初旬に行われます。
 水がなくなるので、取り残された魚たちがたくさん、簡単に獲ることができるわけです。
 「ナマズがたくさん獲れるぞ。」とそそのかし、O氏とF氏の2人の学生を連れて、土佐山田町の水路に採集に出かけました。
 水は期待どおり無くなっており、堰堤下にわずかに水が溜まっている程度です(@)。
 川干終了後の水路の状態(B)と比較すると、いかに水が減っているかがわかりますね。
 でも、魚の採集は期待通りとはいえません。
 来るのが遅かったせいか(川干開始から4日も経っている)、玉網で探れど探れど獲れるのはヨシノボリとシマドジョウ、カワムツ、オイカワばかり(A)。
 大量のナマズが採集できることを期待し、大きなバケツを2つも用意したのですが、中に入れるものがほとんどありません。
 「おかしいな、前はたくさん獲れたのにな。きっとこの土日(3月2・3日)に獲りつくされたんやな。」
 そう言い訳し、学生の冷たい視線を避けようとする私です。
 私たちの採集風景を見ていた地元のおじいさんが一言。「昔はたくさん居ったけんど、最近はまったく魚が見れんなった。」
 え〜!それでは、私の言い訳が成り立たない。「何のために連れてきたんだ。」と学生に言われそうです。
 確かに、私がナマズをたくさん獲った記憶は15年も前のものでした・・・。

川干















【2012年12月4日(火)】

  本日は、DNA解析用のカサゴの採集のため、高知県香南市手結に出かけました。参加者は、3回生3名および4回生・院生3名、私の計7名です。
 寒風吹きすさぶ中、3回生3名は頑張っています(@)。
 3回生渡辺氏の7個体を筆頭に、4回生・院生の活躍もあり(さすが先輩の面目)、3時間ほどで合計23個体のカサゴを採集いたしました(A)。
 大物賞は、湯谷氏の25p級ですね。なお、、カサゴ以外にも15cm級のオニカサゴ(B上)、サツマカサゴ(B下)が釣れました。
 サツマカサゴ(B下)は棘に猛毒があるといわれています(私は刺されたことがないので確信はないです)。
 防波堤釣りでは普通に釣れる魚なので、扱いには気を付けましょう。棘のある魚はむやみに触らぬことが、無難かもしれません。
 採集した魚は研究室に持ち帰り、個体どうしがくっつかないように1個体ずつ袋詰めにして、DNA抽出に用いるまでは凍結保存しておきます(C)。
 勿論、生魚からのDNA抽出は可能ですし、アルコール漬けの魚からもDNAは抽出できます。
 でも、ホルマリン固定で保存した魚あるいは焼き魚等加工品からのDNA抽出は、ちょっと難しいですね。

手結・カサゴ採集

















【2012年11月27日(木)】

  物部川にて川虫採集です。本日は定量採集を行いました。
 定量採集は以下の手順で行います。受け網は@のようなものを用いました。
 先ず、30センチ角の枠を川に沈めます(A)。皆カメラを意識していますね。1人は意識しすぎて背中を向けてしまいました。
 下流に網を構え、流れ落ちてくる川虫はその網で受けつつ、枠内の石をすべてバケツに移します。深さは10センチくらいまで(B)。
 岸辺に運んでから、石の表面をブラシで、きれいに洗い流します(CD)。洗い流した水にはユスリカの幼虫なども含まれます。
 洗い流した水をある程度濾過し、サンプル瓶に詰め、固定して作業終了です。
 あれ?ADとBCとでは、景色がおかしい。そう気づいた方はなかなかの観察眼です。
 本日の採集は、物部川の山田堰跡周辺と別府(べふ)で行いました。ADは上流の別府での写真ですね。
 同じ地点で一連の作業の写真を撮れればよかったんですが、いい写真がありませんでした。

物部川の川虫採集















【2012年11月22日(木)】

  今日は、高知でのティラピア釣りです。頻繁に行くので、院生以上の学生の熱意は減退気味です。
 ま、本日は次年度分属予定の3回生3名の釣り修行もかねて、学生は総勢8名の参加となりました。
 3回生3名も頑張って釣っています。大型が釣れると少し活気が出ますが、釣れないと寒さがこたえます。
 高校生の視線も気になります。なんか、釣り姿は寂しげですね。
 採卵用の大型5個体(30p前後)とDNA解析用の20個体余りを確保し、生かして研究室に持ち帰りました。

