2010 海洋生命・分子工学実験 II (遺伝子工学的実験法)

5 月 7 日のデータ



EGFP cDNA の pQE30 への組換え実験・・・
制限酵素処理の結果


電気泳動マーカーは pBR322/BstNI です。バンドは 5 本見えますね。
上から順番に 1857 bp,1058 bp,929 bp,383 bp,121 bp です。
121 bp のバンドはかすかにしか見えません。

さて。。。

ゲル No. 1 に 「」 の印が 2 つと,矢尻が 1 つありますね。
それから,ゲル No. 2 にも 「」 の印が 1 つあります。この 「」 は,ゲル No. 1 に付いている
」 とは意味が違います。 ゲル No. 3 やゲル No. 4 には印が付いていませんが,どれにも
同じようなバンドはありますね。気づきましたか?
レポートを書くときは,これらのバンドについて考察をしてください。

ゲル No. 1 の 2 つの 「」 について:
 pQE-BvII を切断した人は (予習レポートで予測したと思うけど) 2 本のバンドを見ることが
できるはずだったよね? でも,実際には,プラスミド本体と思われるバンドの他に 「」 の
バンドが 2 本あるよね? これって,失敗? それにしては,このプラスミドを使った全員の
サンプルで,「」 のバンドが必ず 2 つあるよね? ってことは,この結果は “出るべくして
出た結果” なんじゃないかな? そうだとしたら,web テキストや事前の講義に出てこなかった
新たなヒミツがあるんじゃないかな? それを推測してみよう。 どんな可能性があるかな?

ゲル No. 1 の矢尻について:
 これも予想外の位置の予想外のバンドだね〜。 どうしてこういうバンドが出るのか,説明
してみよう。

ゲル No. 2 の 「」 について:
 よ〜く写真を見ると,同じゲルのサンプル 3,4,7 にも,ほんのわずかだけど,同じ位置に
バンドがあるね。 これについても,どうしてこういうバンドが出るのか説明してみよう。

レポートでは,自分のデータだけじゃなく,他のみんなのデータについても考察してください。
実習では,自分の実験が失敗したからといって落ち込む必要はありません。
成功したか失敗したかではなく,自分や友だちの実験結果から何を学んだかが大切なのです。

わからなければ質問をしに来るのだよ。

ゲル No. 1    
ゲル No. 1M  マーカー
1 池田
2 尾納
3 駒田
4 星島
5 松田
6 磯崎
7 久冨木

(敬称略)

ゲル No. 2    
ゲル No. 2
1 山城
M  マーカー
2 田代
3 澤渡
4 森川
5 今村
6 瀬川
7 仲原

(敬称略)

ゲル No. 3    
ゲル No. 3
1 松本
2 龍崎
M  マーカー
3 山口
4 澤田
5 松尾
6 松延
7 佐伯

(敬称略)

ゲル No. 4    
ゲル No. 4
1 鈴木
2 野坂
3 黒田
M  マーカー
4 加納
5 黒河
6 宮本

(敬称略)




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