イネにおける
誘導抵抗性発現メカニズムの解明

オアカボノアカアブラムシがイネの根に寄生するとイネは生理反応として寄生部位を褐変させる。この褐変部位は硬化しており病害虫に対しての抵抗性反応と考えられた。イネへのアブラムシの寄生から褐変呈色までの寄生部の生理変化を、遺伝子レベル、酵素活性レベル、他者産物動態レベルで、網羅的に解析をおこなっている。
現在までのところトリプトファンからセロトニンを経てこの褐変が生じることが判明し、一時的に高濃度のセロトニンが蓄積することも判明した。セロトニンがアブラムシの生育を強く阻害することからセロトニンの蓄積が直接的にアブラムへの抵抗性として働いていることが明らかになりました