ティラピア採集









【2012年11月9日(金)】

  今日は、香南市の手結漁協にてオオニベ Argyrosomus japonicus を入手いたしました。
 60cm前後(2s強)の、サイズとしては、まだまだ小型です。
 ニベ Nibea mitsukurii と似ていますが、下顎の感覚管孔が3対計6個あります(ニベは全部で5個)。
 高知で“シラブ”と呼ばれるシログチ Pennahia argentata とは、鰓蓋の黒い斑点(オオニベにはない)で区別できるでしょう。
 オオニベの歯はまばらですが尖っていますね。これに噛まれたらかなり痛そうです。
 肉は白身であっさり、でも適度に脂があり甘みがあって美味しいです。
 勿論、実験に用いるサンプルですが、一部は頭部を残して、肉を試食いたしました。

手結のオオニベ













【2012年10月7日(日)、8日(月)】

  また、生態研・遺伝グループ伝統の登山・釣行の日がやってきました。
 四国某所にイワナ採集で入山するのは、今年で4年目です。
 今年度は、宮崎大学の岩槻先生、学生2名(T氏、I嬢)を迎え、総勢8名での釣行となりました。
 O氏はみんなの人気者のようですね。撮影ポイントでは、フラッシュの嵐を受けています(@)。ポーズも決まっています。どこかのモデルのようです。
 川はきれいです。例年に比べれば、水量もありますね(A)。目的のイワナは10月7日だけで12個体採集できました。
 ここ3年、2〜4個体しか採集できなかったというのはどういうことでしょうか?高知大精鋭メンバーの腕?
 I先生曰く。「イワナが来る前にアマゴが食ってまうな。先に1人が行って、アマゴをバンバン釣ってもろて、その後でイワナを釣ったらちょうどええわ。」
 それは考えていなかった・・・。なお、誤解されませんように。今の時期(禁漁期)は、アマゴは釣った後、リリースですよ。
 夕方、帰還する途中で記念撮影。元気な3人は先行したので、残りのメンバーで写真を撮りました(B)。

イワナ採集2012-1










  まだまだ釣りたいという欲求はあります。でも、体はついていきません。
 翌10月8日は、教員を除き、学生のみで結成された精鋭6人で釣行に出発しました(C、D)。
 夕方帰ってきたときも、学生は皆元気です(E)。若干薄着になった程度で、疲労の色は見えません(信じられない!)。若さですね。
 ただ、緊張の糸が切れた翌日(9日)はやばいことになっていたようですが・・・。
 歩き過ぎたときによくみられる症状、「ゾンビのような歩き方」をしていました(私は、前日からその症状です)。
 10月8日の釣果は、7個体です。学生の苦労を知らない教員2人は、気軽です。
 「どれだけ釣ってくるか?」ということで、6個体と8個体の予想。見事にその間の数となり、引き分けでした。

イワナ採集2012-2












【2012年9月29日(土)】

  本日は吉野川水系の名野川とは異なる別の支流大森川で採集を行いました。
 右写真がアマゴ、イワナに見えないって?そのとおり、こればブラックバスです。
 かといって「この川ではアマゴ、イワナが駆逐され、ブラックバスのみが繁殖している。」というわけではありません。
 大森川での目的とする魚の採集は、無事午前中で終わりました。
 帰りに、大森ダムの下流でブラックバスの渓流釣りを行ったわけです。
 ダム下流の堰堤下に溜まっているので、1時間余で30p前後の個体を7個体採集できました。
 これも、遺伝的な集団構造解析用のサンプルとして用います。

大森川採集












【2012年9月22日(土)】

  本日は吉野川水系名野川にてイワナおよびアマゴの採集、川虫の採集を行いました。
 午前中で無事、イワナ、アマゴとも7個体程度を採集いたしました。
 写真は採集したイワナのいくつかの顔を示してみました。表情は様々ですね。また、遺伝子についても調べてみます。
 初めてイワナを釣ったI氏が喜んでいます。写真が小さいですが矢印のところにイワナがいます。
 休憩後は、川虫採集も行いました。

