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谷埋め盛土地盤の崩壊

平野の低地では津波や液状化の心配があります。では、高いところは安全な地盤なのかというと、必ずしもそうではありません。2011年の東北地方太平洋沖地震でも、仙台市郊外の丘陵地にある住宅地で、地すべりや崖崩れなどの地盤の崩壊によって多くの住宅が被災しました。沿岸域での津波の被害が大きかったためにあまり報道されていませんが、地元の河北新報によればその数は4000ヵ所を超えるということです。

このような郊外の宅地造成された住宅地で発生する地すべりなどの大きな原因となっているのは、「谷埋め盛土」と呼ばれている人工的に造られた地盤です。

図19 谷埋め盛土地盤の崩壊


丘陵地にはもともと山と谷があります。これを住宅地にするために、山を削り(切土)、谷を埋めて(谷埋め盛土)平面に造成しなくてはなりません。当然、谷埋めした新しい地盤は切土された地盤に比べて弱くなります。適切な対策がとられていない場合には、地震の大きな揺れによってこの谷埋め盛土の地盤が地すべりや崖崩れなどをおこしてしまうことがあるのです。

仙台市郊外の丘陵地帯では、1978年の宮城県沖地震でもこの住宅地での地盤の崩壊が問題になっていました。過去の地形は、古い地形図や航空写真などからある程度知ることができます。自分の家の地盤がどのような成り立ちを持つのか知っておきましょう。

宿毛市や大月町を除く高知県の沿岸部については、国土地理院発行の「土地条件図」でその地盤の成り立ちを知ることができます。「土地条件図」は、web上の「地理院地図」で見ることができます。「地理院地図」のホームページを検索し、左上の「地図・航空写真」タブから、「土地条件図」を選びチェックを入れて見て下さい。

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