ホヤゲノム解析の現在
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ホヤは,そのド
ラフトゲノムの決定や,豊富な cDNA 配列など,配列データのリソースが,他のモデル生物と比較しても,非常に充実してい
るといえる。これらのデータによって,かなり正確な遺伝子の予測や,時間的な遺伝子発現の予測が可能になってきている。FISH 法と BAC クローンの末端 DNA 配列データに基
づくゲノムの物理マップはユークロマチン領域の 70%
以上がカバーされるようになっており,染色体上の遺伝子の分布などについても明らかになってきている。この 5
年ほどの間に得られたゲノム配列に関するデータにどのようなものがあるのか,また物理マップ作成がどのように行われてきたかを説明する。またそれらによっ
て少しずつ明らかになってきたホヤゲノムの特徴についても議論したい。 |