名野川採集













【2012年9月14日(金)〜17日(月)】

水産学会秋季大会2012   9月14日より日本水産学会秋季大会が下関市の水産大学校において開催されました。
 発表者は湯谷氏、石田(勇)氏、藤岡氏の3名です。
 左写真は、15日に湯谷氏が発表を終えた直後のものです。解放感に浸ってますね。
 16日に石田(勇)氏、藤岡氏も無事発表を終えました。ご苦労様です。
 質問もたくさん出て、発表は成功といえましょう。









【2012年7月20日(金)、21日(土)】

  7月21日はフィールドサイエンス実習です。
 そこで前日20日に、湯谷氏とヤドカリの標識放流の準備に行きました。
 黄色のマーカーで、貝殻に標識をしていきます(@)。
 200個体に標識を行い、50平方メートルほどの面積の潮溜まりに放しました(A)。
 翌21日はフィールドサイエンス実習です。29名の学生が参加し、磯採集を行いました(B)。
 晴れ男を自認する湯谷氏のおかげで、前日の不安定な天気から一転、上天気です。
 雨男として有名なO氏を見事に打ち破りました。
 100個体のヤドカリを捕獲し、そのうち13個体が標識したヤドカリでした。
 X:200=100:13 から計算すると・・・あの潮溜まりには約1538個体のヤドカリがいたことになりますね。
 磯採集の後は夜須の魚市場の見学もします。
 シイラの他に、イサキ、チダイ、カンパチ、タチウオ、マツダイなどが水揚げされていました。

FS実習2012








【2012年6月11日(月)】

  水温も上がってきたので、いよいよ実験対象魚種であるブラックバスの採集を行います。
 本日は昼前から、旧吉野川での採集に向かいました。
 メンバーには、バスプロを自認するH氏という心強い人物を加え、K氏、O氏、S氏の4名です。
 3ヶ所ほど転々としましたが、なんとか5個体を採集し、ヒレを確保いたしました。
 網なんか必要ないと豪語していた、K氏が「網!網!」と叫び、O氏が何とか掬い上げました(A)。
 やはり網は必要だったようです。K氏もうれしそうですね(B)。
 フナが釣れるような水路ですが(@)、こんなところでもキビレがかかりました(C)。70p近い大きさのライギョも釣れましたよ。
 ま、それらは目的外の魚です。何もせず逃がしてあげましょう。痛い思いをさせてごめんなさいね。

旧吉野川












【2012年5月25日(金)】

ティラピア産卵床   本日は、いつもの場所にティラピアの採集に、石田(晃)、石田(勇)、私の3名で出かけました。
 採卵用のサンプルですので、なるべく大きな個体を確保し、生かして持って帰ります。
 水が澄み、最悪のコンディションです。ただ、そのおかげで、多数の産卵床をみることができました。
 矢印の産卵床には、ティラピア個体が確認できます。
 彼らは、産卵床を作り、そこで産卵・授精した後、メス個体が口の中で卵を守ります。
 水が澄み、黄昏時には急激な減水という悪コンディションの中、20個体余りを確保いたしました。






【2012年5月24日(木)】

後川・フナ採集   学生実験の採卵に用いるため、後川にフナを採集に出掛けます。
 研究室の精鋭5名(石田晃、石田勇、沖野、増井、湯谷)+私です。。
 ギンブナを15尾ほど確保いたしました。ギンブナですので、全部メス個体です。
 まだ、少しおなかが柔らかい程度の個体ばかりですね。
 採卵のためには、ホルモン注射が必要です。
 ややおなかの大きいギンブナを釣った石田(勇)氏は満足そうです。
 左の写真では、カメラを向けられ、思わずカメラ目線になってしまっている人もいますね。




