Laboratory of Analytical Chemistry
Faculty of Education
Kochi University

高知大学 教育学部 分析化学研究室西脇研究室

研究テーマ2 現場薬物の科学捜査

SERS(表面増強ラマン法)による現場薬物分析

 覚せい剤・大麻・危険ドラッグ等の乱用薬物の取締りのため、犯罪現場で薬物検査することが望まれています。当研究室では、金属ナノ粒子を用いた表面増強ラマン分光分析(SERS)により薬物を現場で高感度分析する手法を開発しています。SERSは、金属ナノ粒子と薬物分子が相互作用を起こすと、薬物のラマン活性が最大で10の14乗倍程度まで増幅するナノテクノロジーです。現場で高感度スペクトル分析できれば、外国から新しい薬物が入ってきても迅速に対応できるようになると期待されています。また、医療現場における薬物のその場分析にも適用を検討しています。
 これまでに、覚せい剤では51000倍、ニコチンでは10の10乗倍の増強が確認されています。本研究では以下のようなスマートフォンで操作可能なポータブルラマン装置を用いて、実用的な研究を行っています。

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