魚を知ることで、より良い飼料を開発!
養殖は、豊富に獲れていたイワシなどを餌として与えることから始まりました。
餌は「生餌(なまえ)」→「モイストペレット(MP)」→「ドライペレット(DP)・エクストルーデットペレット(EP)」と形状を変えてきています。
使われる飼料原料もイワシ等を乾燥・粉末化した「魚粉」に加え、
様々な飼料原料が使われるようになってきました。
「魚粉」として利用される魚は、「天然魚」です。
そのため、漁獲量(供給)や需要によって価格が大きく変動します。
また、最近ではその資源が枯渇しつつあります。
餌の原料を魚粉に強く依存すると、持続的な魚類養殖の達成が困難になります。
そこで、大豆油かす等の油脂を搾った後の残渣等の利用が進められています。
しかし、これらの原料を利用すると、魚の成長・健全性に支障をきたすことがあります。
これらの問題を解決するため、多くの研究者は栄養学的観点からアプローチしてきました。
しかしながら、栄養学的観点からのアプローチでは解決が難しい課題もあります。
そこで当研究室は、魚の「食欲」・「消化・吸収」・「成長」といった生理現象を理解することで、飼料問題の解決に取り組んでいます。
世界でも珍しい生理学的観点から養魚飼料の開発を行う研究室です。
魚類養殖を持続的な産業にするために研究をしています!