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都市計画学的アプローチを援用して最適な防災計画を考える研究室です

2026年度のニュースNEWS

2026年5月11日:学生と企業・官公庁の座談会を開催しました.

    今年度も防災計画学の授業の一環として,学生と企業・官公庁の座談会を開催しました.
    ご参加いただいた企業・官公庁様は,(株)第一コンサルタンツさま,構営技術コンサルタント(株)さま,都市開発コンサルタント(株)さま,(株)地研さま,四国建設コンサルタント(株)さま,高知県庁土木部さま,四国地整さまになります. 大変お忙しい中ありがとうございました.
    GW明けの授業ということで出席率が若干不安でしたが,3回生はほぼ全員出席してくれました.
    座談会では,きれいな話だけではなく,例えば「授業だから参加した?」や,「初年度の年収は500万円以上欲しい?」,「社員のみなさん,今の給料に満足していますか?」など,少々踏み込んだ質問に対して,学生・会社様に挙手制で伺うことなどできました.
    地球環境防災学科には,理学・工学に興味がある幅広い学生が集まっています.建設関連業界に興味のない履修者がある程度いることもわかっています.そのような中でも,少しでも多くの皆さんが,「この業界って意外とおもしろそうじゃん」とか,「もう少し話を聞いてみようかな」という機会を提供できたなら嬉しく思います.



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2026年5月2日-7日:ヌサンタラの研究が始まりました.

    この度大林財団からご支援をいただき,インドネシアの研究者との共同研究が始まりました.
    今回の調査は,ハサヌディン大学のムナジャット・ヌルサプトラ先生と,シャエフル・ラフマット先生にご協力いただいています.
    研究テーマは都市開発と災害リスクであり,ヌサンタラの新首都計画を対象としました.
    調査の大きな目玉は,周辺の既存集落の住民に対するアンケート調査,ヒアリング調査の実施でした.
    我々全員,ヌサンタラとその周辺の都市に行くのは初めてでしたので,当初の予想は大きく覆されるものとなりました.
    ヌサンタラの主要開発は終了していますが,これからも開発は継続する予定です.
    開発地域と周辺の既存集落には大きな溝が存在することが調査からわかりました.
    これから,これらの結果をまとめたいと思います.
    なお,ムナジャット先生は5月末から日本に1年間滞在することが決まっています.こちらは鹿島研究財団からご支援いただき,実現しました.
    これから一年間,経験したことのない新しい共同研究ができそうです.ご支援いただきました大林財団様,鹿島研究財団様に感謝申し上げます.



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2026年4月1日:修了生の荒木さんが受賞しました.

    大変おめでたいニュースです.
    令和8年3月に本学大学院を修了された荒木徹平さんが,(一社)建設コンサルタンツ協会が企画する「2025年度懸賞論文(学生論文)」で最優秀賞を受賞しました.
    今年度は27編の応募があり,その中で最も優れた賞が「最優秀賞」となるようです.この懸賞論文は平成17年から毎年開催されていますが,必ずしも毎年「最優秀賞」が選ばれるわけではないようです.これまでの入賞論文を見ますと,平成30年度以来,7年ぶりの「最優秀賞」の受賞となったようです.
    以下,論文の概要と講評を転載します.

    <論文題目>
    『広域災害に挑む次世代空間情報技術:画像検索AIによる被災住宅の即時位置特定手法とその社会実装に向けた展望』

    <論文の概要>
     本論文は、南海トラフ巨大地震などの発生により、将来的に甚大な被害が懸念されている地方自治体において、常態化している職員のマンパワー不足という課題に対し「被災状況の広範囲かつ迅速な把握」を支援する、次世代空間情報技術を提案しています。
     提案技術では、深層学習モデルのR2D2を採用した画像検索AIにより、位置情報を持たないSNS投稿画像と位置情報を持つ被災前画像を自動でマッチングさせ、被災場所を即時に特定できるとしています。これにより、従来は利用が困難で未活用であった市民提供画像を、場所を特定する「道標」として変換・活用することで、地方自治体における広範囲かつ迅速な被害状況の把握を支援し、災害対応の効率化に寄与できる可能性があると述べています。
     本論文内では、令和6年能登半島地震で被災した住宅の損壊前後のストリートビュー画像にオープンデータセットの画像を追加し、検索性能に与える影響を検証しています。設定した追加画像数の条件に関わらず検索性能は一定の安定性を示しており、損壊の程度に関わらず損壊後画像から損壊前の建物を半数以上特定でき、被災住宅の位置推定への応用可能性を示唆しています。また、提案システムを平時のインフラ監視にも応用することで、持続可能な都市づくりに貢献できる展望を述べています。

    <論文の講評>
     本論文は、将来的に発生が想定される大規模災害時における「被害情報の迅速な把握」という極めて社会的意義の高いテーマに対し、AI技術を活用した実践的な検証をしており、独創的かつ完成度が高い内容です。
     位置情報を持たないSNS画像を高精度な被災情報へと変換できる仕組みは革新的であり、市民参加型の新たな災害情報把握システムの実現に向けたビジョンが示されています。大規模データベースを用いたスケーラビリティの検証や、建物の損壊が特徴点マッチングに与える影響を定量的に分析している点で、今後の実用性を期待でき、次世代の国土強靭化に資するものであると評価し、最優秀賞としました。
     今後は社会実装に向けて、SNSからのデータ利用におけるプライバシー保護や、偽情報や誤情報を自動判別するための具体的なフィルタリング機能などを検討されることを期待します。

    以下のページから審査結果と入賞論文をご覧いただけます.
    https://www.jcca.or.jp/achievement/article/award.html


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