【2012年5月14日(月)】

  本日は吉野川の調査です。イワナ・アマゴの採集と川虫の採集を行いました。
 生態研の精鋭6人(石田晃、石田勇、増井、河村、窪、杉江)+関の参加です。
 先ずは、魚の採集、石田晃・石田勇・窪・、杉江組と増井・河村・関組に分かれ川を遡上していきます。
 関のグループでは、2人がついつい熱中し、河村氏に採集を代わってやるのを忘れてしまいました。
 河村氏は、ただひたすら沢登りにつきあうのみ、運動にはなりましたかね。
 釣果は、イワナ、アマゴ各7個体です。
 魚の採集の後は、3地点で川虫の採集も行いました。

名野川採集春











【2012年4月27日(金)】

2回生交流会2012春   今年度も2回生交流会を行いました。生態研は昨年度と同様に王子川での釣りです。
 2・3回生の参加人数は、昨年度よりも多く、大盛況です。
 その分、釣竿も、去年の倍の本数を用意しました。
 ただし、釣果はいま一つ。歓声が上がるのは、時々でした。
 残念ながら、昨年のような大物も釣れませんでした。
 天気は快晴。暑い中、みんなが釣り糸を垂らしています。
 釣れなかった分、学生にとってはちょっと不完全燃焼かな?





【2012年3月30日(金)】

  本日は、「仁淀ブルー」で売り出し中の仁淀川にサワガニ採集に行きました。
 メンバーは中村(則)、それに利用研の中塚、足立(亨)准教授です。
 仁淀川には写真のような青いタイプと赤いタイプ(1)、その中間的な色彩のサワガニがおり、支流によってその出現割合が異なります(2)。
 これらのタイプについて、遺伝的差異・生態的差異を調べられたらと考えております。

サワガニ採集・春












【2012年3月29日(木)】

  沖野氏、石田(勇)氏が平成24年度日本水産学会春季大会にてポスター発表を行いました。
 多くの研究者の訪問、質問を受け、大盛況でした。
 2人の満足そうな表情を、しばしご覧ください。

学会発表2012春















【2012年1月6日(金)】

  本日は、物部川にて水生生物の採集です。上流域・別府は雪(1)、水温2.7℃の中での採集でした。
 手が凍える中、河村氏、沖野氏が頑張って採集しています。こんな水温環境でも水生生物はたくさん生きています。(2)
 川べりにも雪が積もり、川で採集していると、時々、上の枝からの冷たい雪の攻撃がありました。(3)
 疲れた体には甘いものが欠かせません。甘いものを食べて、エネルギー補給です(科学的ではないですが)。糖分で癒されましょう。(4)
 下流域・山田堰跡付近は穏やかな天候です。もちろん雪もありません。水温は相変わらずの低さ(10℃程度)でしたがね。(5)

川虫採集













【2011年11月5日(土)】

  本日は、オオクチバス(ブラックバス)採集で岡山県・児島湖行きです。
 新しく研究室分属した3回生2名を含め、総勢7名で出掛けました。
 バス釣りとしては時期も遅く、小雨交じりで水温も低い最悪のコンディション。次第に口数が少なくなり、皆浮かない顔です。
 呆然と湖面をみていたり、座り込んでしまったりしています。
 ナマズ、ワタカ、フナなどは釣れました。でも、オオクチバスは・・・。また出直しです。

オオクチバス採集









【2011年11月4日(金)】

  本日は、宇和海・武者泊にてカサゴ採集です。院生ばかり5名が参加しました。
 透明度は最高、堤防の上から水深4〜5メートルの底が見えます。でも釣りには好ましい条件とはいえません。
 テンジクダイ類は数知れず。ここのテンジクダイ類は大物過ぎて、かかった瞬間、「カサゴ?」と思ってしまいます。
 期待しながら釣り揚げてみて、姿を見てがっかり、を何度経験したことか。
 ま、カサゴを釣ってみれば、カサゴの引きとテンジクダイ類の引きの違いが分かるようになりましたがね。
 3時間ほどでえられたカサゴ類は、カサゴは8個体、イソカサゴ6個体、ハナミノカサゴ1個体(4)でした。
 IY氏が大きな平べったいカサゴを釣りました・・・、いやアイゴですね。食べれば美味しそうですが、目的外なのでリリースしました。(3)

