2016 年度の実験結果 (B グループ)




B グループの SDS-PAGE の結果を載せます。
このページから写真を自分の PC に保存して,レポートに使って下さい。

レポートには,高画質版のデータを使って下さい。ページの下の方にリンクがあります。
(リンクを左クリックして,写真の上で右クリックすれば保存に進めます) 

いろいろなことが読みとれます。どれだけのことを学んだか,レポートでしっかり報告してください。
レポートを書くときには,自分のグループのデータだけじゃなく,他のグループのデータについても
考察してください。グループによって結果に違いがありますね
教材としてとても面白いです。


ふじわら 先生からのレポート課題 2 の実践編になります。


染色に使った溶液は以下の通りです。

* 染色液: クマシーブリリアントブルー(Coomassie Brilliant Blue: CBBと略す)
   45% エタノール(v/v),10% 酢酸(v/v) に対して,クマシーブルーの粉を 0.25% に
   溶かしたものです。

* 脱色液: 25% メタノール(v/v),10% 酢酸(v/v),2.5% グリセリン(v/v) です。

【手順】 
(1) 泳動後のゲルをゲル板から外し,CBB 染色液に浸ける。
   これは実習の最後に自分たちの手でやりました。
(2) 染色時間を短縮するために電子レンジ1分くらい加熱。
   (急がないなら,シェイカーでゆっくり揺すりながら,室温に 数時間置く。)
(3) 染色液をビンに戻し,ゲルを水道水で洗う (水が青くならなくなるまで)。

(4) 脱色液に浸け,ゆっくり揺すりながら,室温で数時間置く (バンドがはっきりと
   見えてくるまで)。
(5) 10% 酢酸水溶液に浸け,室温で静置する (ゲルのバックグラウンド=背景の
   青い色がすっかり抜けるまで)。


染色直後のゲル  ゲル全体が真っ青で,タンパク質がよく見えません。




M レーンでは,マーカーを電気泳動しました。各バンドの分子量がいくらかは,実験室で
配った資料を参考にしてください。


※注意!
 全てのゲルの写真の中にひときわ目立つ極太のバンドがあります。
写真のMレーン中で「※印」で示した大きさの位置にあるバンドです。
a → b → c → d と順に薄く細くなっていきますが,「d」 にも見えます。

このバンドは,EGFP ではありません!

 このバンドの正体は,大腸菌からタンパク質を取り出す時につかった
リゾチームという酵素(タンパク質)です。この酵素で大腸菌の細胞壁を壊し,
大腸菌からタンパク質を取り出しやすくします。 つまり,この大量に見えて
いるタンパク質は,大腸菌自身が作ったタンパク質ではありません。
 けれど,アフィニティクロマトグラフィーの仕組みを考えれば,EGFP の精製
を邪魔しないので,あっても問題ないです。 溶出液 「d」 のレーンで見えて
しまっているのは,量が多すぎて,しっかり洗いきれなかったことが原因です。
なので「※」の位置のバンドについては,それほど頭を悩ませなくて大丈夫です。
それ以外のバンドをよく見ましょう。

 もしも,この web ページや授業で手に入れた情報以外で,考察のために欲しい情報が
あれば,是非問いあわせて下さい。(課題の答えは教えてあげませんが,ヒントになりそう
なことは教えてあげます。重要だと思ったヒントは,全員に教えてあげます。)




























わからないことがあれば,砂長か藤原先生か TA まで,いつでも質問に来てください。

























 

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