◎液体試薬の秤量の仕方

*硫酸の希釈の仕方に注意
*塩酸と硝酸の取り扱いに注意
*有機溶媒の取り扱いに注意

・秤量する液体試薬が毒劇物か一般試薬かを区別する.毒劇物であれば,保管庫のカギを開けて試薬を取り出し,秤量後に使用量を記録し,試薬を保管庫に戻して施錠すること.

1.メスピペットで秤量する場合(〜20 mL程度まで)
・ねじ式ピペッターをメスピペットにはめる.
・メスピペットを液体試薬に直接差し込み,ねじ式ピペッターのねじを回して液体試薬を吸い込む.
・メスピペットの目盛りを見て必要な容量を吸い込んだら,ねじをとめ,ゆっくりとメスピペットを試薬から引き上げ,採取した液体を移す容器(試験管やビーカーなど)の中へもっていき,ねじを逆転させてメスピペットの溶液を容器へ注ぎ込む.(メスピペットの先が吹き出し型かそうでないかを確認しておく)
・使用したメスピペットはすぐに流水で濯ぎ,ピペット洗浄液に浸漬する.

2.メスシリンダーで秤量する場合(20 mL以上)
→粉体試薬のメスアップも参考にして下さい.・

・左手でメスシリンダーの足を実験台に押しつけながら,右手に試薬瓶を持って溶液を直接メスシリンダーへ注ぐ.
・秤量したい容量に近づいたら,試薬瓶を実験台に置き,パスツールピペットを使って溶液をつぎ足す.
・メスシリンダーの溶液をビーカーやフラスコに移す.
・使用したメスシリンダーは速やかに流水で濯ぎ,定法に従って洗浄する.

◎溶液の希釈方法 

(例1)70%アセトン水溶液を水で薄めて40%にする.
70   40(40-0)
  40
0    30(70-40)
上記から,70%アセトン40 mLと水30 mLを混合すればよい.

(例2)90%エタノールと30%エタノールを混ぜて50%エタノールを作製する.
90   20(50-30)
  50
30   40(90-50)
上記から,90%エタノール20 mLと30%エタノール40 mLとを混合すればよい.

(例3)1Mカコジル酸ナトリウムと0.2Mカコジル酸ナトリウムを混ぜて0.5Mカコジル酸ナトリウムを作製する.
1.0  0.3(0.5-0.2)
  0.5
0.2  0.5(1.0-0.5)
上記から,3 mLの1Mカコジル酸ナトリウムに5 mLの0.2Mカコジル酸ナトリウムを混ぜればよい.

  

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