カサゴ採集













【2011年10月23日(土)】

  本日は、生態研・遺伝グループ伝統の(といっても、今年で3年目ですが・・・)登山・釣行に出かけました。
 四国某所でのイワナ採集です。え?禁漁期では?もちろん特別採捕許可を取っています。密漁ではありません。
 今回は、イワナの遺伝的多様性を研究している宮崎大学のK嬢を特別ゲストに迎えました。
 山道を2時間かけて、600mあまりの高さを登っていきます。苦労の末に採集できたイワナに、皆満足そうです。

イワナ採集












  さて、釣りが終われば、残りは下山のみ。登りの時と比べ、みな笑顔です。私自身、写真を撮る余裕が生まれました。(1)
 山は険しいです。ロープが必要なところもあります(2)。本日登った最高標高地点は、875mでした。
 ただ、私のGPS、最初にちょっと設定ミスがあったかもね。地図で見るとその地点、900m余の高度はありそうです。(3)
 私が休憩しているとき、学生が、私から生気を抜こうとしています。危うく動けなくなるところでした。(4)
 午後3時に、皆無事に下山、笑顔です。皆まだ余裕の表情ですね。
 私は生気を抜かれているので、写真に納まらないようにいたしましょう。(5)

イワナ採集・下山























【2011年9月23日(金)】

  本日、学生実験に用いるブルーギルの採集に行きました。大型個体を得るなら、住吉池です。
 沖野氏が大物をかけました。石田(晃)氏が非常にうらやましそうな顔でみています(1)。
 無事取りあげたのは(2)、やせっぽちのブルーギル?いや、ボラですね(3)
 自分の研究材料が釣れた石田(勇)氏が、後ろでうれしそうです(3)。
 ボラは、2個体得られました(4)。2個体とも沖野氏が採集したものです。ボラ釣りマスターです。「ボララー」とでも呼びましょう。
 ブルーギルは、15cm以上のものが26個体、それ以下のサイズものは50個体以上釣れました。
 ついでにオオクチバスも10個体ほど。みんなうれしそうです(5)(6)。
 おまけは、アカミミガメのオス個体です(7)。ハリを外し、逃がしてあげたので、S氏は密かに恩返しを期待しています。
 「竜宮城に行くなら、ウエットスーツと酸素ボンベを枕元に置くか?」などと思いめぐらせているようです。
 なお、本日の優勝者は増井氏でした。あまり、写真には出演することなく、こつこつと採集個体を積み重ねていました。

ブルーギル採集






















【2011年9月16日(金)】

  ここでは、ティラピアの雌雄判定法をお見せしましょう。
 下の写真は、総排出口部分の写真です。左がメス、右がオスです。穴が3つあるのがメス、2つしかないのがオスです。
 総排出口に食紅などの色素をつけるとより。判別しやすくなりますね。

ティラピア雌雄判別













【2011年8月22日(月)】

  カワムツを10トン水槽から500リットル水槽に移動させます。(1)は10トン水槽の水を抜いているところです。
 増井氏、沖野氏が臭い苔の混じった水をかぶりながら奮闘しています。
 採集した魚は、屋内の500リットル水槽に移動させます(2)。左から大分、高知、愛知の集団を収容しました。
 魚は、個体の大きさを合わせ、70リットル水槽に2個体ずつ収容し、攻撃性に関する実験開始です(3)。
 さて、どんな結果が得られますか。

カワムツ移動










  次に、個体識別のための標識付けをお見せしましょう。
 魚は先ず麻酔をします(1)。その後、体長体重を計測します(2)。この太っている人は誰だ?ダイエットしましょうね。
 魚は、まだ麻酔の効いている間に標識を打ちます(3)。
 今回用いたのはリボンタグ(5)、針で魚に刺した後(3)、余分(針の部分)をハサミで切り落とします(4)。痛いでしょ?ごめんなさい!
 標識をした後は、水カビ等を防ぐため、魚を1時間ほど薬浴することが望ましいです。

