含ウラシル一本鎖 DNA の調製
みんなのデータ
(2003 年 10 月 3 日)



10 月 3 日までの実験でみなさんが調製した一本鎖 DNA の電気泳動の結果です。
画像を右クリックしてダウンロードし、レポートの図として使ってください。

各ゲルに泳動されているサンプルは以下のとおりです。結果についてのコメントは
ここではしません。みなさん、よく考えて考察をしてください。うまく行かなかった人へ。
これはあなたに与えられたチャンスです。どうしてうまく行かなかったのかをしっかり
考察してください。そうすれば次にはうまく行きます。最初からうまく行った人よりも
何度も失敗した人は、苦労の末に “できる” ようになったときに、その技術がきっと
“わざ” になっているはずです。

M: 分子量マーカー(DNA サイズマーカー)(pBR322/BstNI
   このマーカーは、4 本の直鎖状の二本鎖 DNA 断片の混合液です。pBR322 という
   プラスミドを BstNI という制限酵素で切断したものです。各断片の長さは、移動度の
   小さい(泳動の起点に近い)方から順に、 1857 bp、1058 bp、929 bp、383 bp です。
   今回のアガロースゲル電気泳動では、環状の一本鎖 DNA を電気泳動しています。
   同じ長さ(塩基長)であっても、直鎖状よりも環状の方が移動度が大きく、またもちろん
   二本鎖より一本鎖の方が移動度が大きくなります。正確な換算はできませんので
   今回の泳動では、マーカーの位置はあくまで“参考”ということにしてください。
ds: みんなが電気泳動した一本鎖 DNA と同じ配列の(ということは同じ塩基長の)
   二本鎖プラスミド DNA です。2 本の大きなバンドが見えますが、移動度の大きい方
   がバンドが太く、移動度の小さい方がバンドが細いですね。太い方は、閉環状
   スーパーコイルを形成したプラスミド、細い方はどちらかの鎖に切れ目が入って
   スーパーコイルがほどけた状態(開環状)のプラスミドです。言葉がややこしいですが
   “開環”といっても環が完全に切れて直鎖状になっているわけではありません。
(1)〜(6) はみんなのサンプルです(敬称略)。
ゲル 1: (1) 藤本 (2) 胡 (3) 野崎 (4) 小谷野 (5) 山普@(6) 山岡
ゲル 2: (1) 二宮 (2) 片岡 (3) 高橋翔 (4) 島 (5) 武田 (6) 岩井
ゲル 3: (1) 後藤田 (2) 山下 (3) 桜井 (4) 河島 (5) 高橋健一 (6) 岡
ゲル 4: (1) 中村&吉村 (2) 下八川 (3) 小林 (4) 多田 (5) 田村 (6) 宮内
ゲル 5: (1) 藤井 (2) 松本 (3) 國府田 (4) 小原 (5) 原 (6) 池田

No. 1 ゲル No. 1

No. 2 ゲル No. 2

No. 3 ゲル No. 3

No. 4 ゲル No. 4

No. 5 ゲル No. 5



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