News

2021年07月05日
長﨑教授の書籍が6/28山陽新聞で紹介されました
2021年06月29日
長﨑教授の書籍が6/27読売新聞で紹介されました
2021年06月21日
長﨑教授の書籍が6/18高知新聞で紹介されました
» 続きを読む

ご挨拶

海でもいい、池でもいい。天然の水をひとすくい。
その小さなコップの中に、数十億から数百億個もの「ウイルス」が浮遊しているという話を聞くと、驚かれる方も多いのではないでしょうか。
水圏環境中には、膨大な量のウイルスが存在します。

では彼らが果たす役割は何なのか?彼らがその宿主を攻撃するのなら、なぜ宿主はウイルス感染によって絶滅しないのでしょう?

そもそも何故ウイルスは存在するのか? 彼らの存在意義は何なのか?

水の中のナノワールドはたくさんの謎に満ちています。

ウイルスは小さすぎて、人間の目には見えません。
我々がウイルスの存在に気づくのは、養殖していた魚が病気で死んだり、生ガキを食べた人が激しい下痢を起こしたりするとき。
何かが病気になったり、死んだりしないと、ウイルスの働きは分からないし、その存在に気づくこともない。それが普通です。

しかし、近年の次世代シーケンス技術の発達により、誰かが死んだり病気になったりしなくても、
ウイルスの存在を検出することができる時代がやってきました。ウイルスと宿主が激しく戦っていなくても(マイルドに共存していても)、
そこにウイルスを見つけ出すことができるようになったのです。
まさにウイルス研究の革命ともいえる「新たな研究の時代」が始まったと言えるでしょう。

かつて私は、ある種の赤潮プランクトンに感染するウイルスの存在に気づき、その研究に没頭しました。
本当に、無心に網を振る昆虫採集が好きな子供のように、ウイルスを捕まえては大喜びしていました。
そして、ウイルスを加えると見事に死滅する赤潮プランクトン細胞を見て、ウイルス感染こそが赤潮の終息要因なのではないかと想像しました。

だが実際には、天敵となるウイルスがいても赤潮が絶滅するわけではない。
年が変わればまた同じ赤潮が発生し、ウイルスが増え、そんなサイクルを繰り返す。
ウイルスは、宿主とある種の友好関係、すなわち-お互いを決して絶滅させることはない-という約束の下に、共存を果たしているようにみえます。
敵同士の関係にあると思ってきたウイルスと宿主の安定な共存。それが実は全く珍しくない現象であることが、今、明らかになりつつあるのです。

長﨑研究室(Team Aqua-Virus)は、水圏ウイルス研究を巡る謎に挑む集団です。
意欲に富んだ若者が存分に研究に没頭できるような、そんな場所にできればと考えています。当研究室に興味のある方はご連絡下さい。

                                                   Team Aqua-Virus代表 長﨑慶三

研究紹介

当研究室では水圏ウイルスを巡る様々な謎に迫るべく、下記のテーマを推進しています。

1. 浦ノ内湾における赤潮とウイルスの関係に関する研究

2. 環境遡及的ウイルス学の開拓

3. 赤潮頻発海域から単離したアメーバ感染性ウイルスの性状解析

4. ピロリ菌感染性ファージに関する研究

5. 二枚貝のウイルス濃縮・保持機能に関する研究

                                                           詳細はこちら