タグ付け



















【2011年6月26日(日)】

  本日は、愛知県豊川遠征です。前日25日に出発し宿泊して鋭気を養った後、本日カワムツ(Cタイプ)採集です。参加者は、学生3名+教員1名でした。
 豊川水系黄柳川(つげがわ)を転々としました。昨年11月に100尾を採集した上流域(写真左)では釣れません。少し下流の蔵平(写真右)に移動します。
 ここで、ようやく、入れ食いとまではいかぬもののコンスタントに採集でき、何とか50尾を得ました。
 上流では4尾連続で釣り、トップに立っていた田中嬢ですが、ここでは全く釣れずやや不満足な表情です。
 右写真のはるか向こう、階段のところに立っているのが田中嬢および石田氏です。写真が小さいので不満げな表情は読み取れませんね。
 本日は沖野氏が大活躍、50尾のうちの半数余りを釣るとともに、普段の「雨男批判」をかわすかのごとく、丸1日上天気をもたらしてくれました。
 おかげで、本日はみんな、釣り終わってみると赤鼻のトナカイのようになっていました。

豊川カワムツ












【2011年6月24日(金)】

  本日は、近場です。物部川の山田堰付近でカワムツ(Bタイプ)の採集を行いました。参加者は、学生4名+教員1名です。
 則友川、別府と場所を転々としながら、落ち着いた先が山田堰でした。
 だったら最初からここに来ればいちばん近いのに・・・と批判されそうですが、いえいえ、言い訳すれば、
 山田堰のは大物ばかりなので、それを避けて当初は上流に15pクラスを狙って行っていたのです。本当ですよ。
 予想どおり、大物中心で何とか20尾ほど釣り揚げました。予定の尾数まではあと少し必要ですね。また行きましょう。
 実験担当者の田中嬢も大物を釣って満足げです。後ろの人は不審者ではありませんのでご安心ください。
 大活躍は増井氏でした。

物部川カワムツ












【2011年6月5日(日)】

  本日は、鹿児島県指宿市の湊川河口にてティラピアの採集です。
 雨の中、生態研の精鋭4人がびしょ濡れになりながら頑張っています(1)。早く終わらせて温泉に行きたいものです。
 釣れました!大物です。魚をばらさぬように沖野氏が懸命に竿をこらえています・・・、そのはずです(2)。
 無事取り込み、全員に安堵の表情が浮かびました(3)。竹内氏は思わずガッツポーズです。
 下段左から、本日の最大サイズ・増井氏の45p強、2位の沖野氏・35p強、3位(?)石田氏です。みんな満足げです(4)。
 2時間ほどの採集で、9尾の個体を得ました。

指宿ティラピア採集



















  釣った魚は生かした状態で持ち帰ります。その手順をお見せしましょう。下の写真をご覧ください。
 まずは、魚の入った袋に酸素を入れます。水と酸素は袋の中で半分半分くらいの比率で。
 鰭の棘によって穴をあけられることがないように、袋は2〜3枚重ねで用いるのがよいでしょう。(1)
 袋を輪ゴムでしっかり梱包すると温度管理のため発泡スチロールケースに収めます。(2)
 氷を少し入れて温度を下げることによって、魚の酸素消費を抑える方が長時間の運搬にはよいでしょう。矢印に魚が見えます。(3)
 魚の種類にもよりますが、10p程度の魚で、1袋に50個体くらい入れても10時間くらいは元気です。
 今回は個体サイズが大きいので、1袋に20〜30pサイズを7個体入れました。もう1つの袋には35〜45pを2個体です。
 今回は、運搬途中で泥を吐いてしまい水が茶色に濁ってしまいました。濁りがひどいようでしたら水を交換するのがよいでしょう。
 運んでくると、袋のまま水に浮かべ、移動先の水温に少しの時間慣らせます(4)。さて、濁った水の中で、魚は大丈夫でしょうか?
 15時間の運搬に耐え、ティラピアは元気に泳ぎだしました(5)。ティラピアさん、ご苦労さん。新しい家でゆっくりしてください。

ティラピア梱包




















【2011年5月30日(月)】

  本日は、実験に用いる採卵用のオオキンブナ採集です。
 場所は某所、オオキンブナが産卵に集まるところです。場所は教えられませんね。(1)
 ギンブナを含め、増井と2人で計16尾を採集しました。(2)は取り込み中のところです。
 (3)がオオキンブナのオス、(4)が放卵メスです(こちらはギンブナかもしれません)。

オオキンブナ採集