★ 結果 ★
-吸光度測定による定量および純度測定
測定のために超純水で希釈(6倍希釈)したが,器械に表示された数値は,原液に対する値である。
1 班,3 班の「+++++」はバイオフォトメータの取説書によると「吸光度が高すぎる」というエラーであった。別の機器で再測定し,値を載せた。
このことと 1 班,3 班のRNA 抽出がうまくいったかどうかとは,別問題である。泳動量と電気泳動の結果も合わせてしっかり評価して欲しい。
. | . | 値 | 再測定 | 発生段階 | 電気泳動量 |
1 班 | 濃度 (ug/uL) | +++++ | 1.5569 | 16 細胞期 | 1 uL |
A260/A280 | ----- | 1.97 | |||
2 班 | 濃度 (ug/uL) | 0.675 | . | 0.5 ug 計算 |
|
A260/A280 | 1.04 | . | |||
3 班 | 濃度 (ug/uL) | +++++ | 0.824 | 胞胚期 (B) |
1 uL |
A260/A280 | ----- | 1.87 | |||
4 班 | 濃度 (ug/uL) | 0.489 | . | 0.5 ug 計算 |
|
A260/A280 | 1.81 | . | |||
5 班 | 濃度 (ug/uL) | 0.433 | . | 原腸胚期 (G) |
0.5 ug 計算 |
A260/A280 | 1.64 | . | |||
6 班 | 濃度 (ug/uL) | 0.394 | . | 0.5 ug 計算 |
|
A260/A280 | 1.56 | . | |||
7 班 | 濃度 (ug/uL) | 0.254 | . | プルテウス幼生 (P) |
0.5 ug 計算 |
A260/A280 | 1.50 | . | |||
8 班 | 濃度 (ug/uL) | 0.152 | . | 0.5 ug 計算 |
|
A260/A280 | 1.57 | . | |||
. | . | . | . | . | . |
-アガロースゲル電気泳動
各グループの total RNA 水溶液をアガロースゲルで電気泳動した。M のレーンで泳動したマーカーは,二重鎖 DNA のマーカーであるため,
RNA の鎖長を判定する物差しとしては使えないので注意すること。
ただし,光の強さ(白くみえる部分)はそこにある核酸の量を反映していると考えてよい。強い光,太いバンドはそれだけ核酸の量が多い。
★ レポート作成のポイント
実験結果の説明として,上記の電気泳動写真および数値を使用し,抽出した RNA のクオリティチェックを自分たちでしてください。
自分たちの班の結果を中心に述べるのが基本ですが,他班の結果も材料にして,濃度と電気泳動像のつじつまが合っている
かどうかなど,考察してみてください。A260/A280 とは何なのか調べてみると深い考察ができるかもしれません。
★ 課題1
今回の実習でやったアガロースゲル電気泳動は,RNA を正しく鎖長ごとに分離できる方法ではありませんでした。
TAEバッファーにアガロース(1% w/v)を溶かし,固めたゲルを使い,TAEバッファー中で電気泳動しました。
この課題で,「正しい方法」を自学で理解してもらいます。RNA をゲル電気泳動で分離する正しい方法について,説明してください。
ただし,「○×○×法」のように単語で答えるのではなく,RNA の性質などについても触れながら,手順や使われる試薬などが
「何ための手順なのか?」「その試薬にどんな効果があるのか?」が分かるように,でもなるべく簡潔に記述してください。
2) 逆転写反応による cDNA 合成へ
3) RT-PCRへ
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