宮城 2011年4月(1)

4月になり、なんとか調査に入れる状況になったので、宮城県の沿岸地域で津波堆積物の採取を行いました。今回の津波によって湖沼に堆積した津波堆積物をどうしても見たかったのです。震災から約40日後、4月24日~26日の記録です。

まず、仙台平野の南、宮城県山元町の牛橋公園の池です。ここは海岸から1km程度離れていますが、海岸付近は約10m、この池の周辺でも5m程度の津波高が記録されています(東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループによる。以下総て同じ)。

あんな海岸を誰かが歩いている? 
よく見たら産総研の津波堆積物研究者とNHK撮影クルーの御一行でした。

池の近くのコメリは津波が通り抜けていったようで、向こう側が見えます。

奥の家は残っていますが、手前の家は土台しか残されていません。

続いて、岩沼市の岩沼海浜緑地の池です。仙台空港のすぐ南に位置しています。
今回は「いかだ」ではなく、ゴムボートで手刺しのコアリングです。

背後は公園の管理事務所。

  

管理事務所の内部。

周囲の植え込みは潮をかぶって赤く変色していますが、それでも桜は花をつけていました。

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