*硫酸の希釈法
・濃硫酸に直接水を加えてはいけない!
・水に少しずつ濃硫酸を加えるようにすること.
・硫酸は劇物です.
(例)70%硫酸水溶液を97 mL作製する(濃硫酸が97%の場合).
1.バットまたはプラスチックビーカーに氷(117室から取ってくる)を入れる.
2.200 mLのメスシリンダーに27 mLの二次蒸留水を入れる.
3.メスシリンダーを氷に埋めて冷しておく.
4.10 mLのコマゴメピペットにゴムキャップまたはねじ式ピペッターをつける.
5.コマゴメピペットを使って濃硫酸をゆっくりと吸い取る(5-6 mL).
6.メスシリンダーの内側側壁面をつたわせるように,コマゴメピペット内の濃硫酸を少しずつ加える.
7.濃硫酸を少し加える毎に,バット全体をゆるく回転震盪させ,メスシリンダー内の溶液が混ざるようにする(熱が発生するので,冷却するため).
8.しばらく震盪したら,再びコマゴメピペットを使って濃硫酸を少しずつ加えて回転震盪する.
9.溶液の容量が97 mLになるまで上記8を繰り返す.
10.溶液が十分に冷えたことを確認し,メスシリンダーの溶液をフラスコやビーカーに移す.
11.使用したコマゴメピペットは流しで十分に流水を通してから,ピペット洗浄液に漬ける.
12.メスシリンダーも流しで十分に流水で濯いでから,定法に従って洗浄する.
*塩酸と硝酸の取り扱い
・揮発性なので,秤量や希釈はドラフト内で行うこと.
・両方とも劇物です.
・メスピペットで秤量するときは必ずねじ式ピペッターを使用すること.
*有機溶媒の取り扱い
・毒劇物指定の試薬があります.
・プラスチック器具を使うとプラスチックが溶けることがあります.
・揮発性の高い試薬はドラフト内で取り扱うこと.
→液体試薬の秤量
薬品管理へ戻る
ルーティーンへ戻る
|