動物は、 たとえば節足動物門（昆虫やクモ、カニ、エビなど）、軟体動物門（貝やイカ、
タコなど）というようにグループ分けされています。「門」というのはグループ分けの
階級の中で一番大きなものです。私たち人間は、サカナや両生類、は虫類、鳥類など
とともに背骨のある動物（脊椎動物）としてひとくくりになり、「脊索動物門」という門に
属します。ホヤには背骨はありませんが、私たちと同じ「脊索動物門」に属しています。
つまり、広い動物界の中では私たちととても近い間柄にあるのです。
私たちの使っているホヤは、ミサキマメイタボヤといいます。

写真は、ガラスに貼り付いて育っているホヤを、ガラス越しに（つまり腹側
から）見たものです。 大きなものでも、長さは1 cmくらいです。体の中には、
鰓（私たちの喉にあたる）や胃、腸が見えます。
　このホヤは、体のまわりのあっちこっちに”芽体”という膨らみを作ります。
芽体は、親から離れて新しい完全な体を作りはじめるのです。

写真を見た最初の感想は？
私たちと近縁だとは信じられないでしょう？

私たちは、このホヤの出芽のしくみを研究しています。

•  出芽ってどんなこと？
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ホヤは、その胚発生（"タマゴから"一人前の体ができる過程）もまた、とてもおもしろい
研究テーマです。 こちらのページ も見てください。