Photo Gallery - Part 2  神津島・銭洲編

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    ウェットスーツを着込んで,いざ海へ!

 でも,この写真はジンベイザメと一緒に泳ぐ企画に参加したときのもので,神津島・銭洲岩礁とはまったく関係ありません.m(__)m
(2003年8月,土佐清水市)



伊豆諸島の神津島を基点として行っている銭洲岩礁GPS観測を紹介します


 伊豆半島はフィリピン海プレートの北端に位置し,本州に衝突している.しかし,国土地理院GPS全国観測結果を見ると,フィリピン海プレートの運動(緑の矢印)に対し,伊豆半島は西向きにずれた動きを示している.伊豆半島はフィリピン海プレートから分離した地殻ブロックを形成しているのではないか? その南側はどこまで伸びているか?
 こういう問題を解明しようと銭洲岩礁 (Zenisu Reef) でGPS観測を始めました.名古屋大の木股さんとの共同研究です.


 東海地震の発生が懸念されている駿河トラフとは別に,銭洲海嶺(海底山脈)の南側に新たなプレート境界ができつつあるのかもしれない.もしこれが本当なら,駿河トラフに沈み込むプレートの速度は現在の予想より小さくなり,東海地震の発生予測にも影響を与える.
 しかし,海ばかりで観測点が無い.銭洲岩礁が鍵を握る.


銭洲岩礁へ行くときの拠点は神津島


 2002年4月からジェットフォイルが就航しました.東京竹芝から3時間半.写真は港に入ったときのものですが,実際に走るときは船体が海面から浮き上がります.
 走っているときの快適さと反対に,港に係留中はかなり揺れます.そのため,以前の大型客船に比べ運休の割合が増えました.運行時間も昼間に限定されるので,遠方から出向くには以前より不便になりました.
 神津島は島全体が火山からなり,本当に平地がありません.神津の狭い坂道を縦横に車を走らせるのは至難の業です.
 神津島前浜港にて,右から木股さん,宮島さん,Dudy君(以上,名古屋大学環境学研究科),渡部君(高知大学理学研究科).後方は天上山.
(2002年5月撮影)
 銭洲でGPS観測するときは神津島を基準にします.そのため,神津島ヘリポートの一角で基準観測をします.
 銭洲行きでいつもわれらが頼りにするは吉栄丸.船先を岩礁に押し付けている間に飛び移ります.観測の成否は船長の天候判断にかかっています.
 神津島多幸湾に停泊中.


神津島から南西へ約40km.1時間半〜2時間の航海で,大海原に突然岩礁が現れます

 1994年11月に初めて銭洲に来たときは,(故)松田優作のように「なんじゃ,これは!」と思いました一番大きい岩で高さ10mちょっと.海が少し荒れただけで,全体が波をかぶります.
 初回は準備不足で何もできませんでした.
 1995年7月,初回敗退の経験を生かして無事上陸,観測点を設置することができました.右に移っているのが吉栄丸.
 その後ほぼ毎年上陸しています.ただし,天候待ちで神津島で足止めされることもたびたびです.出航して引き返すこともあります.
 以下3枚の写真は2004年10月下旬のもの.大丈夫と判断して出発したのですが,急にうねりが出て上陸どころではありませんでした.そのかわり,岩礁全体が波をかぶる壮絶な光景を見ることができました.
 観測点のある大根(おおね)を東側から見たもの.通常は2つの大きな岩は歩いて渡れるのですが,この日は絶対に無理.左側の岩の上に観測点が2ケ所あります.
 大根の南には小さな3つの岩(カド,マンナカ,ソト)があります.この写真はその南からのもの.中央遠方に2つに分かれて見えているのが大根.
以下の9枚は2003年5月のもの.朝7:00に上陸してすぐ観測開始.待機中に海が荒れだして,12時に観測を終了した時点では,船に戻るのに怖い経験をしました.
 ミニ三脚を設置中.
 三脚の設置が終わって観測を開始.風で浮き上がらないよう,ロープで下向きに固定しています.この日は絶え間なく波しぶきがかかりました.
 こちらの観測点はボルトを岩盤に直接埋め込んでいます.アンテナをボルトに固定するだけ.その少しの間に,頭からシャワーをかぶりました.向こう側が崖になっていて,この日は強い向かい風を受けたため.
 2つの観測点の位置関係はこうなっています.波しぶきで岩が濡れているのがわかります.
 大根の最上部から観測点を見るとこんな感じ.波がぐーっとせり上がってきます.
 大根から南を望む.右からカド,マンナカ,ソト.今日は完全に波をかぶっています.
 観測中,しばしもの思いにふける.男は背中で語る.
 暇なので,次からのことを考えて観測点の整備をする.ロープを固定するピンを埋め込む穴をドリルで開ける.
 1回のチャレンジで上陸に成功した田辺君(高知大学理学研究科).ただし,履いている釣り用ブーツにスパイクが無く,この日は思うように歩き回ることができませんでした.もっぱら撮影係.
Part 1 導入編
Part 3 北マリアナ編
Part 4 バンダアチェ(スマトラ)編