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地震後の救援活動と地質

地震後の救援活動で重要なのは、道路網です。東北地方太平洋沖地震では、大きな被害を免れた東北自動車道が、その後の救援活動に大きな役割を果たしました。三陸の沿岸地域を海岸沿いに縦断する国道45号線は、当然津波で寸断されましたが、東北自動車道と沿岸地域を東西に横に結ぶ何本もの国道を利用して救援活動を進めることができました。
これらの国道は北上山地を横断していますが、この山地は比較的なだらかな地形をもち、揺れが地震の規模に比べてそれほど大きくなかったことなどから、地震発生の翌日にはほとんど通行できる状態になっていました。

高知と瀬戸内側を結ぶ高知自動車道、国道32、33、194、195、197号線は、いずれも急峻な四国山地を越える山岳道路です。これらの道路が地震によって大きな被害を受けないとは考えられません。また高知県の東部と西部地域は、基本的には海岸沿いを走る国道55、56号しかルートがありません。

揺れの大きさや、その時の降水量などにもよりますが、高知では東北の地震の時よりも救援到達までに時間が必要だと考えるべきでしょう。

図34.東北地方と四国地方の主要道路網
(四国は東北に対して拡大しています)

南海地震が連動型の巨大地震となった場合、高知での揺れや津波が大きくなることだけが問題ではありません。被災する範囲が広い「広域災害」となることにより、地震後の救援活動に大きな違いがでると予想されます。特に名古屋や大阪など多くの人口を抱える都市が被災地となった場合、迅速な救援活動はますます難しくなるでしょう。

私達はある程度の時間は自分たちだけで持ちこたえ、被害が拡大しないように努力する覚悟が必要です。

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