津江研究室

ハドロン物理学

ハドロンとは、強い相互作用する素粒子(陽子や中性子や中間子)のことです。重い原子核同士を高いエネルギーで衝突させて、宇宙初期(宇宙開闢から10^{-4}秒(0.0001秒)程度)に経験したであろう高温状態、あるいは高密度状態を実験的に実現しようという試みがなされています。そのような状態での基本粒子(クォーク・グルオン)や素粒子の振る舞い、物質の相転移、自然界が持っている対称性の様子等について理論的に研究しています。

 

原子核理論

核子(陽子・中性子の総称)からなる有限量子多体系としての原子核に対する揺らぎ(量子的・熱的)の効果を理論的に研究しています。少数多体系である原子核などでは``揺らぎ"の効果により系がどの様な振る舞いを示すか等について研究しています。ハドロン物理学研究での相転移現象の動力学の研究との関係からも、非平衡系の統計力学的扱いまで視野に入れて研究しています。

 

☆ サイエンス社、臨時別冊・数理科学2010年1月「多彩な量子の世界」に、
数理科学2001年3月号に書いた記事が再録されています。


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